●女子高メモ● うちの女子高は、中等部からの内部組が2割で、ありすを含め共学中学からの外部組が 8割を占めてました。 なのに、異性には奥手な子ばかりで、確実に彼氏がいるとわかってた子はクラスでも 1~2人ほどしかいませんでした。 そんな中、ありすの友達に一人、男子と一緒に電車通学してる子がおりました。 「何よ、あの子。男と通学してるなんて生意気!」などと、やっかむ女の子もいましたが、 実は、彼女とその男子は、中学の同級生で、純粋に「将来の夢」や「演劇」というキーワード のみで繋がってる、恋愛とは無縁の仲間だったのです。 彼女とその男子の他に、男女1人ずつ居て、計4人でグループを形成していました。 高校でも大学でもちょくちょく集まってて、ありすはその中にたまに混じらせて貰い、 皆で演劇を観に行ったり、「探偵!ナ○トスクープ」の公開録画(笑)を見に行ったりしてました。 彼らは端から見てても爽やかで微笑ましくて羨ましい関係でした。 だって、みんながみんなを男としてとか女としてじゃなくて、仲間として見てるんですもん。 普通、男女の友情関係ってすぐ恋愛感情で壊れちゃうみたいなイメージがあるじゃないですか。 そんな不安定さが彼らには全くなかったんです。 彼らは《男女でもちゃんと友情関係を築くことが出来る》見事なお手本であり証明でありました。 ちなみに彼女はその後、「タカラヅカ歌劇団」に裏方として就職。演劇に携われて、 さぞ本望な事でしょう。 しかし、普段から「女子高は嫌~、女の園は嫌~」と拒否っとき ながら、なんでよりによって女の園の代表格を就職先に選ぶんだか・・・。 |