------------------------------------------------------------------------------- MamiList3 Ver 3.4.4 Copyright 1997.09.02-2006.08.28 Sage ------------------------------------------------------------------------------- [動作環境]  Windows95/98/2000/Xp [概要]  このソフト(MamiList3、以下 MLIST)は画像、音声、動画を扱うことが可能な 一種のマルチメディアプレイヤーです。 主にゲームの CG データを表示することを目的に作られており、 ゲームのデータがアーカイブされたファイルを展開せずに アーカイブファイルのまま直接画像を表示したり、音声を再生することも可能です。 [扱える画像形式] MLIST は拙作 MamiImgB.dll を用いて、画像をロードします。 したがって、MLIST が扱える画像形式はこのライブラリに依存します。 実際のどの画像形式が扱えるかは MamiImgB.dll のマニュアルである libimgb.txt をお読みください。 また、MLIST ではリストファイルエントリ(後述)の option に ";img/susie" を指定することにより Susie Plug-in を用いて画像を表示する ようになります。 [扱える音声形式]   MLIST で扱える音声形式は以下の通りです。 対応音声形式一覧 ------------------------------------------------------------------------------ 形式 主なソフトハウス 備考 ============================================================================== WAV Windows標準の WAVEファイル AIFF SS版「下級生」の *.aicファイルなど CDXA           SSやPSのゲーム全般 MP3 要MPEG Layer-3 Codec MIDI ACM elf,SEGA SS版ナデシコ,SonicJam,SS版「下級生」など AC2 SEGA SS版ナデシコ AWD elf 臭作(Win95/98) EWAV elf WordsWorth(Win95/98) OGG ------------------------------------------------------------------------------ [扱える動画形式]   MLIST で扱える動画形式は以下の通りです。 対応動画形式一覧 ------------------------------------------------------------------------------ 形式 主なソフトハウス 備考 ============================================================================== MDD elf 臭作(Win95/98) ------------------------------------------------------------------------------ [扱えるアーカイブ形式] MLIST は拙作 gdir.dll を用いて、ゲームに使われているアーカイブファイルを 扱います。したがって、MLIST が扱えるアーカイブ形式はこのライブラリに依存 します。実際のどのアーカイブ形式が扱えるかは gdir.dll のマニュアルである libgdir.txt をお読みください。 また、MLIST ではアーカイブファイルのファイルエントリ情報を記述した GDIRリスト形式(後述)のファイルを用いることで任意の(無圧縮の)アーカイブ形式に 対応できます。このファイルは拙作 GDIRTOOL や MCUT、そして MLIST で 生成することができます。なお、このファイルはテキストファイルですので、 ユーザ定義のプログラムで生成することや、メモ帳などのテキストエディタで 手動で生成することも可能です。 [起動方法] a) エクスプローラから起動   - MLISTのアイコン(mlist3.exe)をダブルクリックする。   - 表示/再生したファイルをMLISTのアイコンにドラッグ&ドロップする。 b) コマンドラインから起動 書式: mlist3 [-c directory] [-l list-file] [-a] [files ...] -c directory MLIST起動後のカレントディレクトリを directory に変更 -l list-file リストファイル list-file を読み込む -a 以下の files... をアーカイブファイルと認識します。 対応アーカイブならば、そのアーカイブファイル中のエントリを リストに加えます。 files ... 起動後、リストに加えるファイルを列挙する。           ワイルドカードの指定が可能。                     たとえば、ファイルが          foo\foo0.bmp foo\foo1.bmp bar\bar0.bmp bar\bar1.bmp hog\hog0.bmp hog\hog1.bmp           のように複数のディレクトリにわたって保存されている場合に           mlist3 *\*.bmp として起動すると便利です。 [簡単な使い方] a) 画像ファイル、音声ファイルの表示/再生   表示/再生したいファイルを MLIST の ViewWindow にドラッグ&ドロップします。 ※ViewWindow とは、メニューの[ウィンドウ|View Window]を選択したときに、   表示/非表示するウィンドウのことをいいます。 b) アーカイブファイル中のファイルの表示   アーカイブファイルを MLIST の ListWindow にドラッグ&ドロップします。  その後、ListWindow に表示されたエントリの中から表示/再生したいものに  カーソルを合わせ、ENTERキーを押すかクリックします。     ※ListWindow とはMLIST起動直後に表示されるウィンドウのうち、 メニューがついているほうのウィンドウのことをいいます。 [リストファイルの編集] a) ロードとセーブ ロード:メニューの[ファイル|リストファイルをロード]を選択し、    その後に表示されるダイアログから ListWindow にロードする リストファイルを選択します。 また、コマンドラインからの起動で -l オプションで指定した リストファイルを指定すれば、起動後にそのリストファイルが ロードされます。 セーブ:メニューの[ファイル|リストファイルをセーブ]を選択し、    その後に表示されるダイアログからファイル名を選択すれば、    現在 ListWindow に表示されているリストをそのファイル名で 保存します。 b) エントリの追加 ViewWindowにファイルをドラッグ&ドロップしたファイルは自動的に  リストに追加されていきます。 c) マーク i) 1つのエントリのマークの反転    スペースキー:スペースキーを押すと現在カーソルがあるエントリの マークを反転します。    右クリック :エントリにマウスカーソルを合わせ右クリックすると、          そのエントリのマークを反転します。 ii) すべてのエントリを選択    Ctrl+A または、メニューの[編集|すべてマーク]ですべてのエントリを マークします。   iii) すべてのエントリを反転    メニューの[編集|すべてのマーク反転]ですべてのエントリのマークを 反転します。 iv) すべてのエントリを解除    メニューの[編集|すべてのマーク解除]ですべてのエントリのマークを 解除します。 v) ワイルドカードに一致するものをマーク    メニューの[編集|ワイルドカードに一致するものをすべてマーク]を選択し、   その後、表示されるダイアログからワイルドカードを入力します。 d) ソート メニューの[編集|ソート]を選択し、その後、表示されるダイアログから  ソート条件を選択します。 e) 並び替え   - DELキーを押すとカーソル上のエントリがリストから削除され、 スタックに保存されます。 - INSキーを押すとスタックに一番最後に保存されたエントリがスタックから 削除され、カーソル上に挿入されます。   この操作を用いてリストのエントリの順番を任意の順に並び替えることが できます。 f) カット&ペースト   - Ctrl+X または、メニューの[編集|切り取り]により マークされたエントリを削除します。  - Ctrl+C または、メニューの[編集|コピー]により、   マークされたエントリをクリップボードにコピーします。 - Ctrl+V または、メニューの[編集|貼り付け]により   カーソル位置にクリップボードからエントリをコピーします。 この作業により、クリップボード経由で複数の MLIST間でリストのエントリの 交換を行うことができます。 [リストファイルエントリ]  ListWindow に表示されている各エントリ情報は以下の形式を取ります。 Arcfile/Internalfile offset size option   Arcfile はアーカイブファイル名。Internalfile, offset, size はそれぞれ、  アーカイブファイル中のファイル名、オフセット、サイズを示します。  option は画像を表示するときの表示オプションで表示には以下の意味があります。 2: 画像を縦2倍に拡大して表示 R: 画像を上下反転して表示 N: 画像を事前に表示していた画像の上に重ねて表示 M: 画像を事前に表示していた画像の上に透過処理で重ねて表示 (制限あり) V: 画像を事前に表示していた画像の下部に連結して表示 H: 画像を事前に表示していた画像の右部に連結して表示 (その他 ver1.99 より導入されたオプションについては EXTOPT.TXT を参照) また、この option は自動判別が不可能なファイルを表示しようとしたときに そのエントリがどのような形式のファイルなのかのヒントを与えるためにも 用いられます。option に指定可能なヒントは以下の通り。 option に指定可能なヒント ------------------------------------------------------------------------------ ヒント文字列 備考 ============================================================================== ;img/susie Susie Plug-in を用いて画像を表示 ;img/g16 遺作(Win95/98)の拡張子 .G16 の画像ファイル ;img/g24 elf会報の拡張子 .G24 の画像ファイル ;img/g32 elf会報の拡張子 .G32 の画像ファイル ;img/msk ;img/banana-mag たまたまの拡張子 .MAG の画像ファイル ------------------------------------------------------------------------------ 特に ;img/susie は MLIST 単体では表示できない画像を Susie Plug-in を用いて表示するために重要なヒントです。 [リストファイルエントリの各項目の編集] a) option の変更 メニュー[編集|マークしたものの拡張オプション変更]で変更可能です。 b) その他の項目の変更 メニュー[編集|コピー]および、メニュー[編集|貼り付け]を用いて、 テキストエディタとの間でリストファイルエントリを GDIRリスト形式で データ交換ができます。これを用いてテキストエディタ上で各項目を編集後、 MLIST にデータを転送すれば各々の項目を変更できます。 [GDIRリスト形式] MLIST が使用するリストファイルは GDIRリスト形式と呼ばれます。 これはただのテキストファイルですので、自作プログラムなどで簡単に生成 できます。GDIRリスト形式の各行の形式を以下に示します。 ※ListWindowに表示される順番と異なることに注意してください。 Arcfile offset size Internalfile option [カレントディレクトリ]  ListWindow のエントリの Arcfile が相対パスでかかれている場合には、  そのファイルはカレントディレクトリからの相対パスで検索されます。  現在のカレントディレクトリは ListWindow のタイトルの括弧'()'の中に 表示されています。 [カレントディレクトリの変更]  リストファイルをロードすると、カレントディレクトリはそのリストファイルの  あったディレクトリに変更されます。  この場合、リストファイル中のファイルエントリのアーカイブファイル名が  相対パスで書かれている時にはリストファイルとアーカイブファイルが  同一ディレクトリになければ画像の表示や音声の再生をすることは できなくなります。しかし、アーカイブファイルが CD-ROM ドライブのような 書き込み不可能なメディアにある場合には、リストファイルをアーカイブファイルと 同じディレクトリに置くことはできません。  このような時には、リストファイルをロードしたあとにカレントディレクトリを  変更しなければなりません。   カレントディレクトリを変更するには[ファイル|カレントディレクトリの変更]  を選択しディレクトリを変更してください。変更後、ListWindow のタイトルの表示 をみて、カレントディレクトリが変更されたかを確認してください。 [キー操作]  ListWindow または ViewWindow がアクティブであるときにキーを押すことにより 以下の各動作を行うことができます。   左クリック: マウスカーソルの位置にあるエントリにカーソルを移動。         すでにカーソルがある場合はそのエントリを表示/再生。   右クリック: マウスカーソルの位置にあるファイルエントリのマークを反転。   ENTER : カーソル位置のエントリを表示オプションにしたがって表示/再生。 2 : カーソル位置のエントリを通常の表示オプションに加え、 画像を縦2倍に拡大して表示 R : カーソル位置のエントリを通常の表示オプションに加え、 画像を上下反転して表示 N : カーソル位置のエントリを通常の表示オプションに加え、 画像を事前に表示していた画像の上に重ねて表示 M : カーソル位置のエントリを通常の表示オプションに加え、 画像を事前に表示していた画像の上に透過処理で重ねて表示 V : カーソル位置のエントリを通常の表示オプションに加え、 画像を事前に表示していた画像の下部に連結して表示 H : カーソル位置のエントリを通常の表示オプションに加え、 画像を事前に表示していた画像の右部に連結して表示 SPACE : カーソル位置のエントリのマークを反転 UP : カーソルを一つ上に移動 DOWN : カーソルを一つ下に移動 Roll-Up : ページアップ Roll-Down : ページダウン Delete : カーソル位置のエントリを ListWindow から削除し、 スタックの先頭に追加 Insert : カーソル位置にスタックの先頭のエントリを挿入します。 [音声のループについて] 音声データの中にはループ情報が含まれているものがあります。  MLISTではループ情報が含まれているファイルについて、  音声を再生する際に何回ループしてから再生を終了するか指定することができます。  これはメニューの[設定|サウンド]より表示されるサウンドの設定ダイアログで 設定します。  ループ回数 0 は無限ループを意味します。  この場合、ループ情報が含まれている音声ファイルを再生した場合、  Sキーを押すか、メニューの[連続再生|停止]を選択するまで再生が終了しませんので  注意してください。 [メニュー] a) [ファイル(F)]メニュー - [アーカイブファイル読み込み(A)] アーカイブファイル または CD-XA のファイルを読み込み、   そのファイルエントリを ListWindowに追加します。 ListWindowにアーカイブファイルをドラッグ&ドロップするときと 同じ動作です。   - [リストファイルをロード(O)] リストファイルを読み込み、それを ListWindow に表示します。   - [リストファイルにセーブ(S)] ListWindow に表示されているリストをリストファイルに保存します。 - [カレントディレクトリの変更(C)] カレントディレクトリを変更します。 - [終了(X)] MLIST を終了します。 b) [編集(E)]メニュー - [切り取り(T) Ctrl+X] マークされたエントリをリストから削除します。   - [コピー(C) Ctrl+C] マークされたエントリをクリップボードにコピーします。 - [貼り付け(P) Ctrl+V] クリップボードに保存されているエントリをリストに登録します。 - [すべてマーク(A) Ctrl+A] リスト中のすべてのエントリをマークします。 - [すべてのマーク反転(I)] リスト中のすべてのエントリのマークを反転します。 - [すべてのマーク解除(L)] リスト中のすべてのエントリのマークを解除します。 - [ワイルドカードに一致するものすべてをマーク] ワイルドカードに一致するワイルドカードを持つエントリをマークします。 - [マークしたものをリストにセーブ] マークしたエントリのみで構成されたリストファイルを生成します。   - [マークしたものの拡張オプション変更] マークしたエントリの拡張オプションを一括して変更します。 - [マークしたものをファイルに切り出し] マークしたエントリをファイルに切り出します。 - [マークしたエントリでアーカイブファイル作成] マークしたエントリで構成されるアーカイブファイルを作成します。 - [ソート(S)] リスト上のエントリをソートします。   c) [連続再生(P)]メニュー - [シーケンシャル(S) Ctrl+P] 現在カーソルがある位置から各エントリの画像/音声を順番に連続して 表示/再生します。 - [ランダム再生(R)] リスト中からエントリをランダムに選択し、画像/音声を表示/再生します。 - [ループ再生(L)] 現在カーソルがある位置から各エントリの画像/音声を順番に連続して 表示/再生します。 カーソルが最後に到達すると、リストの先頭に戻り、表示/再生を続けます。   - [コンバート(C)] 現在カーソルがある位置から各エントリの画像/音声を BMPファイル/WAVファイルに連続してコンバートします。 ※だたし、この機能は ver 3.0 では不完全です。 - [停止(S) S] メニューの[連続再生]による動作を停止します。 また、再生中の音声を停止します。 d) [ウィンドウ(W)]メニュー - [View Window(V)] ViewWindow を表示/非表示します。 e) [設定(C)]メニュー - [サウンド(S)] 音声再生に関する設定を行います。   f) [ヘルプ(H)]メニュー - [バージョン情報(V)] MLIST のバージョンを表示します。 - [コマンドライン(C)] コマンドラインでの書式を表示します。 - [対応アーカイブ一覧] 対応アーカイブ一覧を表示します。 [使用例] ※例が古くてごめんなさい   以下、CD-ROM ドライブが D: であるとして説明します。 a) Windows95 版「同級生2」の画像を表示 1) CD-ROM ドライブに Disk1, Disk2 のいずれかの CD を挿入する。 2) エクスプローラで D: ドライブを開き、ファイル bg.arc を MLIST の ListWindow にドロップします。 3) ListWindow にリストファイルエントリが表示されたら、 任意のエントリにカーソルを合せ、ENTERキーを押します。 b) Windows95 版「同級生2」の音声を再生 1) CD-ROM ドライブに Disk2 の CD を挿入する。 2) エクスプローラで D: ドライブを開き、ファイル girl.arc を MLIST の ListWindow にドロップします。 3) ListWindow にリストファイルエントリが表示されたら、 任意のエントリにカーソルを合せ、ENTERキーを押します。 c) Windows 95版「遺作」の CG を見る 1) CD-ROM ドライブに「遺作」の CD を挿入する。 2) MLIST を以下のように起動する c:\> mlist3 d:\cg\*.bmp [おまけ] MLIST はメニュー[連続再生|シーケンシャル] によるリストエントリ順の 連続再生機能と、各リストファイルエントリに指定できる各種拡張オプションに より、アニメーションが可能です。 サンプルとしていくつかのリストファイルをおまけとして MLIST に付属します。 [手順] i) メニュー[ファイル|リストファイルをロード]から以下の 任意のファイルをロード。 ii) リストファイルエントリのアーカイブファイル名があるディレクトリに メニュー[ファイル|カレントディレクトリの変更] でカレントディレクトリを 変更。 iii) メニュー[連続再生|シーケンシャル]を選択する。  PIA2OP3.LST F&C の「Piaキャロットへようこそ!!2」の            オープニングデモを模倣するリストファイル。            Pia2 を持っている人は是非ためしてみてください。 CD-ROM ドライブにゲームの CD が入っていれば、 BGMに同期して動きます。 [著作権・注意事項] - 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