DOS/V POWER REPORT '96 9月号
POWER CD-ROM 2枚付録
Windows95 Auto Playに対応
別冊付録
リムーバブルメディア・ドライブカタログ
◆MO、PD、zip、CD-Rなど、大容量メディアのドライブ・ガイド
◆インストールの実際が分かる、設定ガイド付き
第一特集
デスクトップマシンパワーアップ大作戦
~これがしたい、あれがやりたい、目的別のパワーアップ方法~
Windows 95が日本で発売されて8カ月が過ぎた。使い方にも慣れてきて、Windows 95に対応するソフトも増えてきた。また、新しいAPIも提唱されるなど、パソコンを取り巻く状況はますますおもしろくなってきた。そこで次に気になるのは、自分のマシンのパワー不足だ。新しい強力スペックマシンはどんどん出てくるが、そのたびに買い換えることは難しい。グラフィックもやりたいしインターネットにつなぐ通信環境も整えたい。3Dゲームだってバリバリにやりたい……。しかし、やみくもに周辺機器を集めるといっても拡張性には限界がある。もちろん経済的な問題もある。パソコン周辺のトレンドをつかみ、むだなく、しかも後悔しないチューンナップを図ろうではないか。さあ、パワーアップだ!!
目的別にみるパワーアップのトレンド
TEXT:法林岳之
ひとことでパワーアップといっても、なにから手をつけていいか悩むところだ。自分の持っているパソコンのパワー不足は十分感じているが、はたしてどこをチューンすればよいのだろう。そして、自分のしようとしている方法が、これから先に後悔しないようなものなのか。それには、PCを取り巻くトレンドをキャッチして、スマートにパワーアップしたいものだ。
とにかくパワーを強力にしたい
TEXT:一ヶ谷兼乃
なにを始めるにも、まずは心臓部からパワーアップさせたいものだ。このあと目的別にパワーアップさせていくときに、心臓部の強化は基本条件になる。ここでは、CPUとメモリをパワーアップしよう。
リムーバブルメディアはなにを選ぶ?
TEXT:一ヶ谷兼乃
パソコンを使っていれば、アプリケーションはもちろん、データはどんどん蓄積されていく。データ用メディアの主役であったフロッピーディスクでは、もはやデータの大きさがその容量を超えてしまう場合もある。では、なにを選んだらよいだろうか。
通信環境はISDNで決まり
高速通信時代に対応したPCの通信環境を構築しよう
TEXT:法林岳之
インターネット、パソコン通信、FAXの送受信と、いまや通信はパソコンにとってもっとも重要な活用法のひとつ。ところが、ほかの周辺機器に比べると、まだまだ通信環境の整備は遅れている。これからのトレンドを読んだ環境整備を心がけたい。
2台以上ならLANでつなごう
TEXT:中島ゆきお
複数のマシンがあっても、データのやりとりなど、使いにくいと感じることがある。おまけに周辺機器類も両方ともそろえないといけない。それならば、これらの問題を一挙に解決するLANに挑戦してみよう。Windows 95なら、思ったより簡単につなぐことができるのだ。
目的別グラフィック環境構築法
TEXT:Sleeping Dragon Press S.p.A
梅川泰樹
3D機能を搭載した低価格なグラフィックスチップが次々と登場し、3D機能が標準となりつつあるかの勢いだ。現在、市場に出回っているグラフィックスアクセレータの2D機能は数年前とは比べものにならないほど高速だし、3D機能も搭載している。しかし、豊富な機能を求めても、オーバースペックだったり、先のみえないものだったりする。もちろん、価格が高ければよいかというとそうでもない。自分のニーズに合わせて選択したい。
PCミュージックもいい音で聞きたい
TEXT:鈴木直美
パソコンから流れる音楽といえば、ひと昔前は「ピコピコ」サウンドだった。しかしいまでは、高度なシンセサイザチップ技術により、カード1枚でシンセサイザ楽器に劣らない音が聞けるようになった。せっかくなら、スピーカーにもこだわって、MIDIデータ鑑賞といこうじゃないか。
ゲーム環境をきわめたい
TEXT:中島ゆきお
ゲームという分野のアプリケーションはマシンパワーをばか食いするものだ。3Dグラフィックも快適に動かしたいし、迫力あるサウンドも欲しい。さらには入力機器にもこだわって、専用マシンを作り、トリップしよう。
一体型パソコンをここまでチューン
1世代前のDESKPOWER Cのパフォーマンスを上げる
TEXT:岩村益典
パワーアップの方法も、やりたいことによって、いろいろあることがお分かりいただけただろうか。ここでは、一般的にアップグレードが困難な一体型パソコンを、少し違った観点からチューンしてみた。
第二特集
ネットワーク対戦ゲームがおもしろい!!
世の中にゲームはたくさんあるが、どうもWindows 95のDirect X対応ばかりが前面に押し出されている感じがする。その陰で、かなりのタイトルがMultiPlayer対応という、いわゆるネットワーク環境下で多人数による対戦が可能となっているのを読者のみなさまはご存じだろうか? どうしてもPCのゲームというと、対コンピュータでひとりでやるものというイメージが強かったし、それはそれでそこそこ楽しかった。しかし、一度ネットワーク対戦を経験すれば分かるが、血の通わないCPUが相手ではなく、人間を相手にして、それぞれの知恵や技術をぶつけることは、対CPUでは絶対味わえない楽しみが得られる。相手をケチョンケチョンにやっつけたり、また逆に自分がボコボコにやられたりと、ゲームをする上での興奮は対CPUとは比べものにならないくらい上である。まさに血湧き肉躍る経験が得られるのだ。
こんな楽しいことはない! さあ、あなたも同志を見つけてネットワーク対戦にハマろうではないか。
ゲームにおける通信対戦環境
TEXT:右高千裕
いまやPCよりもコネクティビティの低い、任天堂のスーパーファミコンや、SEGA SATURNなど、コンシューマーゲーム機でも通信対戦ができる時代だ。“通信対戦”や“ネットワーク対戦”という表現より、多くのPCゲームユーザーにとっては、“MultiPlayer対応”と書いたほうが分かりやすいのかもしれない。システム的には比較的古くからあるが、世界的に火をつけたのは、やはりid Softwareの3Dゲーム「DOOM」だろう。ゲームの内容や種類によって、接続方法や対戦可能な人数もさまざまだ。また、AOLやGEnie、日本でもNIFTY-Serveなど、BBSでもサーバーが置かれ、対戦ゲームが可能なところもある。ここでは、これらの接続方法の種類と特性を紹介しよう。
対戦ゲームサーバーをさがせ
ローカルエリア内や、1対1のモデム対戦以外に、対戦ゲームには、専用サーバーを介しての多人数での方法がある。接続手段は前ページで紹介したようなモデム経由か、InternetでのTCP/IPを介しての手段などを使うのだが、ゲーム専用なだけに、ゲームのリアルタイム性を損ねないようなシステムを独自に構築しているものがほとんどだ。
いくつかある、有名なサーバーやシステムを紹介しよう。
日本でも始まる! ゲーム専用商用サーバー
Windows 95の発売とInternetの追い風を受けて、パソコンもブームになり、かなりのユーザーを数えるようになった。加えて、NTTの時間限定の固定料金制度「テレホーダイ」も始まり、日本国内でも、対戦ゲーム専用サーバーが立ち上がりはじめている。
Internetで本格的対戦
Kaliシステムと対戦の作法
TEXT:広野忠敏
ネットワークゲームの醍醐味はなにより人間同士がゲームで対戦できること。LANを使って顔見知りの仲間と対戦するのも楽しいが、Internetなどの大規模なネットワークを使った対戦は見知らぬ人同士、遠隔地でゲームの対戦ができるので、顔見知りと楽しむのとはまた違ったおもしろさがある。
絶対ハマル!! 対戦ゲームカタログ
ひとくちに対戦ゲームといっても、いわゆるDOOM系の3Dシューティングからウォーシミュレーション、果てはテーブルゲームまで、対応しているゲームのジャンルは実に幅広い。しかし、すべての対戦ゲームがおもしろいかというとそんなことはなく、ゲーム自身がつまらなければ対戦したってつまらないのだ。ここでは対戦すれば絶対燃えるお勧めタイトルを、名作から新作までジャンルごとに紹介しよう。
特別企画
OS/2 Merlin
ユーザーインターフェースの改良や新機能のサポートでより強力になったOS/2 Merlin英語版ベータをレビュー
OS/2は誕生のときから先進のパソコンOSであり続けた。早く進みすぎたために現実のハードウェアとの整合性が悪くなり、若干の不遇時代もあったが、バージョンがWarpになると快適な操作環境と先進のアーキテクチャで、多くのユーザーを魅了するにいたった。しかし昨年、Windows 95が発売されると、Warpのアドバンテージもだいぶ色あせてしまった。NTも安定度を増し、メモリをより多く必要とする弱点もメモリそのものの価格低下でさほど問題とはならなくなったからだ。また、Linuxなどのパソコン上で動作するフリーのUNIXも、だれでも比較的簡単に扱えるようになり、技術志向の強いマニアたちを強く引きつけている。こんな状況のもと、OS/2の次期バージョン、Merlinのベータバージョンが公開された。並みいる強敵にどこまで対抗できるか評価してみることにしよう。
NEW PRODUCTS TEST REPORT
このコーナーでは話題性のある新製品から、実際に入手できたものをテストし、その結果を掲載しています。カタログには記載せれ地内マシンの性能や使用感、内部構造にまで言及することで、新製品のポイントをお伝えします。
DELL OptiPlex GXMT5200
EPSON vividy ROWER VM513YP
Panasonic WOODY PD
COMPAQ DESKPRO 2000 モデル5133/2500
SANYO Winkey MBC-S710
日本DEC Ditital Hinote VP LTS5120
Fractal Design Painter4J for Windows 95
SOTEC WinBook Bird 133G
CARDEXPERT CARDEX Chanllenger EV ET6000
SONY CDU 524R
MACROMEDIA MACROMEDIA Director 2.0J
ロードテスト
Libretto 20ではメモリを20MBに増設し、快適なWindows 95環境を実現する。新登場のvividy NOTEでは製品の概観とセットアップを行なった。HiNote UltraⅡではキーボードを101タイプに交換することで、筆者好みのマシンとした。新タイプのドッキングステーションもレポートする。
連載 第3回 知ってる? 知らない!? Windows 95のこんなこと
知ってためになるWin95 Tips
TEXT:広野忠敏
Windows
95になって自由度が増した各種環境設定も、どこをどうしたら自分の好みに合うか、使いやすくなるかを知らなければ、なんの意味もない。3回目になるこの連載では、Windows95が使いやすくなるコツやトラブルシューティングの方法などをいくつか紹介していく。今回は、起動時の設定選択法や特定のアプリケーションインストールで起きる現象への対処法をみていこう。
みなさまからのWindows 95に関する疑問、質問をお待ちしています。
●あて先
〒102 東京都千代田区三番町20番地
株式会社インプレス
DOS/V POWER REPORT編集部
「知ってる? Win95」係まで
●E-mail
CD-ROM a la carte
このコーナーでは、新作からピックアップしたとくにお勧めのタイトルや話題のタイトルを、ご紹介しています。
TEXT:編集部
BUN SADAKA's Polygonized Child
3THREE モニタの中のマリオネット
もしもぼくが空だったら こんなにも
君を苦しめることもないだろうに
笑いたくても笑うこともできず
おびえたくてもおびえられなくて
いつもショーケースの中で君は
ルリルリラ テュリルリラ
今月はポリゴンのキャラクターを簡単に動かせる安いツールから、プロが使っている技術の片鱗までを紹介しよう。
P&Aのシェアウェア天国
待望のScreen Thief 95版をはじめClipMate v4.0、Virtual Painter 2.02jなどのバージョンアップ情報、シェアウェアインダストリ賞ノミネート作品の発表とシェアウェア情報盛りだくさんです。今月は第2特集と関連してネットワークゲームも多数付録CD-ROMに収録しています。ぜひお試しください。
by P&Aシェアウェア
村瀬康治のいまこれがおもしろい
PHS各社が携帯電話への通話サービスをこの7月よりあいついで開始した。また32Kbpsでのデータ通信対応も近い将来、実現しそうな気配をみせている。そこで今回は、「ルルルのおじさん」で一気にその知名度を上げ、さまざまなサービスを開始しているアステル東京の樫木氏に、PHSの可能性について話をうかがった。
西川和久の新ハイパートーク
実はこの撮影の前日に髪を茶に染めた。スタイル自身を変える気はないが、この髪形とヒゲにも少々飽きたので、どうしようかと考えて、思い切って染めてしまった。ついでに眼鏡も飽きたので、しばらくはかけてない姿をおみせすることになるだろう。余談はさておき、2回目の今回は日本IBMのサブノート「ThinkPad 535」が一応メインだ。
西田雅昭のセンシブルエッセイ
デジタルカメラ同好会
しかしまあ、そろそろ夏のボーナス時期というだけあって、各社からデジタルカメラが続々と登場しますね。しかも、半年前では考えられない性能と価格を実現した意欲作ばかり。話題には事欠かないけど、いつ、どれを買えば正解なのかを見きわめるのがたいへん。まさに下克上アリアリのデジタルカメラ戦国時代の幕開けです!!
Internet Surfin Spot
MIDIしてみる?
第7回 CPUでシンセサイザをシミュレートするソフトシンセ
TEXT:藤本健
MIDIというと、どうしても特殊なものとして敬遠されがちだ。やはり別途、音源やインターフェースなどを買いそろえる必要があるためなのだろう。最近、ハード的な追加はまったくなしに、従来のMIDIサウンドと同等の音質を出せるというソフトが各種登場している。いわゆるソフトシンセと呼ばれるものなのだが、どういう仕組みでどれほどの音が出るのか検証してみよう。
*付録CD-ROMに、ソフトシンセ関係の体験版およびMIDIデータを収録していますので、あわせてお楽しみください。
VBでつくるマルチメディア32 第7回
VBでつくるMIDIピアノVer.2.0
TEXT:仁志 聡
今回は先月号に引き続き、サンプルプログラム「MIDIピアノ」をバージョンアップして、Ver.2.0にする。128種類の音色やキーボードでの演奏に対応し、3つのエフェクト効果も楽しめるようになっている。
LaTeXの館
TEXT:鷺谷好輝
ようこそ、LaTeXの館へ。ここでは、たくさんのLaTeXの部屋があなたを待ち受けています。ひと部屋ずつのぞいてみてください。さまざまな出来事があなたをTeXニシャンへと導いてくれるでしょう。
DOS/V GAME REPORT
NEW GAME FLASH
メビウスリンク for Windows95/ファンタズム 完全日本語版
タクラマカン/MORTIMER/バミューダ シンドローム
GAMER'S COLUMN
Internetでゲームデモを楽しもう
Power News Scramble
PC JUNCTION
インターネット通信/ドライバ、アップデートしようよ
パワレポ特選オンラインソフトCLOSE UP
FILLY・マルチメディアワールド/Windows Forum通信
ショップ大好き!/POWER REPORT BOOK SELECTION
Q&A Collection/DOS/V Readers' Report Digest
読者プレゼント
こんにちわ! デジタル書籍編集部です
PC Watch information
PC Watchは7月22日に正式オープンしたインプレスの新しいパソコン雑誌です。ただし、この雑誌は紙を媒体とせず、インターネットのWWWを媒体としています。したがって、ほぼリアルタイムで更新できるため速報性に優れています。すでに5月7日の仮オープン以来、毎日情報が更新されています。6月末日までの記事は、付録CD-ROM(DISC2:\PCWATCH)にも収録されていますので、メニューから[Interenet]-[PC Watch]を選んでぜひご覧ください。
このPC Watch infomationコーナーはパワレポCD-ROMと連動して、PC Watch編集部
からのお知らせなどをお伝えしていくコーナーです。
POWER CD-ROMの使い方
DOS/V POWER REPORT編集部dosv-power-report@impress.co.jp