日本IBM(株)から、世界最小、最軽量のDOS/V PC、PalmTop PC110が発表された。モービルコンピューティングをターゲットとした製品で、B6サイズ約600gでありながら、現代のノートパソコンとして必要な機能をすべて備えている。バッテリーはビデオカメラ用の標準形態のリチウムイオン電池を使っており、入手性が高い。ストレージはフラッシュメモリーまたは、PCMCIAのHDDドライブ。フラッシュメモリー上にPIMソフト「Personaware」を装備しており、日常的な機能は、これのみで行なえる。テレフォニー機能も充実しており、本体にモジュラージャックコネクタを備え、DATA 2,400/FAX 9,600bpsモデムを内蔵、PC110自身を受話器として使うこともできる。
オプションとしてポートリプリケーター、外付けFDD、本体に内蔵可能なスマート・ピコ・フラッシュメモリー(4~15MB)、PCMCIA260MB PCMCIA HDDカードなどが用意されている。
ストレージ容量、ポートリプリケーターの有無などで、YD0(RAM 4MB)、YD1(RAM 8MB)、YDW(YD1+ポートリプリケーター、外付けFDD、260MB HDDカード(TYPE 3)、Windowsプリロード)の3機種が用意される。価格はオープンプライス(IBM PC Direct価格でそれぞれ、169,000円、199,000円、289,000円)。出荷は10月25日を予定。
発表会は、日本橋のロイヤルパークホテルで行なわれ、PC110専用PCカード型デジタルカメラを発表(39,800円、12月発売、320×240ドット JPEG予定)したキヤノン(株)(問い合わせ先:043-211-9156 キヤノン販売(株)システムサポートセンター)、IrDAをインタフェースとした超小型カラー熱転写プリンターを発表した(株)アイコン(今秋発売予定、予価未定、0423-26-0085)などサードパーティの製品も交えたデモが行なわれ、記者たちが熱心な質問を浴びせていた。