発表会速報
富士通、「InfoWeb」個人向けサービス大幅強化 (95年 11月 10日発表)
【発表の概要】
富士通インターネットサービス「InfoWeb」では、以下のように、個人向けサービスを強化する。
- FMVにインターネットソフトをプリインストール
- プリインストール対象機種はFMV-DESKPOWER C/S/Tで、CおよびSは14.4Kbpsモデム付き、Tは28.8Kbpsモデム付き。また、FMV-DESKPOWER SX/Hにはソフトウェアを添付する。販売開始はWindows 3.1版(Internet Chameleon 4.01C、Automatic Internet)が11月10日から、Windows 95版(Internet Explorer、Microsoft EXchange、ダイヤルアップネットワークなどのWindows 95標準のインターネットツール)が11月23日から。
- オンラインサインアップ機能の強化
- オンラインで加入を申し込むとその場でID、仮パスワードを発行し、すぐに利用できるようになった。本パスワードは本人を確認の上で後日郵送する。サービス開始は、11月10日から。
- InfoWeb Starter Kitを販売
- Netscape Navigator付属、InfoWeb使用権(3,000円分)のついたInfoWeb Starter Kitを販売する。販売開始の時期は、Windows 3.1版(10,000円)が12月下旬から、Macintosh版(6,000円)が96年1月中旬からの予定。
- 料金改定とインフラ整備/拡大(個人向け)
- 10月21日より、端末型ダイヤルアップIPサービスを従来の20円/分から10円/分に値下げした。また、同じく21日より、ISDN同期64Kbpsの接続サービスを開始。11月1日より、FENICS全国ネットワーク経由による接続サービスを開始し、アクセスポイント数を78箇所に増やした。
- InfoVillageホームページの開設
- 11月10日より、InfoVillageでの情報サービスを順次開始する。おもなサービスの内容は、タウンガイド、掲示板、個人のホームページを開設できるMySweetHomepage(ftpにより作成した内容を転送する)、ギャラリー、暮らしの情報、ビジネスインフォメーション、掲示板、フリーマーケットなど。
- InfoDynaMall
- インターネット上の仮想モール、InfoDynaMallを96年1月から開始する。テナントの登録料は10万円、月額出店料は5万円より(容量50MBまで。50MB以上は10MB増えるごとに1万円)。出店目標企業数は初年度100社。
【コメント】
質疑応答のさい、「ジャストネットやMSNといったサービスは意識しているか」という質問に対し、NIFTY-Serveの役員も兼任する富士通システム事業推進本部・アウトソーシング事業部の樋口事業部長の「こういった事業は1位でなくてはダメ。しかも図抜けた1位でなければ。2位でなんとかメシが食える、3位以下ではビリといっしょだ。」という発言は、BBSで圧倒的なユーザー数を誇るNIFTY-Serveを育てあげた自信が感じられ、印象的だった。
今後同社では、95年春頃にはNIFTY Managerの次バージョンでInfoWebを介して、NIFTY-Serveとインターネットとのシームレスな環境を実現するなど、積極的にNIFTY-Serveのユーザーの取り込みを計っていく。
(レポート:くどう)
DOS/V POWER REPORT編集部dosv-power-report@impress.co.jp