東京都世田谷区桜新町のCADIX東京トレーニングセンターで、CADIXのサイン照合による個人認証システムである「Cyber-SIGN」の記者発表会が行われた。概要を以下にレポートする。
今回発表された「Cyber-SIGN」システムとは、同社が開発した電子署名照合システム「ID-007」をネットワークに対応させたものである。電子署名照合システムとは、個人の電子的な特定を目的としたものであり、指紋判別、網膜判別などと同等の個人判別機能を持つシステム。筆圧、書順などを判別因子として持っており、ほぼ完全な個人特定が可能という。特に、筆跡が完全に登録データと一致した場合にはエラーを返すしくみになっているなど、セキュリティの確保には様々な工夫がなされている。このような様々なシステムにより、他人が個人のサインを真似するのはきわめて困難だとしている。このサインは特に名前である必要はなく、絵でも、何でもかまわない。パスワードという意味でもかなりの複雑さを持ちうる。
当日行われたデモにおいても、スムーズに個人を判別しており、リトライが多発する事はなかった。今回、ネットワークに同システムが対応した事により、エレクトリックコマース分野を始め、様々な応用範囲が考えられるであろう。個人の電子的特定という機能は、様々な分野で待たれていた機能であり、今後の発展が間違いないものと思われる注目すべきシステムと思われる。
同社はこのシステムのプロバイダを募集しており、すでに大手各社が名乗りをあげている様である。
(レポート:古林)