【業界動向】
RAMの価格低下が影響
株式分割を同時に発表
アイ・オー・データ機器が平成8年6月期の業績予想を
大幅に下方修正
'96/6/12 リリース公開
株式会社アイ・オー・データ機器は、平成8年6月期(平成7年7月1日~平成 8年6月30日)の業績予想を大幅に下方修正したと発表した。
具体的には、売上高が17.4%、営業利益、経常利益、当期利益は50%以上の下方修正となっている(下図参照)。
理由として
- 年明け以降のDRAM価格の大幅下落により、主力製品である増設メモリボードが買い控えられ、製品価格を値下げして需要喚起を図ったものの売上げが伸びなかった。
- 利益については、上記売上げの減少に加え、製品価格の値下げに伴う流通在庫補償が約20億円見込まれることにより、大幅な減益となる。
としている。
RAMの価格低下による影響をもろにかぶり、前期実績を上回る予想から、一転して前期実績を下回ることとなった。ただし、同社は同時に無償の株式分割も発表しており、企業体力的な余裕があることを訴求している。
通期業績予想の修正(単位:百万円)
売上高 営業利益 経常利益 当期利益
前回予想(A) 63,000 5,600 6,000 3,200
今回修正(B) 52,000 2,400 2,800 1,500
増減額(B-A) △11,000 △3,200 △3,200 △1,700
増減率 △17.4% △57.1% △53.3% △53.1%
前期(平成 6年 7月 1日~平成 7年 6月30日)実績(単位:百万円)
売上高 営業利益 経常利益 当期利益
通期 43,668 3,802 3,775 1,981
平成8年6月期業績予想の修正報告を見る
株式の分割(無償交付)に関するお知らせを見る
('96/6/13)
[Reported by date@impress.co.jp]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
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