【ハードウェア】【Macintosh】
ノート用も追って発表か
マザーボードはATX規格サイズに
米IBMが、 PowerPC Platform(CHRP) デスクトップ仕様
「Long Trail」を発表
Computex Taipeiにて発表
米IBMは、6/6から台北で開催されたComputexで、PowerPC Platform(CHRP)のデスクトップ機の参考仕様(コードネーム「Long Trail」)を発表した。
CHRP機は、“WINTEL”陣営に対して、Apple、 IBM、 Motorolaが共同開発しているPCの新仕様で、CPUにPowerPCを用いること、Mac OS、 WindowsNT、 UNIX、OS/2など多様なOSをサポートすること、仕様を公開してオープンであることなどが特徴。
今回発表されたLong Trailは、CHRP機の中枢となるmotherboardの実装仕様で、仕様が公開されたことにより、ディベロッパはLong Trailをそのまま、あるいは若干の変更を加えただけで製品の開発が可能となり、開発期間及び費用の短縮(及び製品価格の低価格下)が可能となる。Mac OSのライセンスを受けているPower Computing、 UMAX、 Tatungは、Long Trailの発表を歓迎している。
【ハードウェア面での特徴】
- マザーボードのサイズなどはATX規格をベースにしている(Macintosh関係のコネクタを追加)
- CPUはZIF PGAソケットを使いアップグレードができるようになっている
- 2次キャッシュは256KBのSRAMをオンボードに搭載、160ピンコネクタ経由で512KBへ拡張可能
- RAMは168ピンのDIMM(EDO、SDRAMにも対応)
- CPU-PCIなどのチップセットはVLSI社のものを予定
- MacintoshとPCのI/Oを備える(Macintosh側はPCIのチップから、PC側はPCI-ISAブリッジの先にIOチップがぶらさがる)
- Enhanced IDEをサポート(PCI-ISAブリッジから出力)
- バススロットはPCIとISA。PCIは4つ、ISAは3つ。
また、IBMは、CHRPやMac OSをサポートするため、Mac OS Technical supportgroupを台北のPowerPC Technical Center内に設置したと発表した。
今回発表されたのはデスクトップ仕様だけだが、ノートタイプに関しても、近々仕様を発表する予定とのこと。
Long Trailの技術情報(英文、ブロック図あり)
ニュースリリースを見る(英文)
('96/6/18)
[Reported by Hiroyuki Et-OH/date@impress.co.jp]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp