次世代の高速シリアルバスとして注目を集めているIEEE1394(FireWire、P1394と呼ぶこともある)に関するデバイスやチップ、カード類の展示が幾つか見られた。
写真左はSONYのブースで展示されていたカメラの中のひとつで、「CCM-DS250」というOEM向けのデジタルビデオカメラモジュール。一見するとただのカメラだが、インターフェースがIEEE1394に対応しており、VGA(640x480)のデジタル出力で30フレーム/秒、デジタルコントロールが可能で、12倍ズームまでできる。今回展示されているものはデータ転送速度が100Mbpsどまりだが、10月に出荷するバージョンでは200Mbpsに対応するという。アイソクロナス転送モードにも対応。ただしこれはOEM向けのもので、同社から単体で販売されることはなく、他社ブランドで発売されることになるそうだ。
写真中央と右はADTXのIEEE1394に対応した独自開発の制御チップ「ASLM040」と「ASLM000」。LINKレイヤ用の制御チップで、DMAやバスマスタなどの機能を持たないコアチップとなっていることで、PCIなど特定のバスに限らず対応が可能という。最大データ転送速度は400Mbps。同社では最近浸透の兆しを見せている同じシリアルバスのUSBに対して、「コストは安いものの、IEEE1394の方がデータ転送速度や転送時の確実性も有利。なんとかIEEE1394が普及するよう啓蒙をすすめているところだ。」とIEEE1394有利性を強調していた。
日本テキサスインスツルメンツはIEEE1394のインターフェースカードなどを展示していた。実際にPCにカードをインストールし、やはりSONYのIEEE1394対応カメラの「CCM-DS250」で動画キャプチャを実演していた。
USBインターフェースはIBMのAptivaで採用されるなど、PC側のUSB対応が始まっているが、未だにUSBのデバイスが市場に出てきていない。IEEE1394についてはSONYのデジタルハンディカムで対応したものが市場にすでにでており、キャプチャカードなども発売済み。N+IでもUSB関連の展示はみられず、IEEE1394の具現化のスピードの早さには驚くばかり。いずれにしても、今後のPCの周辺機器用インターフェースとしてシリアルバスの動向は見逃せないところだ。
('96/7/25)
[Reported by 石橋 文健]