「Microsoft Tech・Ed 96 Yokohama(以下TechEd)」が開幕した、今日から3日間、パシフィコ横浜で行なわれる。TechEDはMicrosoftが主催する技術者向けのカンファレンスで、他のMicrosoft主催のカンファレンスに比べて内容がよりテクニカルなのが特徴だ。
今回のTechEDの目玉はインターネット関連の技術に関するカンファレンスだ。特に、ActiveXテクノロジ、エレクトリックコマースに関するテクノロジ、イントラネットやNTを利用したネットワーク技術に関するカンファレンスが目立つ。初日の今日はセッションカンファレンスに先立ち、米国Microsoft社デスクトップアンドビジネスシステム事業部 NTプログラムマネジメントディレクターのスティーブ・マリガン氏によるキーノートスピーチが行われた。
キーノートスピーチでは、現在のWindows95ならびにWindowsNT(Windowsファミリ) の現状を踏まえたうえで、Windowsファミリとインターネットがどのような方向を目 指すのかについての話題が中心であった。
また、スピーチ中で米国でWindows NT4.0の出荷について発表がある旨発表された。(※1)氏によればWindows NT4.0のコードは最終的にFixされ、すでに出荷準備段階に入っているという。また、日本国内のリリース(Windows NT4.0日本語版)のリリースは年内に出荷する見通しだということだ。
また、この講演はCairoやMenfisについての話題やMenfisに搭載されるWDM(Windows Driver Model)や今後のPCの目指す方向(SIPC:Simply InterfacePC、Scalability、Multimedia)などかなり盛りだくさんの内容。インターネット関連の話題はやはりActive X技術に関するものが中心。Active X技術やDCOM(Distributed Component ObjectModel)、RPCなどの技術を外部の独立団体に譲渡したことにふれ、IE3.0、DirectDraw2.0、Acrobat Active Control、ActiveMovie、Nashvilleのデモを行なった。
内容的にみれば、すでに発表済みのものが多かったとはいえ、講演予定時間を30分以上オーバーするといったなかなか熱の入ったスピーチだった。
※1 http://microsoft.com/corpinfo/press/1996/jul96/NT40MA.htm に予告あり。数時間後に正式発表か?
('96/7/31)
[Reported by Tadatoshi Hirono]