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さて、今回は日本で初めての開催であり、DTPからCD-ROM、Web上でのパブリッシングを統括したショーとなっているが、まだ知名度が低いため、初日の昼頃までは空いていたが、午後からは「Adobe Photoshop 4.0」のコンファレンスが開催されたこともあって、会場はかなりのにぎわいを見せていた。
もともとプロ向けのショーだけに、普通のパソコンショーとは出品内容も大きく異なる。とくに、パブリッシングの世界だけに、ほとんどのシステムはMacintoshが中心になっている(AppleやAdobeはあるが、マイクロソフトのブースはない)。また、デジタルパブリッシングだけにDTPソフトや画像処理ソフトはもちろん、本格的な画像データベースや業務用スキャナー、フォントなどまで出品されている。
なかでも、今回目立ったのは、この分野で大きなネックとなっている、カラーマネージメント関係システムで、10社近くから出品されていた。また、ホームページ作成ソフトの出展も多く、Web上でのパブリッシングへの注目度が高まっていることを感じさせるに十分なショーとなっていた。残念ながら、Web上でのカラーマネージメントという現実的な問題に関しての出展はなかった。
このショーで正式発表となった「Adobe Photoshop 4.0J」。ブースでのデモはもの凄い関心の高さで、アクションやバッチなどの新機能が紹介されるたびに、周囲からどよめきと溜め息が…。Adobeはトータルパブリッシング向けとして、インストールされているフォントなどに依存しないフォーマットとして、出版およびWeb上での「Acrobat」の優位性を積極的にアピールしていた。
ホームページ作製ソフトの出品も多く、新バージョンとなった「Adobe PageMill 2.0」や、近々Ver.2.2へアップし、フレーム対応や上付き、下付文字、アンダーラインなどに対応する「こざいく」なども出展されていた。
シリコンウイザード社のブースでは、メモリー使用量が少なく、大容量画像の処理に便利なマクロメディアの画像処理ソフト「xRES 3.0J」のMacintosh版、Windows版(95&NT)が見られた。
富士写真フイルムブースでは、A3ノビまでのプリントが可能な写真画質のカラープリンター「ピクトログラフィー4000」を展示。価格は未定だが、300万円程度という。それにともなって、従来の「ピクトログラフィー300」の価格も大幅に引き下げられるようだ。
プロ向けデジタルカメラも、大日本スクリーンやコムテックス、ニコンなど何社かから出品されていた。写真はコムテックスが扱っている世界最高の1,600万画素CCDを採用したワンショットタイプカメラ「ダイコメッド・ビッグショット」。価格は約1,000万円也。
会場では簡単なセミナーを行っているブースも多い。写真はMdNブースでのPhotoshopセミナー。
□SEYBOLD SEMINARS TOKYO 96のホームページ
http://www.sbexpos.co.jp/seybold.htm
[Reported by 山田 久美夫]