アキバHotLine!(1996/06/09) in USA

　アキバで見つけたお買い得品、ニュース、出来事を伝えるアキバHotLine!。

　1996年 6月 9日(日)
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本日はアキバHotLine!アメリカ出張版です

　本日14時に無事に帰国しました。COMDEXの取材でアメリカ出張中だったために今週は秋葉原レポートはおやすみです。その代わりにアメリカのショップを3つほど回ったので、そのレポートを掲載。題して「アキバHotLine! in USA」。
　それにしても時差ボケか眠いなぁ。

巨大な倉庫だった「CDW(COMPUTER DISCOUNT WAREHOUSE)」

　COMDEXの会場であったシカゴから車で1時間ほどいった郊外にあったのが「CDW(COMPUTER DISCOUNT WAREHOUSE)」。といっても、たどり着くまではライター諸氏と車で右往左往(計4人)。巨大な店舗で値段も安いことから期待して向かったものの、地図と見比べても間違っていないはずなのに近辺についてもいっこうに店舗が見つからない。どうにも見つからず、あきらめてアウトレットショップへ向かいはじめると、途中で巨大な平屋と「CDW」の文字。「うぉー、これはデカい」と、全員の目は輝いた。
　ところが、入ってみると店舗フロアはとても小さい。どうやらそこは数少ない直接購入客(アメリカだからほとんどは通信販売)のために用意されたスペースで、あまり広くは取られていないらしい。ただし、店舗フロアにないものでも製品名を店員に告げれば巨大な倉庫からピックアップしてベルトコンベア(!)に乗ってやってくる。店舗フロアには狭いせいもあって日本でも買える人気商品程度しかなく、やや残念。やはりここは事前に製品を決めて訪問すべきところのよう。倉庫に直接トラックのコンテナが入り込んでいるのが印象的。
　ここで私は買い物をせず(というか、この日は疲れきっていた)、ライターのH氏がEPSONブランドのMegaHertzのPCカード28.8Kモデムを購入。なんとセルラーとXJACK両用の新型が$150(ぐらい)。

きわめて常識的な品揃えの「COMP USA」

　日本でもわりと知られているのが「COMP USA」。きっと名前だけは聞いたことがあるという人も多いんじゃないだろうか。今回寄ったのはサンフランシスコの空港から車で少し走ったところ。それほど大きな店舗でもなく(日本に比べればぜんぜん大きいが)、品揃えはきわめて常識的で、HPやPackardBellなどのデスクトップマシン、メジャーブランドのノートマシン、そして全般的な周辺機器の品揃え。キワモノはあまりなく、日本でも手に入るようなものがほとんど。モデムの種類と量が豊富なこと、ソフトの販売スペースが全体の40%程度と非常に大きいのが結構意外。他のショップもそうだけれど、やっぱりバックアップ用デバイスとしてテープドライブが豊富。ただ、DATやQICよりもTRAVAN規格が今は主流のよう。
　値段もそれほど安くなくて、ここでは買い物せず。

1店舗にアキバが凝縮されていた「Fry's Electronics」

　別のライター諸氏4人とタクシーで往復珍道中で寄ってきたのがPALO ALTOにある「Fry's Electoronics」。ここも実に巨大(なんと、いくら後ろにさがってもカメラのファインダーにおさまりきらない)だったけれど、CDWと違って店舗フロアもめちゃくちゃ広い。ここはコンピューターショップといようりも、家電も兼ねた巨大な電気屋さんといったところ。テレビ、ビデオ、電話機、電子手帳、ブランドPC、各種周辺カード、電機部品パーツ、ソフト、音楽CD、工具、マザーボード、HDD、SIMM、アクセサリー類などなどなんでもあり。アキバの大型家電店から専門小型店までぐっちゃり入ってる感じ。
　しかも、結構量ばかりでなくキワモノも揃っていて、COMDEXなんかよりずっと面白かったという..。ちょっと気になったのは、30Pin to 72Pinやその逆などに使えるSIMMコンバーターが山のように種類が豊富で、「アメリカでは結構需要があるのかなぁ」と。マザーボードもずらりと裸で並べられ、もうなんでもあり。ここは1日回っても面白いかも。値段はまぁまぁ安い感じ。ここでは$500近い買い物をしたので、それはこのあとに。
　ところで、Fry'sのビニール袋って非常に薄くてすぐに破れてしまうんだけど、アメリカってみんなこんなもの？。

14.4KモデムとEtherセットのPCカードが$70

　一番今回いい買い物をしたな、と思っているのがIBMの「Home and Away」という14.4KbpsモデムとEtherのマルチファンクションPCカード。モデムが14.4Kというのはちょっと弱いとしても、なにしろたったの$70。パッケージにはDOSとOS/2のドライバーしかないけれど、冒険で購入してIBMのサイトを探してみると、ちゃんとあるじゃありませんかWin95用のドライバ。ということで、無事Windows95でもばっちり使えるEther+モデムが$70。これはお安い。

Pentiumのノイズを減らしてスピードを速くする!?

　一番怪しいのがこれ。まだ詳しく調べていないし、実験もしていないのだけれど、どうやらPentiumとソケットの間にこの板をはさむことで電気的ノイズを減らしてスピードを速くする、というものらしい。うーむ、ほんとか？。その板を見ても普通のプリント板で、ピン穴部分に金のカバー(?)のようなものをつけたり、部分的に抵抗のようなものがついていたりするだけなんだけど..。まぁ、そのうちやってみますか。ちなみに、パッケージにはPlug&Playとか、Easy Installationとか書いてあるけど..。Concept Manufacturing製「Pentium Highspeed Decoupler」。$30。

キー入力もフットスイッチで効率化

　これをキーボードと本体の間に接続することでフットスイッチでキーボード入力ができるというすぐれもの。3つのペダルがあり、それぞれにキーマクロを割り当てられる。素早く特定の処理を連続で行うのには便利。フットスイッチで軽やかにオペレーションなんてかっこいい(?)。BILBO INNOVATIONS製「STEP ON IT!」。

アメリカでは豊富なSIMMコンバーター

　アキバではキワモノ扱いのSIMMコンバーターがアメリカでは種類も数も豊富。ここで買ったのはアキバでも珍しい、30Pinと72Pinを混在させるものと、72Pinから30Pinのコンバーター。アメリカ人も結構資源の有効利用に気を配ってるのね(SIMM RECYCLEというブランドもあった)。$40。

モトローラ携帯電話型ワイヤレス電話

　モトローラの携帯電話って独特の形をしているんだけど、それとまったく同じ形をした室内ワイヤレス電話を発見して購入。Fry'sには結構面白い電話機が他にもたくさんあっていろいろ欲しいものがあったのだけど、とても荷物をもって帰れないのでこの小さいものだけをGet。うまく写真が撮れていないけれど、この独特な形がなんとも「おー」だったりする。「Motorola MODEL200」。$100。

かっこいい!?携帯電話型の有線電話

　携帯電話の形をしていて、ちゃんとフリップもついているんだけど、モジュラージャックがついていて、ただの有線電話というのがCONAIRPHONE製「CELLULAR STYLE Telephone」。ちゃんとアンテナもついているけど、プラスチック固定でもちろん伸び縮みしない。$12。

いすのひじ掛けにもマウスパッド

　これは妖しい。まるで巨大なしゃもじのようなマウスパッド。しゃもじの柄の部分をいすのひじ掛け部分にくくりつけ、ひじ掛け上でマウスを動かせるというシロモノ。買って使ってみたものの、マウスとキーボードとの距離がありすぎて問題あり。うーむ。これってうまく丸い穴を開けると、缶ジュース置きにいいかも。 RING KING製、「Mouse Arm」。

キーボードとマウスパッドを合体させると..

　キーボードって時にはひざの上に持ってきたり、気分によっていろいろ動かしてしまうこともある。でも、そんな時でもマウスは机の上に固定。そんなときに便利(きっと)なのが、このArmchair General製「MOUS LOUNGE」。アダプタ経由でマウスパッドとキーボードを合体させることができる。キーボードをどこに動かしてもマウスパッドはついてくるわけ。キーボードの右でも左でもちゃんと選択してつなげられるのは偉い。問題は、こんな横長のスペースを取れるかどうか..。$10。

スパイに最適？IC録音機

　ま、これは日本でも売られているんだけど、透明ケースのカード型IC録音機、ペン型IC録音機というのはちょっと珍しい。カードは20秒、ペンは12秒録音可能で、もう1つなんと1分間録音が可能のものもあった。machina製「QUIK-NOTES」、「PENCORDER12」。どちらも$20。

インターネット用あんちょこ

　インターネットあんちょことでも言うべきか、「Netspeak」。ディスプレイに取りつけるパタパタのカードで、ここにいわゆるスマイルマークのリストや、省略語、用語などの解説が載っている。日本でもこんなのがあるといいかも。$6。

ここに掲載した商品を買いたい人は..

　この号を掲載した直後、アメリカからの輸入代行を行っているMerchandiser USAさんから連絡があり、ここで紹介したものを実際に取り扱って販売してくれるとのこと。通常手数料10%のところを今回は5%で販売してくれるそうです。from Shopsのコーナーにも入っていただきました。
　ただし、この件はあくまでMerchandiser USAさんが独自に行うもので、販売行為に関しては石橋もインプレスもまったく関与しておりませんので、注文等はすべてご自分の責任で行ってください。また、紹介した商品についてもその機能や動作の保証などもしておりません。