はじめに


 Q's NicolatterはWindows 95上でNICOLA(親指シフト)配列で日本語入力できるようにするソフトウェアです。

NICOLA配列とは

 NICOLA配列は,親指シフト配列をベースに日本語入力コンソーシアムで策定されたキー配列で,すべてのかな文字を1ストローク(打鍵)で入力できるように設計されています。

 ローマ字入力だと1文字入力するのに2ストローク前後,かな入力でも濁音の入力に2ストローク必要です。日本語入力でこれより高速にしようと思えば,漢字直接入力ぐらいしかないと思われます。

 雑誌記事などではローマ字入力に比べて「30%以上高速」などと書かれていますが,私の個人的な感想ではローマ字入力の1.8から2倍ぐらいは速いような気がします。ちなみに私は10年近くローマ字入力で,NICOLA配列にかえたのはたかだか1年ぐらい前です。

設計方針

 Q's Nicolatterは現在のところ日本語入力に的を絞っています。[Caps Lock]と[Ctrl]の入れ替えなど,常に(英語モードでも)キー割り当てを変更するような用途には向きません。

 そのような向きなら『秀Caps』などオンライン・ソフトで良質なものが数多くありますから,それを利用してくださればいいでしょう。

動作確認した環境

ハードウェアPC/AT互換機, 104キーボード, 106/109キーボード
PC-9821シリーズ
OSWindows 95
IMEATOK10/11, WXG 2.0, MS-IME95/97
アプリケーション一太郎7/8, Word 95/97

 Windows 3.1用のIMEでは動作しません。また松茸(七夕バージョン)では動作しません。

 Windows NTでは動作するようです。

履歴

 常に細かい修正を行っているので,いちいち挙げることはしません。以下に書いているのは主なもののみです。
公開日 内容
0.90(1997.04.12)初公開(のはずだったが実際には公開されず)。
1.011997.04.16 メインキーの数字キーで候補選択できるようにした。
1.021997.04.25 PC-98シリーズで使えるようにした。
1.031997.05.10 キー割り当てをカスタマイズできるようにした。
1.041997.06.06
  • [Alt]キーを親指キー(シフト機能キー)にできるようにした。
  • 『ねこぽい』や『秀Caps』と共存できるようにした。
  • IMEの入力モードが英数の時の挙動を変更した。
  • インストール方法など文書を充実させた。
1.05(1997.07.03) システムトレイ(タスクバーの時計の隣)にアイコンを登録するようにした。ただしタスクバーがないときも問題なく動作する。

 日付に括弧がついているのは完成した日です。


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