Q's NicolatterはWindows 95の作法に則って作成されているので,Windows用のソフトウェアなら問題なく使えます。しかしMicrosoft Office 97(特にWord 97)はWindows 95の決まりごとを「ことごとく」無視しているので,利用に多少制限があります。
注) この問題はOffice 97に共通して発生します。その他「コマンドバー」を使っているMicrosoft製品でも発生すると思います。
Q's Nicolatterは,Windows 95のメニューが開いているときは,キー入力をそのままアプリケーション(ワープロなど)に渡しています。
ところがOffice 97は,メニューバーがWindows 95で定められているものとは異なるために,メニューが開いているか直接調べることができません。
Office 97でメニューをキーボードから選択するときには,[Alt]キーを「押しながら」メニュー文字キーを押すようにしてください。[Alt]を離してしまうと,Q's Nicolatterの内部状態とOffice 97の内部状態が一致しなくなるため,いったんQ's Nicolatterを終了させなければいけません。
注) この問題はWord 97に固有です。Excel 97などでは発生しません。
Q's Nicolatterは[Alt]キーも親指キーにできます。しかしWord 97は[Alt]キーが押されると,入力文字列を確定してしまいます。この問題は[Alt]の検出をWord 97がQ's Nicolatterより先に行うために生じます。
この症状はQ's Nicolatter単体では回避できません。
そのため[Alt]キーを親指キーにしてOffice 97を使う場合には,次のようにしてください。
[Alt]が押された時に別のキーが押されたように見せかけます。Q's Nicolatter自体にはこの機能はありません。『VxDによるWindows 95キーボード改造計画』や『VQLIB』などでできます。
左Windows | 左Alt |
左Alt | 無変換(スキャン・コードは007B) |
右Alt | IME ON/OFF |
右Windows | 右Alt |
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