LiveConnectについて
LiveConnectとはNetscape社Navigator3.0から採用された技術の名称です。
Liveconnectにより同じページ上にあるプラグイン、Javaアップレット、JavaScriptが相互に通信し合い、より自由度が高く、インタラクティブ性のあるホームページづくりが可能になります。
MIDPLUGではJavaScriptを利用してLiveConnect機能を活用する事ができます。
JavaScriptはHTMLだけではできない様々な機能をホームページに持たせることを可能にするスクリプト言語で、HTMLファイルに直接書き込むことができます。
(Javascriptの詳細についてここで解説することはできませんので、関連の書籍 及びNetscape社のホームページ等をご参照ください。ここではMIDPLUGの機能を呼び出すための例を解説します。)
Netscape社のホームページにはLiveConnect及びJavaScriptの解説ページがあります。
MIDPLUGの下記の機能をメソッド(関数)として定義しそれをJavaScriptから
呼び出すことでMIDPLUGを制御できます。メソッドとして定義されているのは以
下の機能になります。
play(loop[True or False],'url_to_song') | 再生ボタンと同じ働きをします。
|
---|---|
stop() | 停止 |
pause() | ポーズ |
setvol(int percent) | ボリュームを整数値で設定します |
volumeup() | ボリュームアップ |
volumedown() | ボリュームダウン |
tempoup() | テンポアップ |
temporeset() | テンポを元に戻す |
tempodown() | テンポダウン |
pitchup() | キー半音アップ |
pitchreset() | キーを元に戻す |
pitchdown() | キー半音ダウン |
IsReady() | プラグインが動作可能の時、値"true"を返す |
IsPlaying() | 曲が再生中の時、値"true"を返す |
IsPause() | 曲が一時停止中の時、値"true"を返します |
GetVolume() | 現在のボリュームの値を取得します |
以下にもっともシンプルな使用例のソースファイルを示します。
<html>
|
上記のheadタグ内に書いてある
<script language="Javascript">
</script>
というのはJavascriptを記述するときのタグで、このタグ内にJavascriptを記述します。
<!--
//-->
はJavascriptに対応していないブラウザへの配慮で記述するものです。このタグを書いておけば間に挟まれたJavascriptは非対応ブラウザではコメントとして扱われます。
さて、本題のスクリプトの内容です。まず、headタグのなかではこのページで使用されるメソッド(関数)の定義をしています。
function play_sound(){
document.embeds[0].play('testsong.mid')
}
の部分ですが、「function play_sound()」で「play_sound()」はメソッド(関数)ですよと宣言しています。
そのメソッド(関数)の内容は次の{ }の中に記述されます。{ }の中を見てみましょう。
document.embeds[0].play('testsong.mid')
となっています。
まずdocumentですが、これはJavascriptではそのJavascriptが書かれているHTMLファイル自身をさします。
次にembeds[0]です。これは実際にembedでよびだされるプラグインをさします。この場合はMIDPLUGになります。
[0]が意味するのは、そのページ内で一番上に書かれているembed分ということです。もし同じページにもう一つ
embedタグがあればそれは2番目として、embed[1]と特定されます。つまり番号は0から始まっています。
次にplay('testsong.mid')ですが、これが、上の表で定義されていたMIDPLUGの再生を意味するメソッドです。
この3つがピリオドで結ばれていますが、全体を解釈すると
「このページの1番目にembedされているプラグインのplay()メソッドを実行する。playする曲は'testsong.mid'だよ」
という意味になります。
次の
function stop_sound(){
document.embeds[0].stop()
}
も同様に解釈できて
「関数 stop_sound()とはこのページの1番目にembedされているプラグインのstop()メソッドを実行するものである。」
という意味になります。
これでこのページで使用するメソッド(関数)の定義ができました。
これらのメソッドをどのタイミングで呼び出すかはbodyタグの中で指定してあります。
それが、
<a href="javascript:play_sound('testsong.mid')">Play</a>
<a href="javascript:stop_sound()">Stop</a>
の部分になります。
<a href=>のあとには普通リンク先を指定して</a>との間に挟まれた部分、この場合「play」を
押す事でリンク先に飛んでゆく事ができますが、上記のように書くと上のheadタグ内で定義した
メソッド(関数)を呼び出す機能になります。したがって「Play」を押すと、
「このページの1番目にembedされているプラグインのplay()メソッドを実行 する。playする曲は'testsong.mid'だよ」
の内容が実行されMIDPLUGが曲を再生し始めるわけです。
「Stop」を押した場合も同様です。
以上一番シンプルな例をご紹介しましたが、MIDPLUGを抜きにしてもJavascriptではもっといろいろなことができます。
その中でMIDPLUGの受けることのできるメソッドを利用して様々なページを作成することが可能だと思います。
ちょっ難しいと感じられた方もいらっしゃると思いますが、まずは簡単なものからチャレンジして見てください。
YAMAHAホームページのサンプルギャラリーには、もう少し手の込んだ例もありますのでソースをみて研究して見てください。
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