Aptiva モデム K56flex 対応 ドライバー アップグレード 手順書 【ドライバーの説明】 このアップグレードは、下記の対応機種にある Aptiva に搭載されている K56flex 対応モデムのドライバーのバージョンアップです。 K56flex接続時の通信速度の向 上が見込めます。バージョン番号は、Version 4.23 になります。 これまでは、アナログ電話回線を使っての通信は、最高33.6kbpsで、さらに高速の 通信を望めば、ISDN などの回線を引く必要がありました。K56flex技術は、一般の アナログの電話回線を使用します。ただし、モデムからインターネット・サービス・ プロバイダー(ISP)までの電話回線網の中で、アナログの部分は、PCから加入者回 線のNTT交換機までで、そこからプロバイダーまでの中継網はすべてデジタル化 されていることが必要です。 K56flex技術を使った通信は、プロバイダー(ISP)から PC への受信方向の通信に 対してのみ可能で、PC からプロバイダー(ISP)への方向(送信方向)には、最高 33600bps の通信速度になります。 K56flex の接続を可能にするには、相手のインターネット・サービス・プロバイダー 用のモデムが同じK56flex技術をサポートしていなくてはいけません。 その他の通信では、 K56flexモデムを付けた PC 同士でデータ通信しても、最高で 33600bpsの速度になります。また、ファックスでは、最高14400bps、一般のモデム との接続では、最高33600bpsの速度です。 現在のところ、56kbps技術は、V.90として標準化されつつある段階ですが、このド ライバーでは、Lucent Technologes社とRockwell社の提唱している K56flexという プロトコル規格をサポートしています。 実際に高速の通信速度を実現するには、回線品質が良い必要があります。回線品質 は、PC から電話局の交換機までの距離や、回線の混み具合などに影響されます。 回線状況が十分でない場合、通信速度は、段階的に低下します。 K56flex 対応のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)でも、 最高速度が 33600bps でしか接続できない場合があります。 その場合は、加入されている ISP にお問い合わせください。 【今後のバージョンアップに関して】 今後のバージョンアップ情報は、IBMのホームページ「あぷてぃばらんど」にて お知らせします。 【対応機種一覧】 APTIVA T8B (2161-T8B) APTIVA T8C (2161-T8C) APTIVA T8E (2161-T8E) APTIVA T8F (2161-T8F) APTIVA T9D (2161-T9D) APTIVA T9E (2161-T9E) APTIVA TAE (2161-TAE) APTIVA TAF (2161-TAF) APTIVA E17 (2137-E17) APTIVA E27 (2137-E27) APTIVA E47 (2137-E47) APTIVA S57 (2142-S57) APTIVA S67 (2142-S67) APTIVA L66 (2140-L66) APTIVA L67 (2140-L67) APTIVA L87 (2140-L87) APTIVA E1A (2137-E1A) APTIVA E2A (2137-E2A) APTIVA E4A (2137-E4A) 【インストール前の確認】 1.コントロールパネルの中のモデムのアイコンをダブルクリックしてください。 2.「次のモデムがセットアップされています。」の欄の中に、「LT Win Modem」 があることを確認してください。 3.もし、「LT Win Modem #2」などの表示がある場合は、「LT Win Modem」 で始 まる項目をすべて削除して、システムを再起動してください。Windows95 のプ ラグアンドプレイ機能によって、自動的に最適な構成に戻ります。 4.再度、2.に戻って確認してください。 【インストール手順】 1.「スタート」をクリックし、「ファイル名を指定して実行」をクリックしてく ださい。 2.LT423.EXE を解凍したフォルダーの中に、「setup.exe」があります。 これを 指定して、OKをクリックしてください。 3.Modem Drivers Setup program が起動されます。「Next >」をクリックしてく ださい。 4.ファイルのコピーが終了したところで、「Finish」をクリックすると、システ ムが再起動されます。 5.システムの起動途中で、プラグアンドプレイが働き、新しいドライバーの再構 成が始まります。 これで、インストールは完了です。 【インストール後のアプリケーションの再設定】 インストール後、各アプリケーションの使用するモデムを再指定する必要がありま す。モデムを使うアプリケーションとしては、主に次のものがあります。 ●リングセントラル(RingCentral) ●ダイヤルアップ ネットワーク モデムの指定方法を以下に説明します。 リングセントラル(RingCentral)の場合 1.リングセントラルを起動してください。 2.「メニュー」ボタンをクリックしてください。 3.「オプション」ボタンをクリックしてください。 4.「モデム」タブを選択してください。 5.「モデム」の欄にある「選択」をクリックしてください。 6.「COMポート選択」の画面で、▼ をクリックして、選択肢から、 「LT Win Modem」を選択し、OK をクリックしてください。 再度、OK をクリックして、「オプション」 を閉じてください。 ダイヤルアップネットワークの場合 1.「デスクトップ」にある「マイコンピュータ」をダブルクリックしてください。 2.「ダイヤルアップネットワーク」のフォルダーをダブルクリックしてください。 3.すでに作成してある接続先のアイコンを右クリックして、プロパティをクリッ クしてください。 4.「接続の方法」の欄で、▼をクリックして、「LT Win Modem」を選択して、 OK をクリックしてください。 その他のモデムを使用するアプリケーションにも、「モデムの選択」や「使用する COMポートを選択」する設定画面 があります。念のため、各アプリケーションにつ いて、設定を見直してください。 以上でLT Win Modem のドライバーアップグレード手順は完了です。