第5章 ADF

5.3 トラブルシューティング

5.3.1 LED表示
ADFカバーには3つのLEDインジケータがついています。1番目のグリーンのインジケータは、「REDY」と「BUSY」を表します。2番めの赤いインジケータは「原稿切れ」、3番目の赤いインジケータは「原稿詰まり」を表します。
各状態の詳細を以下に上げます。
5.3.2 終端検知
このエラーは原稿の寸法を超えたスキャン範囲指定を行った場合に起こります。この状態はスキャニングの前に検知することはありません。もし、原稿の終端がスキャナー光源の軌道と交差したら、このエラーが起こります。しかし、このエラーには0.5cmの許容範囲があります。エラーが起こったらADFモーターは停止しますが、スキャニング自体は続行されます。
5.3.3 「原稿切れ」:
このエラーはスキャニング中に、原稿トレイに原稿がなくなったら起こります。
5.3.4 「紙詰まり」:
このエラーは以下の状態で起こります。
    1. 原稿ADF内に詰まった
    2. 原稿のサイズが範囲を超えた
    3. 原稿が滑った
    4. 取り入れ口での分離失敗
    5. ポジショニングセンサーのエラー
    6. 原稿切れセンサーのエラー
もし、エラーの原因が上述の2、あるいは3であれば、必ずしも原稿を取り除く必要はありません。次のスキャニングプロセスで、自動的に前の原稿の残りを取り除き、エラー状態をクリアします。

          ADFの内部で原稿詰まりが起こった場合、次の手順で対処します。
    1. 電源をオフにします。
    2. 原稿トレイを取り外します。
    3. ADFカバーを持ち上げます
    4. 必要なら、内部のUターンガイドプレートを開きます。
    5. 詰まった原稿を注意深く引き出します。必要なら毛抜きやピンセットを使って、詰まった原稿の一部分を引っ張り出します。
    6. Uターンガイドプレートを閉じます。5.3.6 Uターンガイドプレートの取り外しを参照してください。
    7. ADFを引き上げ、 マイラーをチェックします。もしマイラーの内部に原稿片を残していると、再び原稿詰まりを起こすことになります。
5.3.5 [ADFカバーオープン]

このエラーは、スキャナーがADFの機能を使ってスキャニングを行う場合に発生します。
5.3.6 ADFカバーの取り外し

ADFカバーを少し開く程度に持ち上げ、カバーをピンが外れるまで引き抜きます。
 
5.3.7 Uターンガイドの取り外し
 
ステップ1 ガイドプレートを持ち上げます。
ステップ2 ガイドプレートの両端を引き上げます。
5.3.8 Uターンガイドプレートの取付け
 
ステップ1 ガイドプレートのスロットを側面のピンに差し込みます
ステップ2 ガイドプレートを倒し、固定します。