第5章 ADF
5.4 メンテナンス
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5.4.1 マイラー
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マイラーは画像の品質において重要な役割を果たします。なぜなら、全ての画像はマイラーを通ってスキャンされるからです。場所はADFの下に位置しています。
マイラーと原稿の間にあるラバーには、マイラーの塗装や繊維による汚れが残ることがあります。マイラー上の多くの汚れにより、垂直の線を生成したり、スキャンされた画像がぼやけたり、色変化を起こしたりします。それゆえ、
マイラープレートは定期的に清掃しなければなりません。次ににマイラーの清掃の手順を示します。
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スキャナーの電源を落とします。そして、ADFのケーブルをスキャナーから外します。
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ADFから原稿トレイを取り外し、そしてADFをスキャナーから取り外して逆さにします。
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マイラーの両サイドをゆっくり持ち上げます。
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ドライバーやクリップなど細い道具をマイラーと本体の間に斜めに差し込みます。挿入するポイントは、マイラーの折りたたまれたポイントの近くです。
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折りたたまれた側からマイラーの端を持ち上げます。
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マイラーを取り外すため、マイラーの開いた部分から縦にスティックをスライドさせます。
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柔らかい布でマイラーの両端を拭きます。
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原稿パスの中にマイラーを挿入します。
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スティックをマイラーのエッジのそばに置きます。
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マイラーの端を挿入するために、原稿パスの穴に向かってスティックをスライドします。
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スティックを、マイラーが挿入された部分と挿入されていない部分の間の穴に挿入し、マイラーを穴に挿入するためにスティックをスライドします。
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5.4.2 ローラー
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ゴムローラは、アルコールまたは水によって清掃することができます。
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5.4.3 注油
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SAE(SAE) 30-40グレードのオイルをギヤに注入して、ノイズと摩擦を減少させます。
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5.4.4 外面の手入れ
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湿った布に、必要なら石鹸か洗剤ををつけて拭きます。しかし、強い溶剤を使用してはいけません。
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センサー、モーター、ワイヤ、コントロールボードは、水により損傷することがあります。清掃するときは、過度の湿気が上述の部分の中に浸透しないよう注意してください。
表面は柔らかいので、研摩材つきの洗剤、または硬いブラシは使用してはいけません。