ちょっと高度な使い方

ここでは，便利な使い方や高度な設定などを紹介させていただきます．

• 仮想HDDの設定で，仮想ドライブ化フォルダ名のところにCD-ROMのドライブを指定すると，仮想CD-ROMや本物のCD-ROMドライブを複製して表示することができます．
• 仮想CDドライブのドライブレターを変更したい場合は，ディスクアドミニストレータで変更してください．
• 容量の大きいソフトで，
  ・ハードディスクに全体をインストール
  ・CD-ROMを用いて使用するように一部をインストール
  という二つのオプションをもっているソフトがある場合，あえてCD-ROMを用いて使用するようにインストールを行って，圧縮した仮想CDを用いればハードディスクの使用量を抑えることができるかもしれません．
• ネットワーク上の共有フォルダ中の仮想CDファイルの共有については、共有フォルダがWindows NT上にある場合のみレジストリを操作することによって可能になります。レジストリの操作により該当する共有のヌルセッションを可能にしないとデバイスドライバは仮想CDファイルの読み出しができません．また、Windows NT以外のOS上のファイルについては手元のテストでは読み出せませんでした。
  
  ヌルセッションとは，セッション設定の要求をする間，ユーザー証明が空白になることです．
  
  以下の操作は，レジストリの値の変更を行うので十分に注意して行ってください．この説明が理解ができない場合は危険ですので行わないでください．
  1. レジストリ エディタ(regedt32.exe)を起動します．
     (regedit.exeではなくregedt32.exeを使用してください．そうしないと編集が面倒です．)
  2. ローカルマシン上のHKEY_LOCAL_MACHINEから，以下のキーを選択します．
     HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters
  3. NullSessionShares 値をダブルクリックするか，NullSessionShares 値を選択した状態で編集メニューから複数行文字列を選択します．
  4. 存在している値の直後に仮想CDファイルのある共有名を追加してください．
     
     たとえば，私の環境では
     COMCFG
     DFS$
     
     となっているので，仮想CDファイルがある共有名をCDROMSとすると，これを
     COMCFG
     DFS$
     CDROMS
     
     といったように書き換えます．元の値を削除しないように気をつけてください．
  5. OK をクリックし，レジストリエディタを終了します．
  6. さらに、その共有フォルダと仮想CDファイルに対してEveryoneのフルコントロールの権限を与える必要があります。

  なお，以上の設定を行わないといくらアプリケーションで設定を行ってもCDは入っていないものと認識されてしまいます．また、使用に際してはそのフォルダに対してネットワークドライブの割り当てを行ってください．UNC名(\\myhost\cdroms\cdrom.qcdのような形式)では使用できません．