Windows Media Technologies 用語集
この用語集には、Microsoft® Windows® Media Technologies の理解に役立つ用語を収録しています。
A—B
- ACM (Audio Compression Manager)
- サウンドの再生または録音に必要なアプリケーションを制御するデバイス ドライバ マネージャ。ACM は、次の種類のドライバを管理します。
- ActiveX
- 異なるプログラム間で情報を共有するためのマイクロソフトの技術。Microsoft® ActiveX® を使うと、Windows ベースのアーキテクチャを拡張して、インターネットおよび企業のイントラネットの機能や能力を利用できます。ActiveX は、ユーザー インタラクティブなプログラムおよび World Wide Web ページの開発に利用します。
- ActiveX コントロール
- ActiveX 技術を使ったコントロール。Web ブラウザは、これらのコントロールを Web ページから自動的にダウンロードして実行します。
- Adobe Premiere 用の Windows Media プラグイン
- コンテンツ作成者が Adobe Premiere を使って Windows Media Technologies に対応した ASF コンテンツを作成できるようにするユーティリティ。
- Advanced Streaming Format (.asf) ファイル
- ASF 形式のオーディオ ファイルまたはビデオ ファイル。
- ASF (Advanced Streaming Format)
- オーディオやビデオのコンテンツ、画像、およびスクリプト コマンドをパケット化し、ネットワーク経由でストリーム配信するためのデータ形式。ASF コンテンツには、.asf ファイルとライブ形式のストリームがあり、どちらも Windows Media エンコーダで作成されます。ネットワーク経由で配信されている状態の ASF コンテンツを ASF ストリームと呼びます。
- ASFCheck
- ASF Version 1.0 のファイルに共通して見られるいくつかの問題を検出し、修正するためのコマンドライン ユーティリティ。
- ASFChop
- Windows Media エンコーダによって保存された ASF ストリームの開始部分または終了部分をカットするためのコマンドライン ユーティリティ。
- ASF Stream Descriptor (.asd) ファイル
- Windows Media エンコーダで作成される設定ファイルで、エンコーダ自体が利用します。このファイルには、エンコーダでマルチメディア ストリームの特性を定義するための設定値が格納されます。また、特定のステーションがサポートするストリーム形式を定義するときも、このファイルが Windows Media ステーション サービスによって読み込まれます。
- ASF Stream Redirector (.asx) ファイル
- イントラネットやインターネットからユニキャスト ストリーム、マルチキャスト ストリーム、およびサポートされているその他のメディアを受信するための情報を Windows Media Player に知らせる ASX メタファイル。ファイルは Windows Media Player に直ちに読み込まれ、その情報は次の目的で利用されます。
- HTTP ブラウザから Windows Media Player コントロールに制御を移して、ストリームが Windows Media Player に配信されるようにします。
- Windows Media Player が Windows Media ステーションのプログラムにアクセスするためのアナウンスメントを提供します。
- ストリームへの参照と、プレーヤーがストリームの処理に使うプロトコル ロールオーバーの規則を提供します。
- ストリームが Windows Media Player に配信される順番を定義する再生リストを提供します。
- ASF エディタ
- 参照 : Windows Media オーサー
- ASF ルート ディレクトリ
- 参照 : ホーム公開ポイント
C—H
- CODEC
- Compressor/Decompressor (圧縮/圧縮解除) の略。デジタルのビデオやオーディオを記録するときに使われるアルゴリズムまたは方式です。たとえば、インターネットを経由してビデオを配信する場合、送信側でビデオ データを圧縮し、受信側で圧縮解除するために CODEC が利用されます。Windows Media ツールには、ASF コンテンツ用のさまざまな CODEC が用意されています。目的の音質、画質、および画像のサイズに合わせて CODEC を選択できます。
- DCOM (分散コンポーネント オブジェクト モデル)
- COM (Component Object Model) を拡張したもの。DCOM を利用すると、インターネット、イントラネットなどのネットワークを経由して、安定した安全で効率的な方法で、ソフトウェア コンポーネントどうしが直接通信できます。
- FTS (ファイル転送サービス)
- Windows Media サービスの機能の 1 つで、クライアント コンピュータ上の ActiveX コントロール (Nsfile.ocx) にネットワーク経由でファイルをマルチキャスト配信するもの。
I—O
- ICM (イメージ カラーの一致)
- 各デバイスのカラー情報を通知し、アプリケーションが他のユーザーやアプリケーションに色を正確に表示、印刷、および伝達できるようにするためのアプリケーション インターフェイス。ほかのオペレーティング システムでは、別のカラー一致方式が使われていることがあります。ICM 以外のデータを使って作成されたビデオ コンテンツは、Windows ベースのコンピュータでは正しく再生されません。
- IP (インターネット プロトコル) アドレス
- インターネット上の各コンピュータ、またはデバイスの一意の IP アドレスを示す 32 ビットの数字。この数字は、ネットワーク上の物理的な位置、すなわちノードを示します。
- ISAPI (Internet Server API)
- インターネットのサーバー側の機能を提供するダイナミック リンク ライブラリ (DLL) を作成するためのフレームワーク。Windows Media サービスでは、ISAPI を使ってセキュリティ オプションの 1 つを提供します。
- ISDN (統合サービス デジタル ネットワーク)
- データをデジタル信号に変換して送信することによって、音声、テキスト、画像、ビデオ トラフィックなどを高速で運ぶ統合デジタル通信ネットワーク。
- Microsoft Internet Explorer
- マイクロソフト製の Web ブラウザ。Windows Media サービスでは、いくつかの場面で Microsoft® Internet Explorer Version 5 を使います。たとえば、Windows Media アドミニストレータは、Internet Explorer を使って Web ページを表示します。コンテンツ作成者は、Internet Explorer で表示される HTML ページに Windows Media Player ActiveX コントロールを埋め込むことができます。
- Microsoft PowerPoint 97 用の Windows Media プレゼンタ
- Microsoft® PowerPoint 97 の中から利用できる Windows Media Technologies の機能。PowerPoint から Windows Media エンコーダに接続し、PowerPoint のプレゼンテーションを Windows Media サーバーに転送してクライアント コンピュータに配布できます。
- Microsoft Windows Media Player
- Windows Media サーバーからストリーミング メディアを受信するクライアント プログラムまたはコントロール。このコントロールは、単体の実行可能クライアント プログラムとして実行できます。また、クライアント ActiveX コントロールを使う Web ページ、Microsoft® Visual C++® プログラム、Microsoft® Visual Basic® プログラムなどに埋め込むこともできます。Windows Media Player は、汎用プレーヤーになった最初のバージョンです。
- MMS (Microsoft Media Server) プロトコル
- Windows Media サーバーから .asf ファイルを参照したり、ストリーム配信するときに使われるプロトコル。
- MSBD (Media Stream Broadcast Distribution) プロトコル
- ストリームのソースである Windows Media エンコーダを参照するときに使うプロトコル。たとえば、msbd://server_name のように使います。Windows Media ステーション サービスからコンテンツ保存サーバーにストリーム配信するときにも使います。また、サーバーからサーバーへの配布を行う場合にも使います。
- .ocx
- ActiveX コントロールの同義語として用いられます。.ocx は、コントロールのファイル名の拡張子です。
P—T
- Publishing Point Events Monitor
- サーバーのユニキャスト イベントを監視および表示するためのツール。具体的には、Publishing Point Events Monitor にはユニキャスト サーバー (公開ポイント) イベントの活動状況が表示されます。
- TTL (time-to-live) 値
- マルチキャストにおいて、この値で指定された数のルーターを通過すると、それ以後のルーターはマルチキャストを中止します。TTL 値は、スコープと同じです。
U—Z
- UDP (User Datagram Protocol)
- TCP/IP プロトコル スタックに含まれるコネクションレス型の伝送プロトコル。TCP/IP プロトコル スタックは、TCP と同様に、IP ネットワークの上位層で動作します。
- URL の切り替え
- Web ページに表示されているコンテンツを、その状態に関係なく変更するための、ブラウザに対する命令セットです。これを利用すると、最初のページの内容が完全に表示されるのを待たずに別のページを呼び出すことができます。
- URL ロールオーバー
- 同じコンテンツを格納する別の Windows Media サーバーを指定するために切り替える手法。たとえば、.asx ファイルの 1 番目の REF タグで "hound1" というサーバーにある .asf ファイルを指定し、2 番目の REF タグで "hound2" というサーバーにある .asf ファイルのコピーを指定した場合、Windows Media Player はどちらかのサーバーを使ってファイルにアクセスできます。"hound1" がビジーであるか、またはアクセスに失敗した場合、Windows Media Player は自動的に "hound2" に接続します。
- VidToASF
- 編集した .avi ファイルまたは .mov ファイルを効率的に .asf ファイルに変換するためのコマンドライン ユーティリティ。変換したファイルを Windows Media サーバーに保存し、クライアントにストリーム配信することができます。
- WavToASF
- 編集した .wav オーディオ ファイルを効率的に .asf ファイルに変換するためのコマンドライン ユーティリティ。変換したファイルを Windows Media サーバーに保存し、クライアントにストリーム配信することができます。
- Windows Media ASF インデクサ
- Windows Media エンコーダで保存された ASF ストリームを部分的に削除するための、Windows ベースのユーティリティ。プロパティ、マーカー、およびスクリプト コマンドの編集にも使います。
- Windows Media Audio Redirector (.wax) ファイル
- .wma ファイルで使用する特殊な種類の .asx メタファイル。.wax ファイルには、Windows Media サーバー上の .wma ファイルの場所、およびファイルのプロパティに関する情報が含まれます。
- Windows Media Audio (.wma) ファイル
- Windows Media Audio CODEC でエンコードされたオーディオのみのコンテンツで使用する、特殊な種類の ASF (Advanced Streaming Format) ファイル。
- Windows Media Technologies
- Windows Media サービス、Windows Media ツール、および Windows Media Player を含むストリーム配信メディア アプリケーションのファミリ。Windows Media ツールで作成した ASF コンテンツが Windows Media サービスによってクライアント コンピュータに配信され、Windows Media Player で再生されます。
- Windows Media アドミニストレータ
- Windows Media コンポーネント サービスの使用状況をリアルタイムで監視し、コンテンツを管理し、システムを設定するための、Web ベースの管理アプリケーション。
- Windows Media エンコーダ
- ライブ形式の ASF ストリームを作成するための、Windows Media Technologies の機能。Windows Media エンコーダで、ライブ形式のオーディオおよびビデオのコンテンツを ASF ストリームに変換し、そのストリームをポートを通じて配布します。Windows Media エンコーダでは、ASF ストリームを .asf ファイルとして保存することもできます。Windows Media エンコーダは、MSBD プロトコルまたは HTTP を使って ASF ストリームを配布します。
- Windows Media オーサー
- イラスト付きオーディオの作成およびテストに使うグラフィカル インターフェイス ツール。このツールは、オーディオ ファイルと画像ファイルを組み合わせて同期させるように設計されています。このツールを使うと、サウンド、画像、URL などのオブジェクトが、再生時に適切なタイミングで表示されるように配置できます。このツールは、Digital Renaissance, Inc. の技術を利用しています。
- Windows Media クライアント
- Windows Media サーバー コンポーネントから ASF コンテンツを受け取って再生する、Windows Media Player と呼ばれる ActiveX コントロール。このクライアントは、サーバーと同じコンピュータ上にあっても、別のコンピュータ上にあってもかまいません。
- Windows Media コンポーネント サービス
- Windows Media サーバー上で実行される一連のサービス。これらのサービスが、ライブ形式のオーディオやビデオのプレゼンテーションおよび保存形式のファイルを、クライアント コンピュータにマルチキャスト配信およびユニキャスト配信します。
- Windows Media サーバー コンポーネント
- Windows Media サービス (Windows Media Services) の別の呼び方。ライブ形式のオーディオやビデオのプレゼンテーションと保存形式のファイルを、クライアント コンピュータにマルチキャスト配信およびユニキャスト配信します。Windows Media サーバー上で実行される Windows Media コンポーネント サービス、およびそのサービスの管理に使用する Windows Media アドミニストレータの両方が含まれます。
- Windows Media サービス (Windows Media Services)
- Windows Media サーバー コンポーネントの別の呼び方。ライブ形式のオーディオやビデオのプレゼンテーションと保存形式のファイルを、クライアント コンピュータにマルチキャスト配信およびユニキャスト配信します。Windows Media サーバー上で実行される Windows Media コンポーネント サービス、およびそのサービスの管理に使用する Windows Media アドミニストレータの両方が含まれます。
- Windows Media ステーション サービス
- ASF ストリームのマルチキャスト、配布、および保存を実行する、Windows Media コンポーネント サービスの 1 つ。ASF ストリームを入力ソースとする複数のステーションを管理し、マルチキャスト アドレス、1 つまたは複数の配布サーバー、ディスクのいずれか、またはそのすべてに対してストリームを送信することができます。同種の機能である Windows Media ユニキャスト サービスは、ASF ストリームをユニキャスト配信する場合に利用します。
- Windows Media ステーション (.nsc) ファイル
- プレーヤーにステーションの情報を知らせるためのファイル。プレーヤーは、クライアントが使用する .nsc ファイルが指定された .asx ファイルを通じて、ステーション ファイルに間接的にアクセスします。
- Windows Media ツール
- Windows Media サービス用の ASF コンテンツを作成するための一連のツール。ツールには、Windows Media エンコーダ、Windows Media オーサー、Windows Media ASF インデクサ、変換ユーティリティの VidToASF と WavToASF、およびファイル ユーティリティの ASFCheck、ASFChop があります。
- Windows Media プログラム サービス
- Windows Media コンポーネント サービスの 1 つ。
- Windows Media プログラム (.nsp) ファイル
- Windows Media サービス プログラムの情報が格納されるファイル。主に、Windows Media サービス プログラムの設定情報のバックアップおよび復元に利用します。
- Windows Media モニタ サービス
- Windows Media コンポーネント サービスの 1 つ。
- Windows Media ユニキャスト サービス
- ASF ストリームのユニキャストを実行する、Windows Media コンポーネント サービスの 1 つ。このサービスは、クライアントがブロードキャストのユニキャスト ストリームまたはオンデマンドのユニキャスト ストリームを受信するために接続する公開ポイントを管理します。同種の機能である Windows Media ステーション サービスは、ASF ストリームをマルチキャスト配信する場合に利用します。
あ—か
- アクセス制御リスト (ACL) による確認
- Windows Media サービスで、特定のファイルまたはディレクトリに対するクライアントのアクセス権を確認するために使う、Windows のセキュリティ機能。ACL による確認を利用すると、システム管理者は、.asf ファイルおよびディレクトリに対するアクセス許可制限を設定できます。
- アナウンスメント
- ストリームの URL に関する情報を含む簡単な .asx ファイル。アナウンスメント ファイルは、ユニキャスト公開ポイントまたはマルチキャスト ステーションの作成時に、Windows Media アドミニストレータによって作成されます。クライアントはアナウンスメント ファイルを読み込んで、ユニキャスト公開ポイントの ASF ストリームを開くか、または .nsc ファイルから ASF ストリームへの URL を抽出し、マルチキャスト ステーションのプログラムを再生します。
- イラスト付きオーディオ
- オーディオ コンテンツと同期画像を組み合わせたストリーム。低帯域幅用のオンライン スライド ショーの作成に使います。
- イントラネット
- 特定の組織に属しているネットワーク。その組織の構成員だけがネットワークにアクセスできます。インターネットに接続することもできますが、通常はファイアウォールまたはその他のデバイスによって保護されています。
- エイリアス
- URL の代わりとなる名前。たとえば、ステーションを作成するときに、Windows Media サーバー コンポーネントと Windows Media エンコーダの接続を定義する情報を、エイリアスを使って指定できます。Stream1 が msbd://server:port という URL のエイリアスとすると、ステーションに接続するときに、「Stream1」を指定できます。サーバー コンポーネントは、このエイリアスをエンコーダの定義と照合して URL に変換します。エイリアスを使う利点は、頻繁に変更される URL を覚える必要がなくなることです。エイリアス名さえわかれば、正しい URL に変換されます。
- エラー訂正
- 単方向通信システムのデータ転送エラーを制御する方法。受信側でデータのチェックおよび訂正に使う追加情報がデータと共に送られます。
- エラー訂正コード (ECC)
- 以前のバージョンの Windows Media サービスで使われていたエラー訂正方法。データ ストリームと共に冗長データを送り、データ ストリームのシングル ビット エラーの検出および制御を行います。現在のバージョンの Windows Media サービスでは、ストリーミング エラーが UDP の再送によって訂正されます。
- エンコーダ
- 参照 : Windows Media エンコーダ
- オンデマンド
- Windows Media サービス システムのストリーム配信で利用可能な保存形式のメディア コンテンツ。Windows Media サービスでは、公開ポイントから保存形式のコンテンツをストリーム配信するか、Windows Media エンコーダを使ってライブ形式のコンテンツを配信することができます。
- オンデマンドのユニキャスト
- クライアントが公開ポイントを呼び出すための 1 対 1 の接続。オンデマンドのユニキャストでは、サーバーは保存形式のコンテンツをユーザーにストリーム配信します。
- キャプション
- SAMI (Synchronized Accessible Media Interchange) ファイル (クローズド キャプション形式のファイル) を ASF ストリームで送信する機能。ビデオやオーディオと共にキャプションを表示するユーザー補助機能で、テレビ番組で表示されるクローズド キャプションに似ています。この機能を使って、他国語の字幕スーパーを表示することもできます。
- クイックスタート
- Windows Media エンコーダの設定、ステーションや公開ポイントの作成などの作業に使う Windows Media Technolgies のウィザードの集まり。
- クライアント
- 通常、クライアント/サーバー間の通信で、要求を行う側のソフトウェア。クライアント ソフトウェアは、サーバーとの接続および通信を要求します。
- 権限付与
- クライアントのアクセス権を設定する処理。Windows Media サーバーでは、ASF コンテンツに対するクライアントの要求に権限付与を行うように設定できます。
- 公開ポイント
- クライアントから利用されるコンテンツの保管や、ライブ形式のストリームへのアクセスに使われる仮想ディレクトリ。クライアントは、URL を使って公開ポイントにアクセスします。
- コンテンツ
- サーバーからクライアントにユニキャストまたはマルチキャストでストリーム配信されるデータ。ライブ形式のオーディオやビデオのプレゼンテーション、保存形式のオーディオやビデオのファイル、静止画像、スライド ショーなどをコンテンツのソースとして利用できます。コンテンツをサーバーからストリーム配信するには、元の状態から ASF に変換する必要があります。Windows Media サーバーでは、ライブ形式の ASF ストリームまたは保存形式の .asf ファイルをコンテンツとしてストリーム配信できます。
さ—た
- 再生リスト
- Windows Media Player が連続して再生するストリームのリスト。Windows Media サービスでは、サーバー側とクライアント側の両方の再生リストがサポートされています。
- サーバー側の再生リストは、ステーション経由でプログラムの一部として再生されます。再生リストを作成するには、Windows Media アドミニストレータのマルチキャスト ステーションのページで [ストリーム] ボタンをクリックします。サーバー側の再生リストには、.asf ファイルなどのストリームを参照する URL を含めることができます。
- クライアント側の再生リストは、複数の Entry 要素が記述された .asx ファイルです。Windows Media Player は、.asx ファイルに記述された順序で Entry 要素を再生します。
- スクリプト コマンド
- ASF データ ストリームに組み込まれてクライアントに配信されるコマンド。これらのコマンドは、Windows Media Player から、スクリプト コマンドを解釈するデバイスまたはアプリケーションに渡されます。スクリプト コマンドは、特定のファイルの呼び出しや、特定の Web サイトへの移動などの処理を実行するために使います。
- スコープ
- マルチキャストで、ストリームが配信される範囲。Windows Media アドミニストレータを使うと、マルチキャストのスコープを定義できます。マルチキャスト ストリームのスコープは、直接のサブネットに設定することも、インターネットの全域に設定することもできます。スコープは、TTL (time-to-live) 値と同じです。
- ステーション
- プレーヤーがストリームを受信するための、あらかじめ定義された場所。IP アドレスとポートで定義します。Windows Media サーバー コンポーネントでは、ASF ストリームでのみ、ステーションを使います。ステーションの情報は .nsc ファイルとして保存されます。
- ストリーム
- ネットワーク経由で転送されるデータと、そのデータに関連付けられたプロパティ。データをストリーム配信すると、プレーヤーはファイル全体がダウンロードされるのを待たずに、直ちに再生を開始できます。
- ストリーム形式
- プレーヤーがストリームを正しく再生するために必要な設定値情報。この情報には、ビット レート、画像サイズ、CODEC などの設定値が含まれます。ストリーム形式には、テンプレート ストリーム形式 (TSF) と、独自のストリーム形式があります。ストリーム形式は、.nsc ファイル、.asd ファイル、および .asf ファイルに格納されます。
- ストリーム データ オブジェクト
- ASF ストリームに含まれる個々のデータ形式を示すデータ。たとえば、圧縮されたビデオ フレームなどがあります。
- セキュリティ
- ユーザーのアカウント情報およびアクセス権に基づいてリソースへのアクセスを制御すること。Windows Media サービスの環境では、Windows Media サーバー コンポーネント、Windows Media アドミニストレータ、および Windows Media のコンテンツ (保存形式およびストリーム形式) へのアクセスを制限および制御することを意味します。Windows Media サービスには、Microsoft NTLM と統合された組み込みのセキュリティ方式が備わっています。Windows Media サービスでは、サーバー側とクライアント側の両方の認証がサポートされています。
- 送信先アドレス
- リスン状態のクライアントがマルチキャストを受信するための IP アドレスとポート。クライアントは、ネットワーク カードに、その送信先アドレスとポートでパケットの到着を待つように指示します。
- 属性
- .asx ファイルで、ASX 要素のプロパティを指定するための修飾子。たとえば、.asx ファイルに、要素 Repeat とその属性 Count を記述します。この要素と属性によって、クライアントがコンテンツまたは再生リストの再生を繰り返す回数が定義されます。
- 帯域幅
- 一定時間内に転送できるデータ量。コンピュータ ネットワークでは、帯域幅が高くなるほどデータ転送速度が速くなります。ネットワークの帯域幅は、bps (ビット/秒) で表されます。
Windows Media サービスの環境では、サーバーからのユニキャストの最大集合帯域幅、サーバーから転送される単一のユニキャスト ストリームの最大帯域幅、マルチキャスト ファイル転送で使う連続する帯域幅など、各種機能の帯域幅の制限を、Windows Media アドミニストレータで指定できます。
- チャンネル
- 参照 : ステーション
- テンプレート ストリーム形式 (TSF)
- Windows Media Technologies で、コンテンツの種類とビット レートが適切なオーディオおよびビデオの CODEC に適合するようにあらかじめ定義された設定値の集まりです。Windows Media エンコーダでこの機能を利用すると、ユーザーはエンコーダをすばやく設定し、ASF コンテンツを作成することができます。
な—は
- 認証
- クライアントのログオン情報を確認する処理。Windows Media サーバーでは、クライアントが ASF コンテンツやストリームにアクセスする前に、そのクライアントの認証を行うように設定できます。
- バイトの埋め込み
- パケット サイズを一定に保つために、コンテンツ ストリームの個々のパケットに追加される空白データ。Windows Media サービスでは、さまざまなパケット サイズがサポートされています。ただし、Windows Media エンコーダでは、以前のバージョンの Windows Media サービスとの互換性を保つために、パケットが固定サイズに制限されます。
- 配布
- サーバーから別のサーバーに ASF ストリームを配信すること。配布には、次に示すように、さまざまな目的があります。
- ストリームを別のサーバーに配布する。そのサーバーが配布されたストリームをユニキャストによって配信すると、マルチキャストを受信できないネットワークのクライアントが、ストリームを受信できます。
- HTTP ストリームを利用できるサーバーにストリームを配布する。これによって、ファイアウォールの向こう側のユーザーが、直接受信できないストリームを、そのサーバーから受信できます。
- より多くのユニキャスト ストリームを作成するために、Windows Media サーバーから別の Windows Media サーバーにストリームを配布する。たとえば、サーバーのユニキャスト ストリーム数が上限に達した場合に、別のサーバーにストリームを配布することによって、より多くのクライアントにそのストリームをユニキャストで配信できるようになります。
- 配布モード
- Windows Media サーバー コンポーネントの設定値の 1 つで、Windows Media サーバー コンポーネントで ASF ストリームをマルチキャスト配信するか、ユニキャストによって配布するか、またはその両方を行うかを指定します。配布モードをマルチキャストのみに設定すると、そのサーバーは、マルチキャストおよびユニキャストで ASF ストリームをブロードキャスト配信します。配布のみに設定すると、そのサーバーは、ASF ストリームをブロードキャスト配信する別のサーバーから要求があったときに、その ASF ストリームを配信します。両方を行うように設定すると、マルチキャストと配布の両方を利用できます。
- パケット
- ネットワーク経由で転送されるデータの単位。パケットは固定サイズで、送信元から送信先に転送されます。パケットには、ID 番号、送信元アドレス、送信先アドレスなどのヘッダーとデータ本体から成るバイナリ データが格納されます。
- バッファ
- 中間の保存場所として確保されたメモリ領域。2 点間の転送を待つ間、データが一時的に保管されます。バッファを利用すると、コンピュータ間のデータの流れが中断されることがなくなります。
- 汎用名前付け規則 (Universal Naming Convention : UNC)
- ディレクトリ、サーバーなど、ネットワーク上のリソースを指定するときの規則。2 個のスラッシュ (//) または円記号 (\\) でコンピュータ名を示し、1 個のスラッシュでコンピュータ内のパスまたはディレクトリを示します。たとえば、\\computer\directory のように指定します。
- ビット レート
- ネットワーク経由でバイナリ コンテンツをストリーム配信できる速度。通常は、28.8 Kbps のように、Kbps (キロビット/秒) 単位で表されます。ASF コンテンツのビット レートは、Windows Media エンコーダと Windows Media アドミニストレータで設定できます。
- ビデオ キャプチャ カード
- コンピュータで画像をデジタル化するためのボード。ビデオ キャプチャ カードを使うと、カメラからのライブ映像や VTR からの信号を Windows Media エンコーダに入力できます。
- ファイアウォール
- 複数のネットワーク間に境界を設置し、権限のないユーザーが別のネットワークにアクセスするのを防ぐためのシステム。ファイアウォール システムは、すべての受信メッセージおよび送信メッセージをチェックし、あらかじめ定義されたセキュリティ条件に適合するメッセージだけを通過させます。
- フレーム
- ビデオ タイトルを形成する連続画像の個々の静止画像。
- フレーム レート
- フレームが入れ替わる速度。一般に、フレーム レートが高速になるほど画像の品質が向上します。
- プレーヤー
- Windows Media サーバーからストリーム配信されるコンテンツを受信するクライアント プログラムまたはコントロール。このオンライン ヘルプでは、Windows Media Player を意味します。
- ブロードキャスト
- クライアントがストリームを受信する方法。ブロードキャスト ストリームには、マルチキャストとユニキャストがあります。ブロードキャスト接続では、クライアントは受動的に受信するのみで、ストリームの開始や停止を制御することはできません。一方、オンデマンド接続では、クライアントは能動的にストリームの開始や停止を制御できます。
- ブロードキャストのマルチキャスト
- Windows Media サーバーから 1 つのストリームを多くのクライアントに配信する方法。クライアントはストリームがマルチキャスト配信される IP アドレスを監視して待機します。クライアントは Windows Media サーバーに一度も接続しないので、クライアント側から見ると、ブロードキャストのマルチキャストはコネクションレス型の配信になります。
- ブロードキャストのユニキャスト
- 1 対 1 の接続で、Windows Media サーバーの公開ポイントをクライアントが呼び出します。
- プロキシ サーバー
- ローカル エリア ネットワークとインターネットまたは別のイントラネットの間で Web ベースのトラフィックを制御するサーバー コンピュータ。
- プログラム
- Windows Media サーバー コンポーネントが単一のエンティティとして扱う 1 つまたは複数のストリーム。プログラムは、ストリームを入れておく容器と考えることができます。
- プロトコル
- コンピュータ間の情報交換を可能にするための形式および手続き。Windows Media サービスで使用するプロトコルには、HTTP、MMS、MSBD などがあります。
- プロトコル ロールオーバー
- Windows Media サーバーが、特定のプロトコルを使った接続に失敗した場合に、別のプロトコルに切り替えることを可能にする手順。たとえば、クライアントが MMS プロトコルを使って ASF コンテンツを要求した場合、サーバーは UDP を使って ASF コンテンツをストリーム配信しようとします。そのプロトコルによる接続に失敗すると、サーバーは TCP を使ってストリーム配信を試みます。それにも失敗すると、HTTP が使用可能であれば HTTP を使って配信を試みます。MMSU プロトコル (UDP を介した MMS) または MMST プロトコル (TCP を介した MMS) を使って ASF コンテンツを要求した場合は、プロトコル ロールオーバーは利用されません。
- プロパティ
- ストリームなど、オブジェクトの特性。たとえば、Windows Media エンコーダには、帯域幅、使用する CODEC などのストリームのプロパティがプロパティ ページに表示されます。
- ペイロード
- 1 つまたは複数のストリーム データ オブジェクトを含むデータの単位。
- ポート
- サーバーからクライアントにコンテンツをストリーム配信するときの受け渡し場所。ポートは URL に含まれる番号で表されます。使用中の Windows Media サーバー コンポーネントは、ポートにバインドされます。既定では、Windows Media ユニキャスト サービスはポート 1755 にバインドされ、Windows Media ステーション サービスはポート 7007 にバインドされます。HTTP ストリームが有効になっているサービスでは、HTTP ストリームの既知のポート番号であるポート 80 が使われます。Windows Media サーバー コンポーネントで使うポートを変更する場合は、レジストリを編集します。
- ホーム公開ポイント
- ASF コンテンツを公開するためのルート ディレクトリ。Windows Media Player は、このディレクトリまたはそのサブディレクトリにあるすべての .asf ファイルをストリーム再生できます。ホーム公開ポイントは、オンデマンドの公開ポイントにもなります。ほかの公開ポイントとは異なり、ホーム公開ポイントにはエイリアスがありません。ホーム公開ポイントにアクセスする場合は、URL でコンピュータ名を使います。ASF ルート ディレクトリと呼ばれることもあります。
- ホーム ディレクトリ
- 参照 : ホーム公開ポイント
ま—や
- マーカー
- .asf ファイル内の特定の位置を時間で示すポインタ。Windows Media Player では、マーカーを使って .asf ファイルの特定の位置に直接移動できます。.asf ファイルのマーカーを利用すると、.asf ファイルの再生位置を自由に操作できます。先のマーカーまで飛ばして進んだり、前のマーカーに戻ってもう一度再生することができます。
- マルチキャスト
- 複数のクライアントがサーバーから同じストリームを受信するための 1 対多の接続。マルチキャストを受信するには、クライアントは、マルチキャスト対応ネットワークにアクセスする必要があります。一方、ユニキャストは、1 つのクライアントがサーバーから個別のストリームを受信するための 1 対 1 の接続です。
- マルチキャスト対応ネットワーク
- クラス D の IP アドレスを解釈できるルーターを持つネットワーク。
- マルチビット レートのビデオ
- エンコードされた 6 つのビデオ ストリームを 1 つの ASF ストリーム内に作成し、ストリーム配信するための Windows Media Technologies の機能。Windows Media エンコーダでマルチビット レートのビデオを使うと、低帯域幅によるユーザー向けでも高帯域幅によるユーザー向けでも、さまざまな帯域幅のビデオ ストリームを含む ASF コンテンツが作成されます。低帯域幅ユーザー用のマルチビット レート コンテンツを作成する場合は、ビデオ ストリームの帯域幅の範囲は 18 Kbps から 300 Kbps です。また、高帯域幅ユーザー用のコンテンツの場合は、ビデオ ストリームの帯域幅の範囲は 81 Kbps から 10 Mbps です。どちらのユーザーのためにも、独立してエンコードされたオーディオ ストリームが含まれます。マルチビット レートのビデオをエンコードすると、選択された最も低い帯域幅の割合に基づいた予備のビデオ ストリームもエンコードされます。この複数のエンコード ストリームを受け取ると、サーバーは利用可能なネットワーク帯域幅に応じて、ストリーム配信を行う帯域幅を決定します。マルチビット レートのビデオは、一般の HTTP サーバーではサポートされていません。
- メタデータ
- Windows Media Technologies システムで、タイトル、作成者、著作権など、コンテンツに関する情報のこと。この情報は .asx ファイルに格納されます。
- メタファイル
- Windows Media Technologies システムで、メディア コンテンツの情報を格納するテキスト ファイルのこと。Windows Media サービスでは、.asd ファイルのメタファイル、.asx ファイルのメタファイル、および .nsc ファイルのメタファイルの 3 種類のメタファイルを使用します。
- ユニキャスト
- クライアントが、サーバーから保存形式のコンテンツのオンデマンド ストリームを受信したり、ライブ形式のコンテンツのブロードキャストを受信するためのクライアント/サーバー間接続。ほかのクライアントが、このユニキャスト ストリームを同時に利用することはできません。これに対し、マルチキャスト ストリームは、同時に複数のクライアントが利用できます。
- ユニキャスト ロールオーバー
- Windows Media Player が、Windows Media サーバー上のステーションからマルチキャストを受信できない場合に従う手順。Windows Media Player では、ネットワーク上にマルチキャスト対応ルーターがないなど、いくつかの理由でマルチキャストを受信できないことがあります。マルチキャストを受信できない場合、Windows Media Player は、.nsc ファイルに格納されているユニキャスト ロールオーバー URL を使ってサーバーに接続し、そのストリームのユニキャストを要求します。
- 要素
- .asx ファイルで、特定の設定または動作をクライアントに定義するためのエンティティ。各要素には、属性を指定できます。たとえば、要素 ref には、特定のコンテンツを参照する URL を定義するための属性を指定できます。
ら—わ
- リスン
- 特定のマルチキャスト IP アドレスを監視すること。Windows Media Player では、サーバーからストリーム配信されるデータのマルチキャスト IP アドレスを監視します。
- リモート
- すぐ近くにないこと、または直接アクセスできないこと。別の場所 (部屋、建物、街など) にあり、何らかの通信手段によってアクセスできるコンピュータまたはその他のデバイスです。たとえば、Windows Media サーバーとは別のコンピュータ (リモート コンピュータ) で Windows Media アドミニストレータを実行すると、リモート アドミニストレータからサーバーを管理できます。Windows Media エンコーダもリモート コンピュータから実行できます。
- ルーター
- 複数のネットワークを接続してデータを転送するデバイス。ルーターは送信先コンピュータの位置を特定し、そこにデータを転送する最も効率的な経路を見つけます。
- ローカル
- すぐ近くにあること、または特定の範囲に制限されていること。通信では、通信リンクを使わずに直接アクセスできるデバイスをローカル デバイスといいます。情報処理では、リモート コンピュータではなく手元にあるコンピュータで実行する操作をローカル操作といいます。たとえば、Windows Media サービスがインストールされているサーバー コンピュータは、そのサーバーから見るとローカル コンピュータになります。
- ログ
- Windows Media サービスのイベントに関するデータを収集して保存すること。Windows Media アドミニストレータでは、ユニキャスト、マルチキャスト、およびクライアントの情報を記録できます。
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