Windows Media Services Banner Art

有効なクライアント接続の最大数を算出する

Windows Media サーバー コンポーネントの制限により、クライアントの接続数は次の 2 つの値よりも小さくなります。

たとえば、[最大クライアント数] の制限に 500 を設定できますが、Windows Media サーバー コンポーネントは、[最大帯域幅] に指定された値と、クライアントが Windows Media サーバーに接続する平均率に基づいて、それよりも少なく制限します。

Windows Media サーバーへの有効なクライアント接続の最大数を算出するには、まずクライアントがサーバーからコンテンツをストリーム配信する平均率を決定する必要があります。この平均率は、クライアントからサーバーへの接続に速度の遅いものが多い場合、またはクライアントからサーバーへの接続に速度の速いものがいくつかある場合では、平均率にひずみが生じるため、決定が難しくなります。そのため、この値はあくまで見積もりに過ぎません。次の例では、内容を単純にするために、すべてのクライアントが 28.8 Kbps で接続し、クライアントがサーバーからコンテンツをストリーム配信する平均率を 24 Kbps と見積もっていることを前提としています。

有効なクライアント接続の最大数は、[全般] タブの [最大帯域幅] に入力した値を、クライアントがサーバーからコンテンツのストリームを受信する平均率で割ることで算出されます。

有効な最大接続数 = 最大帯域幅/ストリーム平均率

したがって、[全般] タブの [最大帯域幅] に 5000 Kbps を設定した場合、有効なクライアント接続の最大値は、次のようになります。

有効な最大接続数 = 5000/24 = 208

[最大クライアント数] を 500、[最大帯域幅] を 5000 Kbps にそれぞれ制限し、これらのクライアントがサーバーから 24 Kbps の平均率で ASF コンテンツのストリームを受信する場合、Windows Media サーバー コンポーネントはクライアント接続の数を、指定した 500 ではなく、208 に効率的に制限します。有効なクライアント接続数を増やす場合、その引き替えとして、Windows Media サーバー上の最大帯域幅の上限を高くすることを考慮する必要があります。最大帯域幅には、ネットワーク カードの容量の 85% を超えない値を設定します。



© 1996-1999 Microsoft Corporation. All rights reserved.