変換モードの使い方がわからない

変換モードとは、読みをかな漢字に変換するときの、変換のしかたを決めるものです。読みを変換する場合、同じ読みで複数のかな漢字に変換されるさまざまなケースがあります。どのかな漢字が適切であるのかは入力する内容により異なります。変換モードを切り替えると、読みの解釈のしかたが調整され、実際に変換に使用される辞書が自動的に切り替わり、状況に応じたスムーズな変換が行えます。

MS-IME 2000 には、次の 4 つの変換モードがあります。入力する内容に応じて変換モードを適切に切り替えると、かな漢字への変換がより快適に行えます。

変換モード 説明
一般 ビジネス文書や、論文、各種のマニュアルなど、書き言葉中心の日本語文書を作成する場合に、最も変換精度が高くなるように調整されているモードです。
人名/地名 データベースや表計算ソフトで氏名や住所を入力する場合や、手紙やはがきの宛先を記入する場合など、入力するデータが人名や地名などに固定されている場合に利用すると便利なモードです。このモードでは、標準辞書には登録されていない珍しい姓名などを集めた "人名地名辞書"、住所録作成に便利な "郵便番号辞書" が自動的に利用可能になります (出荷時設定の場合)。
話し言葉優先 親しい友人との電子メールのやりとり、小説や脚本等、話し言葉 (会話調) の表現を多く含むような文書を作成する場合に、最も変換精度が高くなるように調整されているモードです。このモードでは、インターネットやパソコン通信でチャットなどを行う際に便利な顔文字が入っている "話し言葉辞書" が自動的に利用可能になります (出荷時設定の場合)。
無変換 このモードでは、"読み" として入力した文字が変換されずにそのまま確定されます。たとえば、ユーザー辞書に単語登録を行う場合には "読み" が必要ですが、この場合変換する必要がありません。このため、[単語登録] ダイアログ ボックスでは、"読み" を入力するボックスで自動的にこのモードに切り替わります。

変換モードによる変換結果の違いと効果的な使い分け