MS-IME 2000 には、カーソルの前後に入力されている文字の情報をアプリケーションから受け取り、 受け取った情報をもとに、状況に応じて最適な変換を行う機能があります。この機能により、入力済みの文章を編集する場合の変換効率が大幅に向上します。たとえば、"花が柵" と誤って入力されている文を修正する場合、"花が" の後にカーソルを置いて、読み "さく" を入力して変換キーを押すと、MS-IME 2000 は "花が" という情報をアプリケーションから受け取り、前回の変換結果にかかわらず、"咲く" という正しい候補を表示します。同様に、"紙を柵" の場合は、第一候補として "裂く" が自動的に表示されます。
この機能は、アプリケーションの機能の一部に依存するため、MS-IME 2000 をこの機能に対応したアプリケーション上でお使いの場合にのみ有効になります (お使いのアプリケーションのヘルプ、マニュアルなどを参照して、アプリケーションがこの機能に対応しているかどうかを確認してください)。なお、お使いの環境 (CPU の処理速度、メモリ容量など) によっては、情報のやり取りや解析処理を行うため、入力のスピードに若干影響する場合があります。MS-IME 2000 をこの機能に対応しているアプリケーション上でお使いで、入力済みの文章を編集しているときに、スムーズに入力できないと感じる場合は、以下の操作を行ってこの機能をオフにしてみてください。
[Microsoft IME 2000 のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[必要なときに選択範囲を拡張する (対応アプリケーションのみ)] チェック ボックスをオフにします。