Office 2000 製品の新機能

Office 2000 製品の新機能

ここでは、次の内容について説明します。

Office 2000 のインストールとメンテナンス

作業場所が変わっても同じ環境で Office を使う

Web ドキュメントを作成する

グループ作業に Web を利用する

Office ドキュメントを開く、保存する

Office クリップボードを使ってまとめて貼り付ける

Office 2000 のデスクトップを使いやすくする

新しい Clip Gallery

世界中で Office を使用する

Office 2000 のプログラミング

Office 2000 のインストールとメンテナンス

お使いの環境に適したインストール   Office 2000 は、既に組み込まれてよく使用されるファイルを検索し、その情報に基づいてお使いのコンピュータに最も適したインストールを行います。以前のバージョンの Office がインストールされている場合、Office 2000 は、Office Profile Wizard を起動し、前バージョンで設定したユーザー設定の多くを保持します。以前のバージョンの Office は、Office 2000 のセットアップ時に削除することもできます。

必要なコンポーネントの自動セットアップ  Office を使用するにつれて、初めに組み込んでいなかったアプリケーションやコンポーネントを使用するショートカット キー、アイコン、またはコマンドが表示される場合があります。その機能が必要なときに、コマンドをクリックするだけで、必要なプログラムやコンポーネントが組み込まれます。

Office 2000 の状態を維持   フォントやテンプレートなど、アプリケーションの実行に重大な支障を与えないファイルに関する問題は、[ヘルプ] メニューの [アプリケーションの自動修復] をクリックして修正することができます。このコマンドを実行すると、誤って削除されたファイルや破損しているファイルが再インストールされます。アプリケーションの実行に重要なファイルやレジストリのエントリに関する問題は、Office アプリケーションの起動時に自動的に検出され、修正されます。

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作業場所が変わっても同じ環境で Office を使う

Office 2000 では、異なるコンピュータにログオンしたときでもユーザー独自のユーザー プロファイルを利用できるように設定することができます。この設定は通常、システム管理者によって行われます。ユーザー プロファイルには、ユーザー辞書、カスタム テンプレート、およびオートコレクトやオートフォーマットのリストなどの情報が含まれています。さらに、コンピュータへのログオン時にユーザー プロファイルを読み込んで、組み込みプログラム、デスクトップ アイコン、カラー オプションなどの、ユーザー間で異なるお気に入りのカスタマイズ情報やオプションを使用することができます。

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Web ドキュメントを作成する

Office 2000 では、使い慣れたツールや機能を使って Web ページを簡単にすばやく作成することができます。作成した Web コンテンツは特別な操作をしなくても Web サーバーへ保存でき、世界中で利用できる Web コンテンツを作成できます。

Web ページのカスタマイズ   Office 2000 を使って Web ページを作成する場合、[Web オプション] ダイアログ ボックス ([ツール] - [オプション] - [全般] タブ - [Web オプション] ボタン) を使って、ファイルの保存方法や書式の設定方法を簡単に変更することができます。たとえば、グラフィックスや関連ファイルの保存場所を変更したり、Web ページで使用するグラフィックスの保存形式を指定したりすることができます。設定したオプションの多くの設定は、 Office アプリケーション間で共用されます。背景の画像、行頭文字、横罫線、その他のドキュメント要素などに統一されたデザイン要素や配色が設定されているテーマを使うことで、統一感のある Web ページを作成することができます。テーマは、Word、Access、および FrontPage 間で共有することができます。PowerPoint では、デザイン テンプレートを使うことで、洗練された Web ページを作成することができます。また、[ブラウザでプレビュー] コマンド ([ファイル] メニュー) を使って、作成中の Web ページを指定した Web ブラウザで表示することができます。

ファイルおよびリンクの管理   Office アプリケーションでは、グラフィックスなどの関連ファイルが自動的に管理されます。Web ページを作成すると、そのページで使用するすべてのファイルが、Web ページのファイル名と同じ名前のフォルダに保存されます。ファイルの保存場所を変更すると、Office 2000 によってリンクが確認され、機能しないリンクが再設定されます。

多国語に対応   Office 2000 では、Web ページを複数の言語で表示できるよう、ファイルの保存時に適切な文字コードが使われます。これにより、どのような言語体系のユーザーでも、文字を正しく表示することができます。

グラフィックスとオブジェクトの使用   Office 2000 では、Web ページに使用するグラフィックスの処理も簡単です。Web ページ用のグラフィックスは、自動的に GIF、JPEG、PNG、または VML (Vector Markup Language) のいずれかのファイル形式で保存されます。ドキュメントを Web ページとして保存した後でも、そのページを Office アプリケーションで開いて、グラフィックスやオブジェクトを編集することができます。また、グラフィックスの代わりに表示したり、グラフィックスをポイントしたときに表示される文字列が、画像のファイル名に応じて自動的に作成されます。

Office に固有の書式設定の維持   Web ページとして保存する場合でも、Web ページではサポートされない線の色や特殊文字効果などの Office アプリケーションに固有の機能を使ってドキュメントを作成できます。Web ではサポートされない色や書式設定などの Office 固有の書式設定の情報は、Web ページとして保存する際にドキュメントと共に保存されます。保存した Office ドキュメントを Web ブラウザで開いた場合は、Office に固有の書式設定は表示されませんが、Office アプリケーションで開いた場合には、それらの書式設定が正しく表示され、編集することもできます。

Web ドキュメント内でのスクリプトの使用   Office 2000 では、Microsoft Visual Studio を使って、Office ドキュメントで使用できるスクリプトや HTML ベースによるカスタム ソリューションの開発を行うことができます。デバッグのためのブラウザ サポートが用意されており、Office ドキュメント内にスクリプト アンカーを設定することもできます。

Web ドキュメントの管理   Web サーバーに保存するファイルは、[Web] フォルダを使って管理できます。[Web] フォルダには、エクスプローラや Office アプリケーションからアクセスできます。[Web] フォルダを使って、必要なフォルダを作成したり、ファイルなどのプロパティを表示したり、アクセス権のある Web サーバーに [Web] フォルダからファイルをドラッグしたりできます。この機能は、使用する Web サーバーに Office Server Extensions がインストールされている場合に利用できます。

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グループ作業に Web を利用する

Web コメント   Web ブラウザや Office アプリケーションを使用して、複数のユーザー間で Office ドキュメントを閲覧することができます。Web コメント ペインをドキュメントの最後に追加しておくと、コメントを書き込んだり、そのドキュメントに関する意見交換を行うことができます。また、ドキュメントの本文中に注釈を付け加えることもできます。この機能は、使用する Web サーバーに Office Server Extensions がインストールされている場合に利用できます。

Web 購読   Web ドキュメントを購読することで、共同作業がより簡単になります。Office 2000 では、ドキュメントを更新した際に、更新を報せる電子メール メッセージの送信処理を自動化することができます。ユーザーは、ドキュメントや Web ページを購読し、ドキュメントの変更通知をいつ受け取るかを指定できます。更新の通知は、電子メール メッセージで受信するように選択するか、または Microsoft Internet Explorer のチャンネルにページを追加します。この機能は、使用する Web サーバーに Office Server Extensions がインストールされている場合に利用できます。

オンライン会議   Microsoft NetMeeting を使って、さまざまな場所にいる人とリアル タイムに情報を共有したり、交換することができます。オンライン会議は、インターネットや会社のイントラネットを利用して、Office アプリケーションから開始するか、または NetMeeting アプリケーションを使って開始することもできます。NetMeeting を使う場合は、Windows の [スタート] メニューの [プログラム] をポイントし、[Microsoft NetMeeting] をクリックして起動します。オンライン会議では、ホワイトボードを使用したり、チャット ウィンドウでメッセージを送信したり、他の参加者にファイルを転送することができます。Outlook 2000 を使って、オンライン会議をあらかじめスケジュールしておくこともできます。

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Office ドキュメントを開く、保存する

すべての Office アプリケーションの [ファイルを開く] および [ファイル名を付けて保存] ダイアログ ボックス ([ファイル] メニュー) が改善されたので、よりたくさんのファイルが一度に表示されて、どの Office プログラムでも、従来よりすばやくファイルにアクセスすることができるようになりました。プレース バーのアイテムを使うと、頻繁に使うファイルやフォルダの場所をすばやく表示することができます。プレース バーの [履歴] をクリックすると、最近使用したドキュメントとフォルダが 20 ~ 50 個表示されます。また、[戻る] ボタンをクリックすると、直前に表示していたフォルダにすぐに戻ることができます。

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Office クリップボードを使ってまとめて貼り付ける

新しく追加された Office クリップボードを使うと、Web ブラウザなど、使用中のアプリケーションからオブジェクトをコピーし、必要に応じてそのオブジェクトを Office ドキュメントに貼り付けることができます。Office クリップボードには、12 個までのオブジェクトを保存できます。

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Office 2000 のデスクトップを使いやすくする

よく使うコマンドだけの表示   Office 2000 のメニューおよびツールバーでは、よく使うアイテムだけが優先的に表示されます。各メニューを展開させてすべてのコマンドを表示することもできます。最初に表示されてなかったコマンドも一度クリックすると、よく使うコマンドとして認識され、メニューに追加されます。また、ツールバーを横に並べて 1 行に表示することもできるので、作業領域を広く使うことができます。最初に表示されなかったツールバーのボタンも一度クリックすると、よく使うコマンドとして認識され、ツールバーに追加されます。コマンド コントロールをツールバーにドラッグ アンド ドロップすることにより、簡単にツールバーをカスタマイズできます。

開いているドキュメントの切り替え   作業中の Office ドキュメントは、Windows のタスク バーにアイコンで表示されます。アイコンをクリックすることで、複数の Office ドキュメント ウィンドウをすばやく切り替えることができます。

ショートカットを使った移動   ハイパーリンクやお気に入りのフォルダを利用して、ファイル、フォルダ、および Web ページへのショートカットを作成することができます。Office ツールバーのボタンをカスタマイズして、会社固有のコンテンツやよく利用するインターネット上の Web サイトへのリンクを作成することができます。

使いやすくなった Office アシスタント   Office アシスタントを表示するために必要な画面領域が少なくなりました。必要なときにユーザーの手助けとなるという点では変わっていません。Office アシスタントを使用せずに、従来どおりのヘルプのキーワードや目次を使用することもできます。

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新しい Clip Gallery

新しく追加された Clip Gallery を使うと、グラフィックを関連する項目で分類したり、キーワードを割り当てたり、Office ドキュメントに直接ドラッグして挿入したりすることができます。ドキュメントで作業している間は、Clip Gallery を小さいウィンドウで表示させておくことができます。Clip Gallery には、サウンドやビデオも保存できます。グラフィック、サウンド、ビデオなどを頻繁に使う場合、それらを Clip Gallery に追加しておけば、簡単にアクセスすることができます。

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世界中で Office を使用する

多国語サポート   Office 2000 では、サポートされているすべての言語でテキストの入力、表示、および編集を行うことができます。サポートされている言語は、ヨーロッパ言語、日本語、中国語、韓国語、ヘブライ語、およびアラビア語です。

インターフェイスの言語の変更  言語によっては、Microsoft Office 2000 MultiLanguage Pack を使って、Office アプリケーションのユーザー インターフェイスやヘルプ トピックに表示する言語を変更することができます (日本語版ではこの機能をサポートしません)。たとえば、多国籍企業の場合など、社内トレーニングや通常業務を簡略化するために、ユーザー インターフェイスには英語を使用していることがあります。このような場合でも、ドイツ語を母国語とするユーザーは、ドイツ語で Office アプリケーションのヘルプ トピックを表示することができます。

Microsoft Office 2000 MultiLanguage Pack は、英語版の Microsoft Office 2000 に対応しています。日本語版の Microsoft Office 2000 と組み合わせてお使いになることはできません。

Unicode のサポート   Office 2000 では、テキスト エンコード方式に Unicode 標準を採用しているため、ドキュメント内で使われている言語にかかわらず、テキストを正しく表示することができます。ただし、オペレーティング システムでその言語に固有の文字がサポートされている必要があります。また、Outlook では、電子メール メッセージでは他言語の表示が正しくできても、連絡先、会議出席依頼、仕事などのアイテムでは正しく表示されないことがあります。

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Office 2000 のプログラミング

アンチウイルス サポート   プログラミング インターフェイスを使って、Office 2000 にウイルス チェック プログラムを追加することができます。また、Office アプリケーション自体にも、ウイルス チェック ツールが組み込まれています。

マクロのデジタル署名   Visual Basic for Applications (VBA) で作成したマクロに署名を付けることで、マクロの作成元の明示と、そのマクロが変更されていないことをユーザーに通知することができます。これにより、セキュリティとマクロの信頼性を高めることができます。ユーザーは、信頼のおけるソース元の署名付きマクロが変更されていない場合には、ウイルスに関する警告を表示しないように指定することができます。

VBA 6   Office 2000 には、VBA の最新バージョンが収録されており、Visual Basic 言語と同等の機能が用意されています。VBA 6 では、Office にモードレス ユーザーフォームや ActiveX コントロールのサポートなどの機能が提供されます。

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