めもりーくりーなー ver 2.01 スキン作成方法
最終更新:2001年01月06日
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1.「スキン作成」ウィンドウを開く
● 手順
「めもりーくりーなー」のスキンを作成するには、まず「スキン作成」ウィンドウを開かなければなりません。
「めもりーくりーなー」の「スキン作成」ウィンドウは以下の手順で開くことができます。
- 「option」ボタンを押し、「めもりーくりーなー 設定」ウィンドウを開く。
- 「上級者向け設定」ウィンドウで「スキン設定」を選び「開く」ボタンを押す。
- 「スキン設定」ウィンドウで「スキン・ファイル作成」ボタンを押す。
- 「めもりーくりーなー 設定 スキン作成」ウィンドウが開きます。
● 作者より(^o^
次章以降では実際の「スキン作成」の流れを紹介していきます。
また、それぞれのボタンや入力ボックスの操作方法、役割については「スキン作成ウィンドウ ビジュアルヘルプ」をご覧になってください。
様々なことを、順不同で言っているような部分もありますので、良く分からなければ気軽に作者宛てにご質問いただければと思います。私のホームページの掲示板かメールでお問い合わせいただければと思います(アドレスは10章に記載)。よろしくお願いします(^o^。
2.背景画像を設定
● 手順
それでは「背景」画像の設定をおこないます。
「ID」が「背景」、「ITEM」が「背景画像」になっており、「有効」がチェックされていることを確認します。
「ファイル名」ボタンを押し、背景に使用するBMPの画像を選びます。
● スキンの仕組み
「めもりーくりーなー」のスキンでは、データは大まかに言うと下の表の構造を取っています。スキンを作る際には「ID」と「ITEM」を選び、各データを設定していきます。
以下全ての項目に関して、同じようにデータを設定していきます。このデータから、どこにどんな画像を表示させるかを「めもりーくりーなー」が判断していきます。
全体 大分類 小分類 詳細データ スキン・ファイル全体 ID 0 ITEM 0 画像データ X、Y座標 etc.・・・ ITEM 1 画像データ X、Y座標 etc.・・・ etc.・・・ ID 1 ITEM 0 画像データ X、Y座標 etc.・・・ ITEM 1 画像データ X、Y座標 etc.・・・ etc.・・・ etc.・・・
● ≪ヒント≫ より使いやすいスキンを作る
以下の点に気をつけると、より使いやすいスキンを作ることができます。
- スキンの画像に「clean」「option」などのボタンをつけたい場合は、あらかじめ「背景」の画像にボタンの絵を描いておいてください。各ボタンの画像で選べるのは、ボタンを押した後の状態の画像だけです。
- 用意するBMPの画像は、縦、横がそれぞれ4の倍数になるようにしてください。4の倍数になっていない場合は画像がうまく表示できないことがあります。
- 黒色(RGBが 0,0,0 の色)は、スキン描画時に抜き色になります。黒色を塗りたい場合は、RGB(10,10,10)などの色を使うようにしてください。
(ディスプレイの色数(High Color 16bit等)によっては、 RGB(1,1,1) などの色も抜けてしまいますので RGB(10,10,10) ぐらいにしておくとよいです)
- 背景に抜き色を使えば、変わった形のウィンドウを作ることができます。
● 高度なスキンを作るコツ
また、以下の点に気をつけると、より高度なスキンを作ることができます。
- 実際にスキンを使用する際は、「ID」のリストの順番(同じ「ID」では「ITEM」のリストの順番)に表示されます。
この表示順番のために、「ID」「ITEM」のリストの後ろの方にある画像は、常に手前に表示されます。
ID 0 ID 1
● サンプル
サンプルとしてスキン「Cool_Board」の「背景」画像を掲載しておきます(色数は落としてあります)。
周囲の黒い部分が抜き色になっています。
● 作業フォルダ
さて、「背景」画像の画像ファイルを無事選ぶことはできたでしょうか?
最初に背景画像を設定したのには訳があります。
「背景」画像を選ぶと、自動で「作業フォルダ」も設定されるからです。「作業フォルダ」は、スキン作成に必要な画像の置いてあるフォルダのことです。
「背景」画像を選ぶことで、その「背景」画像が置かれているフォルダが、自動的にそのスキンの「作業フォルダ」になります。
もし、何らかの事情で画像を置いてあるフォルダを変更した場合は、再度「背景」画像を選ぶか「作業フォルダ」を設定してください。
また、スキンに使用する全ての画像ファイルは、全てこの「作業フォルダ」に置いてください。
3.移動バーを設定
● はじめに
まずは、「移動バー」の設定を通して操作の手順を覚えていきましょう。
それでは、「移動バー」=「ウィンドウを移動させる場合にクリック(&ドラッグ)する領域」を設定します。
この領域の設定も、他の「背景」やボタン、数字やグラフと同じように、画像ファイルを使っておこないます。
● 移動バーの設定
「移動バー」の設定は以下の手順でおこないます。
- 移動させるための領域用の画像を作ります。
- 「ID」を「移動バー領域」に変更します。
- 「ITEM」が「移動バー」になっていることを確認します。
- 「ファイル名」ボタンを押し、領域用の画像を読み込みます。
- 「X」「Y」に、表示させる画像の左上位置の「X、Y座標」の数値を入力します。
- 「プレビュー」ボタンを押し、画像ファイルが表示される位置を確認します。
- 「X」「Y」の数字を変えたり「プレビュー」ボタンを押して調整します。
- 納得がいったら設定終了です。
- 「移動バー」の画像の左上位置から右下位置の領域が「移動バー」の範囲になります。
● ≪補足≫ 画像ファイルについて
「移動バー」用の画像も「背景」の画像と同じように作ります。
以下、全ての画像ファイルは、黒色 RGB(0,0,0) が抜き色になり、スキン使用時(およびプレビュー時)には表示されない領域になります。
「ID」を「有効」にした場合は、必ず全ての「ITEM」に画像ファイルを設定しなければなりません。
また今後「画像ファイル」と表記する場合は、全て「BMPファイル」をさすこととします。
4.Clean、Option、終了ボタンを設定
● ボタン
「Clean」「Option」「終了」ボタンは、全て押した(クリックした)ときの画像だけを設定します。
押す(クリックする)前の画像は、直接「背景」に書きこんでください。
これらのボタンの「有効」設定を「無効」にすると(チェックボックスを外すと)、そのボタンが存在しないスキンを作ることができます。
ただし、これらのボタンがないと、少々不便なのであった方がよいでしょう。
それぞれのボタンの配置方法は「移動バー」の設定方法と同じです。
5.数字の設定
● 数字タイプのID
下のリストの「ID」では「数字」の画像を設定します。
- 「物理メモリー使用量」数字
- 「物理メモリー残量」数字
- 「物理メモリー全体量」数字
- 「スワップファイル使用量」数字
- 「スワップファイル残量」数字
- 「スワップファイル全体量」数字
- 「リソース」数字
- 「CPU」数字
- 「日付」数字
- 「時間」数字
数字の画像ファイルの設定も、これまでの「ID」の各項目と設定方法は似ていますが、2つ異なる点があります。以下でその異なる部分の説明をおこなっていきます。
● ITEMの数の多さ
まず一つ目は「ITEM」の数が多いということです。
「3桁」「2桁」「1桁」「小数点」「小数点1桁」「少数点2桁」などの、各「ITEM」ごとに画像や座標が設定できるようになっています。数字の各桁によって画像ファイルや表示位置を変更することができます。
● 数字用の画像ファイルの作り方
二つ目は、数字に対応した画像ファイルが必要なことです。
数字は、一つの画像で「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「.」と、11個の画像を横に並べて一つの画像にしなければなりません。また、その各数字の横幅のドット数は「4の倍数」でなければなりません。
少し分かりにくいかもしれませんので、下に図を書きます。
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 . ↑一つの数字の横幅は「4の倍数」ドットです。
また縦の高さも「4の倍数」にしてください。
● (秘) テクニック(^^;
時間の「秒」で、数字の変わりに絵文字を使えば、毎秒かわるアニメーションを作ることが可能です。
6.グラフの設定
● グラフタイプのID
下のリストの「ID」では「グラフ」の画像を設定します。
- 「物理メモリー量」グラフ
- 「スワップファイル量」グラフ
- 「リソース量」グラフ
- 「CPU使用率」グラフ
- 「お掃除中!」グラフ
それぞれ、1段階目~10段階目まで約10%刻みのグラフの各部分に対応しています。
例)
↓ここが1段階目です。 ここが10段階目です。↑
それぞれ異なる画像、座標を割り当てられます。
7.スマイルの設定
● スマイルタイプのID
「物理メモリー」「スワップファイル」「リソース」の残量が少なくなってきたときに、表示する画像を設定できます。
「めもりーくりーなー」標準のスマイルでは顔色と表情が変わります。本物の写真やイラストなどを使ってリアルな表情を作るのも面白いでしょう。
8.スキンの作成の前に
● スキン・ファイル作成の前に
いよいよスキン・ファイルの作成です。
しかし少し待ってください。まだ設定していない場所があります。
それは「著作権者名」と「作者URL」です。
この設定をおこなっておけば、あなたが作ったスキン・ファイルを使った方が、あなたの名前を見たり、あなたのWebサイトに簡単に訪れることができるようになります。
● 保存
また、作業途中のファイルは「保存」ボタンを使って保存してください。一旦「保存」するまでは、スキン・ファイルは「作成」できません。
また、「保存」は「.scv」形式のテキストファイルで行われます。一旦「保存」でデータを出力しておいて、エクセルなどの「.csv」形式のデータを手軽に扱えるソフトでデータを変更することもできます。
9.スキン・ファイル作成
● スキン・ファイル作成
「作成」ボタンを押すと、自動でスキンファイルを作成してくれます。
スキン・ファイルの「作成」では以下のことをおこないます。
- 各画像を自動でVRAMに配置します。
- 各「ID」「ITEM」の画像をプログラムから簡単に呼び出せるように参照構造を作ります。
- 各「ID」「ITEM」ごとに各種パラメータを整理します。
- スキン作者の情報を整理します。
- 上記のデータを一まとめにした「.mcs」(めもりーくりーなースキン)形式のファイルを作成します。
10.Web上で公開
● スキン・ファイル募集中!
作成したスキン・ファイルはWeb上などで自由に公開してください。
また、「るてんのお部屋」でもスキンの公開をおこなっていきますので、公開可能なスキンができましたら、ぜひ「るてんのお部屋」でも公開させていただければと思います。
よろしくお願いします。
連絡先はm_yanai@muh.biglobe.ne.jpですので、ぜひご一報を!