ファイルを分割し、また分割したファイルを元に戻したりします。大きなファイルを(未だに)フロッピーディスクなど小容量のメディアで持ち運びしなくてはならないとき、Webにアップロードするのに分割しておかなくてはならないときなどに使います。
圧縮してから分割、複数のファイルをあらかじめ結合してから分割(以後これを一括分割と呼ぶ)、ViXがなくても分割したファイルを復元できるようにする、正常に復元できたかどうかのチェックといった機能があります。
分割したいファイルを選択(複数可)してから本コマンドを実行すると、分割時の条件を指定するダイアログが出ます。各設定項目の意味は下記のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
分割サイズ | 分割後の1個のファイルの大きさで、よく使うサイズは「定型」で選べます(現在は1.44MBフロッピーディスクのみ)。 |
圧縮 | 「圧縮してから分割」でデータ圧縮をかけてから分割するようになり、サイズを節約できます。圧縮形式は現在LHAかCABのどちらかを選べます。UNLHA32.DLLやCAB32.DLLがインストールされていないと使えません。また、出力形式はXMLである必要があります(下記参照)。 |
出力 |
分割後ファイル名や元ファイル名など、復元のために必要な情報を、各分割後ファイルとは別のファイルに書き込みます(これを分割制御ファイルと呼ぶことにします)が、この分割制御ファイルの出力形式としてBATとXMLの2つがあります。それぞれ次のような特徴があります。
「出力先」には、分割後ファイルを出力するフォルダを指定してやります。 |
条件指定後OKボタンで分割処理を開始します。フロッピーディスクなどで、分割ファイルを出力した結果ディスク残り容量が少なくなると、次のディスクを用意するよう促されるので、ディスクを入れ替えてOKしてください。
出力形式として「BAT」を選んだときは、分割するとバッチファイルができますので、そのバッチファイルを実行すれば復元できます。このとき、バッチファイルと分割後各ファイルはすべて同じフォルダに置くようにしてください。
同じく「XML」を選んだときは、XMLファイルをファイルビューで選択してから本コマンドを実行してください。ダイアログが出るので、復元先フォルダと照合の有無を指定してからOKボタンを押します。照合ありだと正常に復元されたかどうかのチェックを行い、復元結果が元と異なるときはエラーメッセージを出します。結合時に次の分割ファイルが見つからないと、別のディスクに入っているものと見なされ次のファイルを用意するよう促されますので、その時にディスクを入れ替えるなどしてください。
バッチファイルとXMLファイルが両方ともなくて、単純に複数のファイルを結合したいというときは、結合したいファイルを選択してから本コマンドを実行してください。「分割」と「結合」の2つのタブが出るので、「結合」タブを選択してOKしてすると、指定のフォルダに結合後ファイルが出力されます。