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リードミーファースト
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Text File
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1993-10-11
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3KB
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22 lines
*****Multimedia Challenge !!について*****
Multimedia Challenge !!運営委員会
Multimedia Challenge !!は、1993年2月〜7月にわたって実施された国内で初めてのアマチュアを対象とした作品コンテストです。このディスクに収録されている作品は、このコンテストで賞を受けた作品であり、Multimedia Challenge !!の広報・宣伝として運営委員会が応募者との合意の上で収録を認めたものです。
このMultimedia Challenge !!の開催概要の詳細については、本紙44〜45Pの記事、またはMACLIFE1993年10月号、Sound & Recording Magazine1993年10月号の各記事をご覧下さい。
ここでは企画の趣旨と応募作品全体についての審査委員の講評を記載致します。第2回の開催も予定されておりますので
<<<Multimedia Challenge !!の企画趣旨と応募された作品全体の講評>>>
<コンテストの開催にあたって>
デジタル技術の発達により、コンピュータはクリエイティブツールとして、新しい「文化」の創造をも可能にしてきています。その中で、特にマルチメディアの無限の可能性は様々に指摘されております。ただ、現在は、様々な技術開発やテクロノジーのみが話題の中心として語られがちであり、実際にその中で作品を制作している「人」に関しては、あまり目が向けられていないのではないでしょうか。マルチメディアや、コンピュータを使った新しい文化には、この「人」というものが技術とともに、本来最も重要なファクターであることは、言うまでもありません。様々な分野に渡って人材や才能を発掘し、育成していくことが、今、最も重要な課題のひとつだと考えられます。
このコンテストでは、MACLIFE、MdN、Sound & Recording Magazineを中心として作品やアイデアの募集を行ないます。審査委員にも、現在マルチメディアアーティストとして活動されている方々を迎え、実践的で具体的な審査を行ないます。
さらに、優れた作品をオムニバス形式でCD-ROM化し、市場に再投入するという試みを行ないます。様々な才能による様々な作品やアイデアを具体的にCD-ROMとして市場に問い返すというInteractiveで実験的な試みによって、より多くの人々を刺激し、巻き込むという形で市場を活性化させていくことには、大きな意義があると確信しております。
<応募作品全体について>
応募された各作品は、内容的にはキッドピックスをベースにした絵本からハイパーカードを使ったスタックウェア、ディレクターを使ったゲーム、ビジュアルエフェクトを多用したQuick Time Movie等様々な作品が寄せられました。また、テーマとしても、子供の教育や地域の紹介、動物図鑑、子供の記録、料理のレシピ等、様々なアイデアによるユニークな作品が集まりました。
全体として以前に比べれば、制作のレベルがかなり上がってきたと考えられます。但し、「マルチメディア」という言葉の浸透とともに、作品も「マルチメディア的なモノ」というパターンに陥ってしまいがちです。表現したいことのテーマがきちんと決っていれば、表現の幅が広がっていくのがマルチメディアの面白みですが、このテーマなり表現したい欲求というものが感じにくかったものが多かったようです。作品としての完成度が高い水準にあっただけに残念に思われました。
予想以上の応募数と内容の豊富さ、応募者の広がりは、作品のレベルはともかくとして、気軽に何か創ってみよう!というクリエイティビティがMacintoshというプラットフォーム上で広がっていることは強く実感できました。これらのアイデアや作品が更に伸び伸びと成長し、新しい文化が花開いていくことを期待したいと思います。