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DOS/V Power Report 1996 May
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Text File
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1995-10-05
|
11KB
|
281 lines
=====================================================================
MIDI PatchBay Driver version 1.1 使用説明書
1995 年 10 月 5 日
(C) Copyright K.Morohashi, 1995
=====================================================================
このファイル(PATCHBAY.TXT)は、MIDI PatchBay Driver のマニュアルです。
------------------
このファイルの内容
------------------
- MIDI PatchBay Driver の機能
- MIDI PatchBay Driver の制限事項
- バージョンアップする際の注意
- インストール方法
- 設定について
- Windows95 での使用について
- 注意事項
- サポートについて
- 改版履歴
---------------------------
MIDI PatchBay Driver の機能
---------------------------
MIDI PatchBay Driverは Microsoft Windows 3.1 に組み込み可能な MIDIド
ライバです。MIDIドライバといっても特定のMIDIインタフェースをコントロ
ールするドライバではなくて、MIDIマッパーと同様に、一般のMIDIドライバ
とアプリケーションの間の仲介をおこないます。MIDIマッパーのように音色
やチャネル等のパッチをおこなえる訳ではありませんが、以下のような機能
があります。
◎ MIDIポートのマルチクライアント化
同時に複数のアプリから使用することができないMIDIドライバも、当ド
ライバを介在させることにより、入力および出力ポートを共用する事が
できます。
◎ マルチイン・マルチアウト機能
同時に複数のMIDIポートに対して入力/出力がおこなえます。
◎ 折り返し機能
あるアプリのMIDI出力を、同時に動いている他のアプリのMIDI入力へ、
直接送り込む事ができます。
MIDI PatchBay Driverをインストールすると、MIDIアプリにおいてポート選
択時に"PatchBay In"とか"PatchBay Out"といったポートを選択できるように
なります。インストール時にポートの接続関係を設定する事によって、上記
機能の一部あるいは全部が有効になります。
例えば"PatchBay Out"に"SB16 MIDI Out"を接続するように設定しておくと、
"PatchBay Out"を出力ポートに選択したMIDIアプリはすべて"SB16 MIDI Out"
を使用できる事になります。
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MIDI PatchBay Driver の制限事項
-------------------------------
MIDI PatchBay Driver(以下 PatchBay)を使用するにあたって念頭に置いてい
ただきたい機能上の制限が幾つかあります。
制限その1:『System Exclusiveメッセージの受信はできない』
"PatchBay In"を介してMIDI入力をおこなうとき、System Exclusiveメ
ッセージの受信はできません(折り返し機能使用時は例外)。
制限その2:『デバイス固有の特殊機能は使えなくなる』
PatchBayのポートは、ごく単純なMIDIポートとしてしか使えません。
例えばPatchBayに接続するデバイスがボリュームの直接制御をサポート
しているとしても、PatchBayを通して使うときはサポートされません。
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バージョンアップする際の注意
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以前のバージョンのPatchBayを既に組み込んである場合、一旦アンインスト
ールしてください。アンインストールの手順は、次項【インストール方法】
を参照してください。
旧バージョン(V1.0) に付属した PatchBay Keeper(PBKEEPER.EXE)は、新バー
ジョンでは不要です。スタートアップグループ等にアイコン登録してある場
合は削除してください。
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インストール方法
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PatchBayのインストールは以下の手順でおこなってください。
インストールには当パッケージに含まれる以下のファイルが必要です。
OEMSETUP.INF
PATCHBAY.DRV
(1) 上記2ファイルを任意のディレクトリに置いてください。OEMSETUP.INF
は同じ名前のファイルが既にある場合が多いので注意してください。
(2) Windowsのコントロールパネルを起動してください。
(3) コントロールパネルから『ドライバ』を起動してください。
(4) 『ドライバの設定』ダイアログが出たら、『追加』ボタンを押してくだ
さい。
(5) 『ドライバの追加』ダイアログが出たら、"一覧にない、または更新され
たドライバ"が選択されている状態で OKボタンを押してください。
(6) 『ドライバの組み込み』ダイアログが出たら、(1)のディレクトリを指定
し、OKボタンを押してください。
(7) 『一覧にない、または更新されたドライバの追加』ダイアログが出たら
OKボタンを押してください。
(8) PatchBayの設定ダイアログが出ます。設定方法については後述します。
(9) Windowsを再起動してインストールは終わりです。
インストールを終了したら、(1)のファイルは削除しても構いません。
PATCHBAY.DRVは WindowsのSYSTEMディレクトリにコピーされています。
一旦インストールした PatchBayをアンインストールする場合は、以下の手順
でおこなってください。
(1) Windowsのコントロールパネルを起動してください。
(2) コントロールパネルから『ドライバ』を起動してください。
(3) 『ドライバの設定』ダイアログが出たら、"MIDI PatchBay Driver"を選
択して『削除』ボタンを押してください。
(4) Windowsを再起動します。
(5) WindowsのSYSTEMディレクトリにある PATCHBAY.DRVファイルは削除して
も構いません。
万一、PatchBayをインストールした事によってWindowsが起動できなくなった
場合は、非常手段としてWindowsディレクトリのSYSTEM.INIファイルを修正す
る必要があります。[drivers]セクションの中のPATCHBAY.DRVが記述されてい
る1行を削除してください。
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設定について
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インストール時にPatchBayの設定ダイアログが出ますので、ポートの接続関
係を目的に合わせて設定する事ができます。インストールした後でも、以下
の手順で設定ダイアログを出して設定を変更する事ができます。
(1) Windowsのコントロールパネルを起動してください。
(2) コントロールパネルから『ドライバ』を起動してください。
(3) 『ドライバの設定』ダイアログが出たら、"MIDI PatchBay Driver"を選
択して『設定』ボタンを押してください。
(4) PatchBayの設定ダイアログが出ます。設定内容を変更してOKボタンを押
してください。
(5) Windowsを再起動すると新しい設定が有効になります。
PatchBayは入力・出力それぞれ最高4つまでのポートを提供できます。
ポート名は以下のようになります。
入力用ポート 出力用ポート
"PatchBay In #1" "PatchBay Out #1"
"PatchBay In #2" "PatchBay Out #2"
"PatchBay In #3" "PatchBay Out #3"
"PatchBay In #4" "PatchBay Out #4"
設定ダイアログでは、これらのポートと、既にWindowsに組み込まれている
他のMIDIポートとの接続関係を設定する事になります。
【設定ダイアログの各項目について】
◎Relationリスト
設定されている接続関係をすべて表示します。
◎Thru-Inリスト
接続関係を設定するポートを選択してください。
◎Thru-Outリスト
"Thru-In"からポートを1つ選択すると、その"Thru-In"に接続可能な
ポートが"Thru-Out"にリストされます。既に接続しているポートは選
択状態になります。選択状態のポートは、クリックすると選択解除で
きます。選択/選択解除をおこなう事により、接続関係を変更できま
す。
1つの"Thru-In"ポートに対して複数の"Thru-Out"ポートを選択する事
により、マルチイン・マルチアウトが可能です。
"PatchBay Out"に対して"PatchBay In"を選択する事により、折り返し
機能が利用できます。デフォルトでは、"PatchBay Out #1"に対して
"PatchBay In #1"が接続されています。
◎OKボタン
設定を終了し、変更を有効にしたいときに押してください。
◎Cancelボタン
設定を中断し、変更を無効にしたいときに押してください。
◎Multi Clientボタン
Multi Client設定ダイアログを出します。
デフォルトでは PatchBayのすべてのポートはマルチクライアントを許
可しますが、共用不可にしたい場合には、Multi Client設定ダイアロ
グで設定する事ができます。
【設定の手順】
"Thru-In"からポートを1つ選択し、"Thru-Out"で接続ポートを1つあるい
は複数選択する、という手順を繰り返してください。但し、"Thru-In"すべ
てに対しておこなう必要はありません。必要なだけ設定してください。
Relationリストを確認しながら設定をおこなうと良いと思います。
【設定例】
+-----------------------------------+
| PatchBay Out #1 >> SB16 MIDI Out |
+-----------------------------------+
アプリでPatchBay Out #1 を出力ポートにすると、SB16 MIDI Outへ出力
できます。他のアプリでPatchBay Out #1 を同時に使う事もできます。
+-----------------------------------+
| SB16 MIDI In >> PatchBay In #1 |
| MPU401 Input >> PatchBay In #1 |
+-----------------------------------+
アプリでPatchBay In #1 を入力ポートにすると、SB16 MIDI In および
MPU401 Input からMIDI入力できます。他のアプリで同時に使う事もでき
ます。
+-----------------------------------+
| PatchBay Out #1 >> PatchBay In #1 |
+-----------------------------------+
デフォルトではこうなっています。アプリAでPatchBay Out #1 を出力
ポートにして、アプリBでPatchBay In #1 を入力ポートにすると、アプ
リAからアプリBへ直接 MIDIメッセージを送る事ができます(折り返し
機能)。
なお、1つのアプリで、折り返し機能が設定されているPatchBay In と
PatchBay Out を両方使用することはできません。(他のアプリで使用中
というようなエラーメッセージが出ると思います)
いろいろ組み合わせて設定する事ができますが、複雑になるとわけがわか
らなくなります(^^;
PatchBayの1つのポートに対して接続するポートが1つだけのときは、ア
プリから見えるポート名が"PatchBay Out #1 >> SB16 MIDI..."という風に
変わりますので、少しはわかりやすいかと思います。
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Windows95 での使用について
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Windows95 で使用する場合、インストールはコントロールパネルの『ハード
ウェア』で、設定や削除は『マルチメディア』でおこなうことができます。
Windows3.1と同等に使用できると思いますが、Windows95 で拡張されたスト
リーム出力などの新機能には未対応です。
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注意事項
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このソフトはフリーソフトウェアです。コピー、転載は自由ですが著作権は
放棄しておりません。
コピー、転載にあたっては、次の事柄を守ってください。
(1) 以下の3つのオリジナルファイルを含む状態でお願いします。
OEMSETUP.INF
PATCHBAY.DRV
PATCHBAY.TXT
(2) 上記オリジナルファイルを改変しての再配布はご遠慮願います。
(3) 営利目的での頒布は禁止します。
もし転載される場合、サポート等善処できる場合があるかもしれませんので
事前にメール等でご一報ください。
なお、このソフトを使用したことによって生じた損害に対して著作者は責任
を負わないものとさせて頂きますので、ご了承の上でお使いください。
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サポートについて
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バグレポート・要望などございましたら、メールにてお願い致します。でき
る限り対応したいと思います。NIFTY-Serve FMIDITOL のフリーソフトウェア
会議室も読んでおりますので、そちらに書き込んで頂いても結構です。
NIFTY-Serve PFC03045 たかゆき (諸橋 孝一)
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改版履歴
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1995.04 V1.0 ◎ 初版リリース
1995.10 V1.1 ◎ PBKEEPER.EXE(共用対策プログラム)を不要にした
◎ Windows95 にインストール時、デフォルト設定が
おかしい件を修正した
/******************* PATCHBAY.TXT ファイル終わり ******************/