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DOS/V Power Report 1996 November
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PLUG_API.TXT
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1995-05-01
|
15KB
|
359 lines
Susie Plug-in 仕様 rev4
1.はじめに
Susie は ver0.10 から画像ローダ部分を本体から分離し、Plug-in (*.PLG)
という形で供給することにしました。
この Plug-in は Windows の DLL であり、後述の API により Susie 以外の
ソフトウェアからも簡単に使う事が出来ます。
また、この仕様通りにPlug-inを作る事で Susie を新しい画像フォーマットに
対応させる事が出来ます。
注) 前revisionから変更のあった部分には行頭に「|」が入っています。
2.Plug-in APIのバージョン
今後の拡張性を持たせるため、Plug-inにAPIのバージョン番号がつきます。
このバージョン番号はすべてのバージョンに共通である関数'GETPLUGININFO'によって
取得出来ます。
バージョン番号は基本的に4byteのコードで以下の意味を持ちます。
00 I N
~T T T
| | +-- N : Normal, M : Multi-picture
| +---- I : Import filter, X : Export filter, A : Archive extractor
+------ Virsion No.
今回同梱されているPlug-inはすべて '00IN'Typeです。
3.共通関数
・GETPLUGININFO - Plug-inに関する情報を得る
Prototype:
extern "C" int _export FAR PASCAL GETPLUGININFO(short infono,
LPSTR buf,short buflen);
Parameter:
short infono : 取得する情報番号
0 : Plug-in APIバージョン
1 : Plug-in名、バージョン及び copyright
(SusieのAbout..に表示されます)
2n+2: 代表的な拡張子 ("*.JPG" "*.RGB;*.Q0" など)
2n+3: ファイル形式名
(SusieのOPENダイアログに表示されます)
LPSTR buf : 情報を納めるバッファ
short buflen : バッファ長(byte)
Return:
バッファに書き込んだ文字数を返します。
情報番号が無効の場合、0を返します。
解説:
情報番号0と1はすべてのバージョンで共通とします。
2以降は二つづつ組みでSusieのOPENダイアログで用いる情報です。
一つのplug-inで複数の画像フォーマットに対応している場合は
その数だけ拡張子とファイル形式名を用意します。
4.'00IN'の関数
・ISSUPPORTED - 展開可能な(対応している)ファイル形式か調べる。
Prototype:
extern "C" int _export FAR PASCAL ISSUPPORTED(LPSTR filename,DWORD dw);
Parameter:
LPSTR filename : ファイルネーム
DWORD dw : 上位ワードが 0 のとき:
ファイルハンドル
上位ワードが 非0 のとき:
ファイル先頭部(2Kbyte以上)を読み込んだバッファへの
FARポインタ
ファイルサイズが2Kbyte以下の場合もバッファは2Kbyte
確保し、余分は 0 で埋めること
Return:
対応している画像フォーマットであれば非0を返す
解説:
各Plug-inは基本的に渡されたファイルのヘッダを調べ、自分の対応したファイル
フォーマットであるかどうかを調べる。
まれにファイル名(拡張子)を判断材料として必要としたり、複数のファイルで
構成されている場合があるので、ファイル名(フルパス)も引数に加えた。
今回配布のPlug-inではfilenameは使われていない。
・GETPICTUREINFO - 画像ファイルに関する情報を得る
Prototype:
extern "C" short _export FAR PASCAL GETPICTUREINFO(
LPSTR buf,long len,WORD flag,struct PictureInfo FAR *lpInfo);
Parameter:
LPSTR buf : 入力がファイルの場合 ファイル名
メモリーの場合 ファイルイメージへのポインタ
long len : 入力がファイルの場合 読込み開始オフセット(MacBin対応のため)
メモリーの場合 データサイズ
WORD flag : 追加情報 xxxx xxxx xxxx xSSS
SSS : 入力形式
0 : ディスクファイル
1 : メモリ上のイメージ
struct PictureInfo FAR *lpInfo :
struct PictureInfo
{
long left,top; 画像を展開する位置
long width; 画像の幅(pixel)
long height; 画像の高さ(pixel)
WORD x_density; 画素の水平方向密度
WORD y_density; 画素の垂直方向密度
short colorDepth; 1画素当たりのbit数
HGLOBAL hInfo; 画像内のテキスト情報
};
hInfoには必要に応じてPlug-inが確保したGlobalメモリーの
ハンドルが格納される。
Return:
エラーコード。0なら正常終了。
・GETPICTURE - 画像を展開する
Prototype:
extern "C" short _export FAR PASCAL GETPICTURE(
LPSTR buf,long len,WORD flag,
HANDLE FAR *pHBInfo,HANDLE FAR *pHBm,
FARPROC lpPrgressCallback,long lData);
Parameter:
LPSTR buf : 入力がファイルの場合 ファイル名
メモリーの場合 ファイルイメージへのポインタ
long len : 入力がファイルの場合 読込み開始オフセット(MacBin対応のため)
メモリーの場合 データサイズ
WORD flag : 追加情報 xxxx xxxx xxxx xSSS
SSS : 入力形式
0 : ディスクファイル
1 : メモリ上のイメージ
HGLOBAL FAR *pHBm : ビットマップデータ本体のメモリハンドルが返される
HGLOBAL FAR *pHBInfo : BITMAPINFO 構造体が納められたメモリハンドルが
返される。
FARPROC lpPrgressCallback :
途中経過を表示するコールバック関数へのポインタ。
MakeProcInstance を用いて求める。
NULLの場合、plug-inは処理が終了するまでプロセスを占有し、
中断も出来ません。
コールバック関数のprototype:
short FAR PASCAL ProgressCallback(
short nNum,short nDenom,long lData);
まず nNum==0 でコールされ、nNum==nDenom になるまで
定期的に呼ばれる。
戻値が 非0 の時、Plug-inは処理を中断する。
long lData : コールバック関数に渡すlongデータ。
FARポインタ等を必要に応じて受け渡せる。
Return:
エラーコード。0なら正常終了。
・GETPREVIEW - プレビュー・カタログ表示用画像縮小展開ルーティン
Prototype:
extern "C" short _export FAR PASCAL GETPREVIEW(
LPSTR buf,long len,WORD flag,
HANDLE FAR *pHBInfo,HANDLE FAR *pHBm,
FARPROC lpPrgressCallback,long lData);
Parameter:
GETPICTURE参照。
Return:
エラーコード。0なら正常終了。
この関数はオプションであり、未対応の場合は -1 を返す。
解説:
プレビュー等で用いる縮小された画像をファイルから作成する。
JPEGの様に、アルゴリズムの関係で縮小されたサイズでは高速に展開出来る
ときにこの関数をインプリメントする。
今回配布のPlug-inでは IFJPEG.PLG のみ対応(1/4サイズで展開)している。
未対応の場合、Susieは通常の展開ルーティンを用いて展開した後
縮小処理を行う。
(対応していても縮小ロードされた画像を更にサイズ調整している)
・エラーコード
0 : 正常終了
-1 : その機能はインプリメントされていない
1 : コールバック関数が非0を返したので展開を中止した
2 : 未知のフォーマット
3 : データが壊れている
4 : メモリーが確保出来ない
5 : メモリーエラー(Lock出来ない、等)
6 : ファイルリードエラー
7 : (予約)
8 : 内部エラー
5.'00AM'の関数 (暫定)
・ISSUPPORTED - 展開可能な(対応している)ファイル形式か調べる。
Prototype:
extern "C" int _export FAR PASCAL ISSUPPORTED(LPSTR filename,DWORD dw);
Parameter:
LPSTR filename : ファイルネーム
DWORD dw : 上位ワードが 0 のとき:
ファイルハンドル
上位ワードが 非0 のとき:
ファイル先頭部(2Kbyte以上)を読み込んだバッファへの
FARポインタ
ファイルサイズが2Kbyte以下の場合もバッファは2Kbyte
確保し、余分は 0 で埋めること
Return:
対応している画像フォーマットであれば非0を返す
解説:
詳しくは'00IN'のISSUPPORTED関数を参照の事。
引数dwで渡すバッファサイズ2Kbyte以上は自己解凍型LHa対応のため。
・GETARCHIVEINFO - アーカイブ内のすべてのファイルの情報を取得する
Prototype:
extern "C" errcode _export FAR PASCAL GETARCHIVEINFO(LPSTR buf,long len,
WORD flag,HGLOBAL FAR *lphInf);
Parameter:
LPSTR buf : 入力がファイルの場合 ファイル名
メモリーの場合 ファイルイメージへのポインタ
long len : 入力がファイルの場合 読込み開始オフセット(MacBin対応のため)
メモリーの場合 データサイズ
WORD flag : 追加情報 xxxx xxxx xxxx xSSS
SSS : 入力形式
0 : ディスクファイル
1 : メモリ上のイメージ
HGLOBAL FAR *lphInf
: ファイル情報の入ったハンドルを受け取る変数へのポインタ。
Plug-in内で確保されたGLOBALメモリーに次の構造体配列が
書き込まれ、そのハンドルが返される。
method[0]=='\0'で終端。
typedef struct
{
unsigned char method[6]; 圧縮法の種類
unsigned long position; ファイル上での位置
unsigned long compsize; 圧縮されたサイズ
unsigned long filesize; 元のファイルサイズ
time_t timestamp; ファイルの更新日時
unsigned char level; ヘッダのレベル
char path[200]; 相対パス
char filename[200]; ファイルネーム
| char dummy;
unsigned short crc; CRC
} fileInfo;
Return:
エラーコード。0なら正常終了。
・GETFILEINFO - アーカイブ内の指定したファイルの情報を取得する
Prototype:
extern "C" errcode _export FAR PASCAL GETFILEINFO(LPSTR buf,long len,
LPSTR filename, WORD flag,fileInfo FAR *lpInfo);
Parameter:
LPSTR buf : 入力がファイルの場合 ファイル名
メモリーの場合 ファイルイメージへのポインタ
long len : 入力がファイルの場合 読込み開始オフセット(MacBin対応のため)
メモリーの場合 データサイズ
LPSTR filename : 情報を取得するファイルのファイルネーム
アーカイブ内の相対パスを含めて指定
WORD flag : 追加情報 xxxx xxxx Ixxx xSSS
SSS : 入力形式
0 : ディスクファイル
1 : メモリ上のイメージ
I : 0 : ファイル名の大文字小文字を区別する
1 : ファイル名の大文字小文字を同一視する。
fileInfo FAR *lpInfo
: 情報を受け取るfileInfo構造体へのポインタ
Return:
エラーコード。0なら正常終了。
・GETFILE - アーカイブ内のファイルを取得する
Prototype:
extern "C" errcode _export FAR PASCAL GETFILE(LPSTR src,long len,
LPSTR dest,int flag,
FARPROC prgressCallback,long lData);
Parameter:
LPSTR src : 入力がファイルの場合 ファイル名
メモリーの場合 ファイルイメージへのポインタ
long len : 入力がファイルの場合 読込み開始オフセット
メモリーの場合 データサイズ
void far *dest : 出力先がファイルの場合
出力先ディレクトリ (相対パスは無視される)
メモリーの場合
ファイルの入ったGLOBALメモリーハンドルを受け取る
変数へのポインタ。
WORD flag : 追加情報 xxxx xDDD xxxx xSSS
SSS : 入力形式
0 : ディスクファイル
1 : メモリ上のイメージ
DDD : 出力形式
0 : ディスクファイル
1 : メモリ上のイメージ
FARPROC lpPrgressCallback :
途中経過を表示するコールバック関数へのポインタ。
MakeProcInstance を用いて求める。
NULLの場合、plug-inは処理が終了するまでプロセスを占有し、
中断も出来ません。
コールバック関数のprototype:
short FAR PASCAL ProgressCallback(
short nNum,short nDenom,long lData);
まず nNum==0 でコールされ、nNum==nDenom になるまで
定期的に呼ばれる。
戻値が 非0 の時、Plug-inは処理を中断する。
long lData : コールバック関数に渡すlongデータ。
FARポインタ等を必要に応じて受け渡せる。
Return:
エラーコード。0なら正常終了。
6.Plug-inの使い方
Plug-inはDLLですから、通常のDLLと同じ用に次の2つの方法でアプリケーションに
リンク出来ます。
1) DLLからインポートライブラリを作ってリンクする
implib.exe や implibw.exe を使ってPlug-inからインポートライブラリを
作って、これをアプリケーションにリンクします。
この方法は簡単ですが、特定のPlug-inしか使えません。
2) LoadLibrary で必要に応じてリンクする。
この方法は少々手間がかかりますが、検索して見つかったPlug-inを動的に
用いることができます。
通常は1)の方法が用いられますが、複数のフォーマットに対応する必要がある
場合には2)の方法をおすすめします。
2)の方法を用いるものとして全体の流れを説明します。
1.Plug-inを検索する。
Plug-inのあるディレクトリを"*.plg"で検索し、見つかったものを
LoadLibrary でロードします。
GetProcAddress で GETPLUGININFO 関数へのポインタを取得し、
GETPLUGININFO 関数にて情報番号0のPlug-inバージョンを確かめます。
対応しているバージョンならPlug-inリストに加えます。
対応していないものならFreeLibraryで忘れずに開放します。
2.画像ファイルに合ったPlug-inを探す。
画像ファイルをロードする必要が生じたならまずそのファイルを_lopen等で
オープンします。
次に Plug-inリストにしたがって順に ISSUPPORTED 関数を呼び、対応した
Plug-inを探します。MacBinary が付いている可能性があるので、offset=0で
だめな場合は offset=128 でもう一度探すと良いでしょう。
3.画像を展開する。
対応したPlug-inが見つかったらそのPlug-inの GETPICTURE 関数でロードします。
この時、CALLBACK関数を用意出来るなら MakeProcInstance にてFARポインタを
取得し、GETPICTURE 関数に渡します。
CALLBACK関数内で PeekMessage を使う事で他のプロセスに(そして自分にも)
実行の機会を与えるとスマートです。
4.Plug-inを開放する。
アプリケーションを終了する時には忘れずに LoadLibrary したPlug-inすべてを
FreeLibrary で開放しましょう。
7.Plug-inの仕様と使用に関して
Plug-inを作りたい、もしくは使いたいがこれではよくわからん、という方は
下記IDまでお問い合わせ下さい。なにかしら助言出来ると思います。(返事が
遅くなっても怒らないでね(^_^;))
また、APIの仕様に関しての御意見もお待ちしております。APIバージョンアップ時
に参考にさせていただきます。このバージョンは Susie の内部クラスのI/Fの
ほとんどそのままなので汎用性に欠けますし(^_^;)
転載等に関しては plugin.txt を参照して下さい。
東京BBS TAKECHIN
Nifty-serve GGB01506 竹村嘉人 (たけちん)