home *** CD-ROM | disk | FTP | other *** search
/ DOS/V Power Report 1997 May / VPR9705A.ISO / BENCH / CTEST40 / README.TXT < prev   
Text File  |  1995-10-06  |  5KB  |  124 lines

  1. ソフト名  :CORETEST 4.0
  2. 登録名    :CTEST40.LZH
  3. バイト数  :17920 bytes
  4. 著作権者  :前田 宜興 (KYB02307)
  5. 対応機種  :windows 3.1 以上 (要toolhelp.dll) メモリー4MB以上
  6.             (8MB以上が望ましい) CPU 486以上
  7. 動作確認  :自作互換機 (下記参照)
  8. 掲載日    :1995/10/08
  9. 作成方法  :LHAで解凍を行う.  A>lha e CORETEST(リターン)
  10. ソフトウェア種別:フリーソフトウェア
  11. 転載条件  :転載を希望される方は私宛(KYB02307)にメールをください.
  12.  
  13.             << 紹介 >>
  14.  どんなにCPUやビデオやディスクが速くても,メモリーが遅ければプアな
  15. マシンになってしまいます.ましてこれからは32ビットOSの時代を迎える
  16. 訳で,一層メモリーアクセスのスピードが要求されます.
  17. そこで,マシンのメモリーアクセススピードを測定するプログラムです.
  18. このプログラムの製作動機はWINDSOCKと言う優れたベンチマークテストのメモリー
  19. 速度を測定する部分を見て,もっと細かく,キャッシュの状態まで測定して見た
  20. かったからです.
  21. このプログラムはBorland C++ 3.1/TURBO ASSEMBLER 3.0で開発されました.
  22.  
  23. 0.今回の変更点について
  24.  グラフの縦軸を延ばしました.
  25.  Pentiumなどの1次キャッシュライトバック可のCPUのための対策をしました.
  26.  測定ループのオーバーヘッドの補正をしました.
  27.  CPU内部クロックも求めるようにしました.
  28.  計測ループ回数の最適値を求めるようにしました.
  29.  内部計算を浮動小数点化しました.
  30.  
  31. 1.インストール
  32.  お好きなディレクトリにコピーしてください.
  33.  このプログラムにはtoolhelp.dllが必要です.(DOS/V版のWINDOWS3.1には付属)
  34.  
  35. 2.実行方法
  36.  プログラムマネージャー,ファイルマネージャー等より実行してください.
  37.  Testメニューで測定を開始します.
  38.  List/Grphメニューでグラフ表示とリスト表示を切り替えます.グラフ表示は
  39.  move値によります.
  40.  Saveメニューで測定結果をcoretest.txtと言うファイル名でディスクに記
  41.  録します.System Name:には必ず何か入れてください.またすでにファイ
  42.  ルがある時は追記になります.
  43.  なお,このプログラムは一切ハードウエアの直接アクセスは行っておりま
  44.  せんのでWINDOWS 3.1が動作するマシンならほとんど実行可能のはずです.
  45.  また,WINDOWS NTでもWIN-OS/2でもWin95でも多少の誤差がありますが動作可
  46.  です.
  47.  
  48. 3.測定値について
  49.  キャッシュのヒットによって,測定結果に多少の変化があります.
  50.  参考までに作者のマシンの測定結果をお見せします.
  51.  
  52.  CPU     Pentium 100MHz
  53.  マザーボード ASUS P/I-P55TP4XE Triton chip set  AWARD BIOS
  54.                256K pipelined burst cache
  55.                16Mbyte fast page RAM
  56.  
  57. coretest 4.0 Performance Test Results
  58. System Name: P5-100
  59. Date,Time: 10/02/1995, 20:42:09
  60.         read  write   move [MB/sec]
  61. 1kB    125.7  170.7  379.1
  62. 4kB    125.5  165.9  379.3
  63. 16kB    87.5  100.4  125.2
  64. 64kB    87.4   87.4  126.0
  65. 256kB   87.4   84.2  125.9
  66. 512kB   57.1   83.3   62.0
  67. 1MB     57.1   80.0   60.6
  68. 2MB     58.7   79.9   58.7
  69.  
  70. CPU clock  99.9 [MHz]
  71. --------------------------------------------
  72.  
  73. ・解説
  74. read
  75.  1~4kB値はCPUの内部キャッシュがヒットしているので高い値が出ています.
  76.  次に,作者のマシンは2次キャッシュが256kBあるので,64~256kB値は2次キャッ
  77.  シュのヒットになります.これは2次キャッシュのウエイト値によって変化します.
  78.  512kBからはキャッシュのヒットしにくい主記憶の素性の数値となります.この値
  79.  がマザーボードの性能とも言える値で,チップセット,BIOS設定値によって大き
  80.  く変わります.したがって,64kB値と1MB値を良く吟味する必要があります.
  81.  
  82. write
  83.  1~4kB値は内部キャッシュのライトバックが利いているので高い値が出ています.
  84.  それ以上のサイズの値は主記憶に書き込む速度となります.486では内部キャッシュ
  85.  のライトバックはないので,1kB~2MBまで同じ速度になります.
  86.  
  87. move
  88.  1~4kB値は転送元のデータはCPUの内部キャッシュに入っているので書き込み命令と
  89.  同じ速度になるはずですが,read/writeよりmoveの方が実行クロック数が少ないため
  90.  こちらの方が速くなります.あとは,readと同じ傾向を示します.
  91.  
  92. 4.アルゴリズムについて
  93.  測定ルーチンの概略について述べます.
  94.  
  95. a. CPUクロックを求めます.std命令を120×50000回繰り返した時間からCPUの1クロッ
  96.  クに要する時間を求めます.時間計測はtoolhelp.dllのTimerCount()を使用してい
  97.  ます.
  98. b. 1kBと64kBのmoveを実行し,最適なループ回数を求めます.
  99. c. read値を測定します.測定方法はrep lodsdを用い.先のループ回数実行し,精度
  100.  を上げます.rep lodsd以外の実行時間をステップ計算し,求められた時間より引き
  101.  ます.
  102. d. rep stosdによりwrite値を求めます.後はc.と同様.
  103. e. rep movsdによりmove値を求めます.後はc.と同様.
  104. ※どの測定も32ビットフラットメモリーでコーディングしています.また,測定中は
  105.  割り込みを止めていませんので,真のメモリー速度よりいくらか遅くなります.
  106.  
  107. 5.履歴
  108.  ver 1.0 最初のバージョン.
  109.  ver 2.0 グラフ表示にした.
  110.  ver 2.1 計測時間をより正確にした.
  111.  ver 2.2 キャッシュのヒット率の変更.
  112.  ver 2.3 キャッシュのヒット率の変更.
  113.  ver 2.4 セーブの時の追記のバグ修正.ドキュメントの整備.
  114.  ver 2.5 toolhelp.dllによる時間計測.
  115.  ver 2.6 メモリーアクセスルーチンの32ビットコード化.
  116.  ver 3.0 read/write/moveの個別測定.2MBまでの測定.
  117.  ver 3.1 測定精度の向上.
  118.  ver 4.0 表示と,測定の大幅な変更.CPUクロックを求める.
  119.  
  120. 6.謝辞
  121.  若いバージョンからテストに付き合ってくれた里見 淳氏(JAE00175)
  122.  (Saling Draw++の作者でもある)とHARDWARE-Extenderの皆さんに感謝します.
  123.  
  124.