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DOS/V Power Report 1999 July
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1999-04-01
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39KB
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920 lines
================================================================================
MN128-V3, MN128-V3/DSU ファームウェアリリースノート (1.40)
1999年4月1日
株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー
================================================================================
***************************************
注意! ~必ずお読みください~
***************************************
1)バージョン1.40へのバージョンアップ後、すべての設定が出荷時の状態に戻ります。
あらかじめ設定を保存してください。
2)バージョン1.40からそれ以前のバージョンにバージョンダウンすると、設定はすべて
出荷時の状態に戻ります。あらかじめ設定を保存してください。
================================================================================
1.30から1.40への変更点
================================================================================
--------------------------------------------------------
【仕様変更/追加】
--------------------------------------------------------
・発信者番号識別機能に以下の機能が追加されました。
・相手から番号が通知されなかった場合の呼び出し音の変更/着信拒否の設定
(擬似ナンバーリクエスト)
・電話番号を登録していない相手からの呼び出し音の変更/着信拒否の設定
詳しくは、後述の【発信者番号識別機能(追加)】をご覧ください。
・NTT DoCoMoのPIAFS 64Kに対応しました。
詳しくは、後述の【PIAFS 64Kで通信するには】をご覧ください。
・専用線接続を利用する設定を行った場合、アナログポートに接続した機器から外線発信が
できないように変更しました。この場合、アナログ機器には話中音が流れます。
ISDN回線へ接続した状態で、誤って専用線接続を利用する設定を行うとアナログポート
からの外線発信はできませんのでご注意ください。
※内線発信は可能です。
・Dチャネルパケット通信で PVC接続しているときに本製品からISDNケーブルがはずれる
などして回線が切断された場合でもISDNケーブルを差し直しすと回線が自動的に復帰
するようにしました。
--------------------------------------------------------
【不具合修正】
--------------------------------------------------------
----------------------------
●TA関連
----------------------------
・本製品を同一のS/T点のバス上に接続し同時に起動させた場合、回線の接続はできるが
通信ができなくなることがある不具合を修正しました。
----------------------------
●アナログ関連
----------------------------
・RVS-COMを利用してアナログポートからDTEポートへデータを転送している場合、以下の
条件下でビジートーンとならずに無音状態になってしまう不具合を修正しました。
1.DTEポート側からの応答がなくタイムアウトしたとき
2.コールウェイティングなどを利用したとき
3.オンフックしているとき
・PHS電話機から誤って本製品へPHSメールを発信した場合、アナログポートに接続された
機器を呼び出してしまうことがある不具合を修正しました。
********************************************************************************
【発信者番号識別機能(追加)】
○相手から番号が通知されなかった場合の呼び出し音の変更/着信拒否の設定
(擬似ナンバーリクエスト)
※この機能を使用した場合、番号を通知してこなかった相手にはアナウンス(トーキ)は
流れません。
◇ATコマンド/設定コード
ATコマンド AT@Vq=184
設定コード 83q
パラメータ q 0~9の空いている登録番号
※空いている[発信者電話番号]の[発信電話番号]に「184」と入力した後の操作
は、従来通りです。
○電話番号を登録していない相手からの呼び出し音の変更/着信拒否の設定
◇ATコマンド/設定コード
ATコマンド AT@Vq=186
設定コード 83q
パラメータ q 0~9の空いている登録番号
※空いている[発信者電話番号]の[発信電話番号]に「186」と入力した後の操作は、
従来通りです。
********************************************************************************
【PIAFS 64Kで通信するには】
○TAでPIAFS 64Kモードで発信する
※&Q7, S122の変更については後述の【ATコマンドの変更について】をご覧ください。
※詳しくはマニュアル「第5章 パソコンで通信する」をお読みください。
◇Windows95(R), Windows98(R)のダイヤルアップネットワークを使用する場合
1.[モデムの選択]から「MN128シリーズ(PIAFS 64K)」を選択します。
2.[接続先の電話番号]の先頭に「186」を付けてから続けて相手の電話番号を入力
して発信します。
◇MacintoshのOpen Transport/PPP, ARA3.0を使用する場合
1.付属のCCLファイル「MN128シリーズ 64K(PIAFS)」を[機能拡張] フォルダの中の
[Modem Script] フォルダまたはこれに相当するフォルダにコピーします。
2.Open Transport/PPP, ARA3.0で設定する電話番号の先頭に「186」を付けてから
続けて相手の電話番号などを入力して発信します。
◇ATコマンドを使用する場合(1)
1.ATコマンドであらかじめ次の設定をします。
AT&F&Q5$S12\Q3S122=1
または
AT&F&Q7$S12\Q3S122=1
2.相手先番号を指定して発信します。
ATD186[電話番号]
◇ATコマンドを使用する場合 (2)
1.ATコマンドであらかじめ次の設定をします。
AT&F&Q5$S12\Q3
または
AT&F&Q7$S12\Q3
2.相手先番号の末尾に「S11」を付けて発信します。
ATD186[電話番号]S11
例) ATD1860312345678S11
注意 1.PIAFS 64K発信時には、自番号にサブアドレスを設定していても、それを通信
相手先に通知することはできません。
2.INSネット64申し込み時に「発信者番号通知サービス」を「常時通知拒否」に
して契約した場合は、PIAFS 64K発信(コールバック含む)は行えません。
3.NTTとの契約時に、「発信者番号通知サービス」を「通常通知(通話ごと非通知)」に
して契約した場合は、電話番号の先頭に「186」を付ける必要はありません。
○TAでPIAFS 64Kモードで着信する(TAでWindows NTサーバを利用している場合)
通常の着信の設定をします。その状態でPIAFS 64Kモードでの着信は自動的に受ける
ことができます。特別な設定は必要ありません。
注意 1.PIAFS 64K対応のPHS電話機から発信する場合、「番号通知」をONにしてご使用
ください。
2.PIAFS 64Kの利用可能地域や対応機器などについてはNTT DoCoMoにお問い合
わせください。
------------------------------------------------------------------------
【ATコマンドの変更について】
※なお、詳しくはリファレンス・ハンドブックの「データ通信用 ATコマンドリファレンス」を
参照してください。
◇&Q 通信モードの設定
このモードに設定していると、使用する回線速度によって、自動的に通信フォーマットが
決まります。
9600、19200、38400bpsのとき :V.110フォーマット
56000、64000、128000bpsのとき:HDLCフォーマット
32000bpsのとき:PIAFSまたはベアラ(Sレジスタ120番、121番で設定)
64000bpsのとき:PIAFSまたはHDLCフォーマット(Sレジスタ122番で設定)
ATコマンド AT&Qn
パラメータ n=7 V.110/HDLC(PPP、ARA)自動切替モード
( n=0,2,3,4,5,6は従来通りです)
◇D 発信
このコマンドに続くパラメータにしたがって発信します
ATコマンド ATD186<回線番号>[*<サブアドレス>][Sn]
パラメータ Sn TA間の通信速度を設定(単位 : pbs)
n=11 : PIAFS 64Kで発信
( n=5,7,8,9,10,12,14は従来通りです)
◇Sレジスタ 122
レジスタ番号 初期値 範囲 内容
122 0 0,1 回線速度64Kbpsで発信する場合の通信方式
0 HDLCでのみ通信
1 PIAFS 64Kでのみ通信
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1.21から1.30への変更点
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--------------------------------------------------------
【仕様変更/追加】
--------------------------------------------------------
----------------------------
●アナログ関連
----------------------------
・サブアドレスグローバル着信の機能を追加しました。
かかってきた電話にサブアドレスが付いていない場合に、着信するかしないかを設定
することができます。
◇ATコマンド/設定コード
ATコマンド AT#Cqr=n
設定コード 26qrn
パラメータ q=0~3 ダイヤルイン登録番号
r=1~2 ポート番号
n=0 サブアドレスグローバル着信しない(初期値)
n=1 サブアドレスグローバル着信する
※ダイヤルイン登録番号は「@I/43」で登録した番号を示します。
※この設定はサブアドレスを登録しているダイヤルイン番号に対してのみ有
効になります。
(注)自分側のサブアドレス(自サブアドレス)と発信側がダイヤルしたサブ
アドレス(着サブアドレス)によって着信条件がかわります。
・時間差優先着信機能を追加しました。
電話を受けた時に、まず優先着信を設定したアナログポートの電話を呼び出し、設定
した時間差で他のアナログポートの電話を呼び出すことができます。
<着信ポートの設定>
◇ATコマンド/設定コード(変更分のみ)
ATコマンド AT@Kq=n
設定コード 52qn
パラメータ q=0~3 ダイヤルイン登録番号
n=4 空きポートに着信(ポート1優先)
n=5 空きポートに着信(ポート2優先)
※ダイヤルイン登録番号は「@I/43」で登録した番号を示します。
※パラメータ0~3は従来通りです。
<着信時の優先着信時間の設定>
◇ATコマンド/設定コード
ATコマンド AT#Bq=n
設定コード 25qn
パラメータ q=0~3 ダイヤルイン登録番号
n=0 時間差をつけた呼び出しはしない(初期値)
n=1 5秒
n=2 10秒
n=3 15秒
n=4 20秒
n=5 25秒
n=6 30秒
n=7 35秒
n=8 40秒
n=9 45秒
n=10 50秒
n=11 55秒
n=12 60秒
n=13 75秒
n=14 90秒
n=15 105秒
n=16 120秒
n=17 135秒
n=18 150秒
n=19 165秒
※ダイヤルイン登録番号は「@I/43」で登録した番号を示します。
(注)1) マルチアンサーの設定をしている場合、優先ポートが使用中のとき
は、優先ポートに話中着信し、設定した時間後に他ポートを呼び出
します。他ポートが使用中のときは、優先ポートのみを呼び出し続
けます。
2) コールウェイティングの設定をしている場合、優先ポートが使用中
のときは優先ポートに話中着信し、設定した時間後に他ポートを呼
び出します。他ポートが使用中のとき、およびBチャネルに空きが
ないときは、優先ポートの呼び出しのみが続きます。
・無鳴動ダイヤルイン着信機能を追加しました。
ダイヤルイン番号でかかってきた電話のベルを鳴らさずに着信させることができま
す。無鳴動着信は1300Hzの信号を発生して実現します。
◇ATコマンド/設定コード(変更分のみ)
ATコマンド AT@Mqr=n
設定コード 61qrn
パラメータ q=0~3 ダイヤルイン登録番号
r=1~2 ポート番号
n=3 無鳴動着信
※ダイヤルイン登録番号は「@I/43」で登録した番号を示します。
※パラメータ0~2は従来通りです。
・フッキングのタイミングが設定可能になりました。
◇ATコマンド/設定コード
ATコマンド AT#Dn
設定コード 34n
パラメータ n=0 フッキングを利用する
(瞬断判定200ms、オンフック判定1100ms)(初期値)
n=1 フッキングを利用する
(瞬断判定300ms、オンフック判定1100ms)
n=2 フッキングを利用しない
(瞬断判定200ms、オンフック判定200ms)
n=3 フッキングを利用しない
(瞬断判定300ms、オンフック判定300ms)
※フッキングを利用しない設定にすると、フッキングの操作を必要とする機
能は使用できません。
・AT@C(設定の表示)でコマンドごとに内容を表示するように変更しました。
◇ATコマンド/設定コード
ATコマンド AT@Cn
設定コード なし
パラメータ n=0 ポートごとおよびポート共通の設定をするコマンドで設定
した内容の一覧を表示する(@E,@F,@G,@H,@O,@P,@R,
@S,@T,@U,@Y,#B,#C,#D,#E,#F)
n=1 発信者番号識別機能に関するコマンドで設定した内容の一
覧を表示する(@V,@W,@X)
n=2 ダイヤルイン登録番号ごとに設定するコマンドで設定した
内容の一覧を表示する(@I,@J,@K,@M,@N,@Q)
・リダイヤル機能に操作方法を追加しました。
<操作方法>
○通常発信の場合
1.受話器をあげる(ダイヤルトーン1が聞える)
2.# → * → 0を押す
○三者通話等で通話中に発信する場合
1.フックを1回押す(ダイヤルトーン2が聞える)
2.# → * → 0を押す
○操作を間違えた場合は以下のようになります
・「#」の後に「0」~「9」を押した場合は、「#」以降の押した番号へ発信
します。(#を含む)
・「#」の後にさらに「#」を押した場合は、話中音が聞こえ続けます。
・「# *」の後に「0」以外を押した場合は、「0」が押されるまで無音状態
です。その後「0」を押すとリダイヤルされます。
・マルチアンサー使用時に保留されている相手に保留音が鳴るように変更しました。
保留されている相手には「ピピッ...ピピッ...」という保留音が聞こえます。
・電話番号の最大入力桁数を31桁から32桁に変更しました。
(注)サブアドレスの最大入力桁数は19桁です。
・「接続機器の設定」(@E)で「モデム」の選択項目を以下のように変更しました。
・選択項目を「モデム」から「モデム/FAX機能付電話」に変更。
・「モデム/FAX機能付電話」を選択していて、話中着信可能な設定にしている
場合、話中着信呼び出しを行うように変更。
「モデム/FAX機能付電話」を選択している場合、発信時の伝達能力が「3.1KHzオー
ディオ」になります。発信先の相手が「3.1KHzオーディオ」を認識し、識別ができる
場合に利用できます。
(注)「モデム/FAX機能付電話」+「話中着信可能」な設定にしている場合、FAXま
たはモデムで通信中に着信すると、FAX・モデムの通信が乱れたり切断するこ
とがあります。
--------------------------------------------------------
【不具合修正】
--------------------------------------------------------
----------------------------
●アナログ関連
----------------------------
・マルチアンサー機能を利用する設定にしている場合、相手を呼び出している最中に
フックを押すと発信を中断してしまう不具合を修正しました。
・リソースBODで128K(MP)通信中にアナログ発信ができなくなることがある不具合を修
正しました。
・ナンバー・ディスプレイ機能およびマルチアンサー機能を利用する設定にしている場
合、内線通話中に話中着信するとアナログポートに接続されている電話機が誤動作す
る不具合を修正しました。
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1.20から1.21への変更点
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--------------------------------------------------------
【不具合修正】
--------------------------------------------------------
----------------------------
●TA関連
----------------------------
・ダイヤルアップネットワークからOCNエコノミーサービスを利用して接続した場合、
通信ができなくなることがある不具合を修正しました。
・RAS設定をしたWindowsNTサーバへ128K(MP)で発信を行っても、1B(64K)しか接続でき
ない不具合を修正しました。
・回線番号や識別着信番号を登録する場合、サブアドレスのみを設定・登録しても"OK"
と表示される不具合を修正しました。
(注)サブアドレスのみの設定・登録はできません。
・Apple Remote Access(ARA)3.0同士で128K(MP)接続した場合、設定より短い時間で切
断されてしまう不具合を修正しました。
・PIAFSでコールバック接続を行った場合に、接続されないことがある不具合を修正し
ました。
----------------------------
●アナログ関連
----------------------------
・INSボイスワープの転送先電話番号の設定が、一部地域でできない不具合を修正しま
した。
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1.11から1.20への変更点
================================================================================
--------------------------------------------------------
【仕様変更/追加】
--------------------------------------------------------
----------------------------
●TA関連
----------------------------
・ドイツRVS社が開発したソフトウェア「RVS-COM」に対応しました。
詳しくは後述の「RVS-COMを使ってFAXを送受信するには」をご覧ください。
※RVS-COMの機能に関しては、「TA FAX」機能以外の動作は確認しておりません。
--------------------------------------------------------
【不具合修正】
--------------------------------------------------------
----------------------------
●TA関連
----------------------------
・Dチャンネルパケット通信をより安定化させました。
・無通信監視タイマーを設定している場合、指定された時間内に通信が行われても回線
が切断されることがある不具合を修正しました。
----------------------------
●設定/ログ関連
----------------------------
・電話機から設定する場合、回線番号の登録時設定コード[83(@V),43(@I),01(@Q)]に
設定する番号が32桁目まで入力できる不具合を修正しました。
----------------------------
●アナログ関連
----------------------------
・非常に短い時間差で着信要求がきた場合に、同じ番号がナンバー・ディスプレイ電話
機に表示される不具合を修正しました。
================================================================================
RVS-COMを使ってFAXを送受信するには
================================================================================
MN128-V3およびMN128-SOHOは、ドイツRVS社が開発したソフトウェア、RVS-COMに対応して
います。RVS-COMは、「TA FAX」「リモートコントロール」「ファイル転送」「電子メー
ル」「留守番電話」など、様々なコミュニケーション機能を持つ高性能統合ソフトウェア
です。
MN128-V3およびMN128-SOHOのDTEポートに接続したパソコンにRVS-COMをインストールする
と、FAXモデムがなくても、パソコンから直接FAXのデータを送受信することができます。
RVS-COMを使ってパソコンからFAXを送受信したい場合は、マニュアルとあわせてこの追加
説明書をお読みください。
※RVS-COMの使用方法については、RVS-COMのマニュアルを参照してください。
※RVS-COMを使用できるのは、DTEポートにつないだパソコンだけです。
※RVS-COMはWindows95およびWindowsNT4.0に対応しています。WindowsCE、Macintoshでは
使用できません。
※RVS-COMの機能に関しては、「TA FAX」機能以外の動作は確認しておりません。
●RVS-COMについてのお問い合わせ先
RVS-COMの入手方法やサポート情報などについては、RVS-COM販売元であるメガソフト
株式会社までお問い合わせください。
TEL.06-386-2072 FAX.06-386-2123
<注意>・RVS-COMが起動しているときは、RVS-COMで使用中のCOMポートを他の通信ソフ
トウェアで使うことができません。他の通信ソフトウェアで同じCOMポートを
使うときは、RVS-COMを終了させてください。
・RVS-COMを使って通信しているときは、電話機や設定ページ(MN128-SOHOのみ)
からの設定はできません。設定するときは、RVS-COMを終了させてください。
--------------------------------------------------------------------------------
パソコンからFAXを送信するには
--------------------------------------------------------------------------------
1.RVS-COMを起動します。
2.送信する文書のファイルを用意し、通常の印刷と同じ操作をします。
このとき、プリンタは「RVS-COM」を選択しておきます。
3.ダイアログが表示されます。相手先の電話番号などを入力し、送信します。
--------------------------------------------------------------------------------
パソコンでFAXを受信するには
--------------------------------------------------------------------------------
DTEポートのパソコンでFAXを受信するときは、アナログポートの着信をDTEポートへ転送
します。
転送方法には、次の3種類があります。
・電話機で応答してから転送:アナログポートに着信があったら受話器を上げて応答し、
電話機から操作してDTEポートへ転送します。
・指定時間を過ぎたら自動的に転送:アナログポートに着信後、一定時間応答しないでい
ると、DTEポートへ転送されます。
・すべての着信を自動的に転送:アナログポートのすべての着信が、ただちにDTEポート
へ転送されます。
※この場合、アナログポートのすべての着信がDTEポートへ転送されます。
RVS-COMが起動し、FAXを受信できる状態になっている間は、アナログ機器への着信は
できません。
転送方法および転送時の条件は、ダイヤルイン番号ごとに設定できます。
アナログ用ATコマンド、設定コード、または設定ユーティリテイ「MNマスター」を使用し
て設定します。
<注意>・アナログポートが着信できる状態になっていないときは、FAXを受信すること
はできません。相手側には話し中音が聞こえます。
・RVS-COMが起動し、FAXを受信できる状態になっていないときは、FAXを受信す
ることはできません。
・DTEポートをデータ通信などで使っているときは、アナログポートの着信をDTE
ポートへ転送することはできません。
・コールウェイティングによって通話中に着信した場合は、DTEポートへ転送で
きません。
■電話機で応答してから転送するとき
▼設定方法
MN128-V3およびMN128-SOHOを出荷時の設定のままで使用している場合は、設定を変更する
必要はありません。
▼受信方法
1.RVS-COMを起動し、FAXを受信できる状態にしておきます。
2.着信があると、アナログポートにつないだ電話の呼び出し音が鳴ります。
3.受話器を上げて応答します。
相手がFAXの場合は、「ピー」というFAX受信の機械音が聞こえます。
※相手が電話の場合は、そのまま通話を続けてください。
4.フックを1回押します。
受話器から「プップップッ」という音が聞こえます。
5.「プップップッ」と聞こえている間に、[#]ボタン→[*]ボタン→[*]ボタンを
押します。
転送に成功すると、受話器からは話し中音が聞こえます。
6.受話器を置きます。
DTEポートのパソコンで、FAXを受信できる状態になります。
■指定時間を過ぎたら自動的に転送するとき
▼設定方法
1.一度アナログポートに着信し、指定時間を過ぎたら自動的にDTEポートへ転送されるよ
うに設定します(出荷時の設定です)。
例)ダイヤルイン登録番号1に登録した電話番号で着信があったときに、アナログポー
トを呼び出したい場合
電話機から:35→1→0→#
ATコマンド:AT#E1=0[Enter]
2.電話機で応答しないとき、自動的にDTEポートへ転送されるまでの時間を設定します。
例)ダイヤルイン登録番号1に登録した電話番号でアナログポートに着信があったとき、
電話機で応答せずに10秒が経過したら、自動的にDTEポートへ転送するとき
電話機から:36→1→2→#
ATコマンド:AT#F1=2[Enter]
▼受信方法
1.RVS-COMを起動し、FAXを受信できる状態にしておきます。
2.着信があると、アナログポートにつないだ電話の呼び出し音が鳴ります。
応答せず、そのまま放置します。
3.「設定方法」の手順2で指定した時間が過ぎると、DTEポートへ転送されます。
DTEポートのパソコンで、FAXを受信できるようになります。
※指定した時間より前に電話機で応答しても、DTEポートへ転送できます。
「電話機で応答してから転送するとき」を参照してください。
■すべての着信を自動的に転送するとき
<注意>この場合、アナログポートのすべての着信がDTEポートへ転送されます。
RVS-COMが起動し、FAXを受信できる状態になっている間は、アナログ機器への着
信はできません。
▼設定方法
1.アナログポートのすべての着信が、自動的にDTEポートへ転送されるように設定します。
例)ダイヤルイン登録番号1に登録した電話番号で着信があったときに、ただちにDTE
ポートへ転送したい場合
電話機から:35→1→1→#
ATコマンド:AT#E1=1[Enter]
▼受信方法
1.RVS-COMを起動し、FAXを受信できる状態にしておきます。
2.着信があると、ただちにDTEポートへ転送されます。
DTEポートのパソコンでFAXを受信できるようになります。
※アナログポートのすべての着信がDTEポートに転送されます。アナログ機器への着信
はできません。
--------------------------------------------------------------------------------
アナログ用ATコマンドと設定コード
--------------------------------------------------------------------------------
RVS-COM使用時の設定に関するATコマンドと設定コードは、次のとおりです。
********************************************************************************
#E/35 RVS-COMモードの設定
アナログポートに着信したFAXデータをDTEポートへ転送し、RVS-COMを使ってFAXを受信で
きる状態にするための方法を、ダイヤルイン番号ごとに設定します。
この設定は、RVS-COMが起動し、FAXを受信できる状態になっているときのみ有効です。
ATコマンド AT#Eq=n
設定コード 35qn
パラメータ q=0~3 ダイヤルイン登録番号
n=0 アナログ機器の操作で転送する、または指定時間後に自動転送する
(デフォルト)
※自動転送するまでの時間は、「#F」コマンドで設定します。
n=1 ただちに自動転送する(アナログポートには着信しません)
注意 1)n=1に設定すると、アナログポートのすべての着信がDTEポートへ転送さ
れます。この場合、アナログ機器への着信はできません。
2)DTEポートがデータ通信などに使用されている場合は、DTEポートへ転送
できません。
3)フレックスホンサービスの設定をしている場合に、コールウェイティン
グによって話中着信しても、DTEポートへ転送できません。
********************************************************************************
#F/36 RVS-COMモードへの移行時間の設定
アナログポートに着信して応答がない場合、アナログポートの呼び出しを停止して自動的
にDTEポートへ転送させるまでの時間を、ダイヤルイン番号ごとに設定します。この設定
は、RVS-COMが起動し、FAXを受信できる状態になっているときのみ有効です。
ATコマンド AT#Fq=n
設定コード 36qn
パラメータ q=0~3 ダイヤルイン登録番号
n=0 無応答時転送しない(デフォルト)
n=1 5秒
n=2 10秒
n=3 15秒
n=4 20秒
n=5 25秒
n=6 30秒
n=7 35秒
n=8 40秒
n=9 45秒
n=10 50秒
n=11 55秒
n=12 60秒
n=13 75秒
n=14 90秒
n=15 105秒
n=16 120秒
n=17 135秒
n=18 150秒
n=19 165秒
注意 n=0に設定した場合は、DTEポートへ転送せず、アナログポートの呼び出しを
続けます。
================================================================================
1.02から1.11への変更点
================================================================================
--------------------------------------------------------
【仕様変更/追加】
--------------------------------------------------------
・データ通信時の発信電話番号通知の設定の仕様を変更しました。
コマンド !B
書式 AT!Bn
機能 発信時に自分の回線番号とサブアドレスを接続相手に通知するかどう
かを設定します。サブアドレスは、サブアドレスを設定している場合
のみ通知します。
(旧)
パラメータ n=0 通知しない
n=1 契約者回線番号(初期値)
n=2 ダイヤルイン番号
(新)
パラメータ n=0 通知しない
(「186」を添付した場合、契約者回線番号を通知する)
n=1 契約者回線番号を通知する
(「184」を添付した場合、通知しない)
n=2 ダイヤルイン番号を通知する
(「184」を添付した場合、通知しない)
n=3 NTTとの契約による(初期値)
n=4 通知しない
(「186」を添付した場合、ダイヤルイン番号を通知する)
※ダイヤルイン番号は「$C(ダイヤルイン番号の登録)」で登録しま
す。
注意 1)Bチャネル回線交換サービスモード(AT!A0)時、n=2に設定して
いても、ダイヤルイン番号を登録していない、あるいは、誤った
番号を登録している場合は、INSネット64網から契約者回線番号
を通知します。
2)Dチャネルパケット交換サービスモード(AT!A2、AT!A3)時は、
設定にかかわらず契約者回線番号を通知します。サブアドレス
(AT$E)を設定している場合、サブアドレスはn=0に設定したと
きのみ通知せず、その他の設定では通知します。
3)n=1に設定すると、発信電話番号通知サービスを「常時非通知(常
時通知拒否)」で契約した場合のみ番号を通知せず、その他で契
約した場合は通知します。
4)n=3に設定すると、次のようになります。
・「通話ごと非通知(呼毎通知許可)」で契約:INSネット64網
から契約者回線番号を通知(「184」を添付した場合、通知し
ない)
・「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」で契約:通知しない
(「186」を添付した場合、INSネット64網から契約者回線番号
を通知)
※この機能はNTT側にて将来対応が予定されている(1998.1現在)
機能です。対応するまでは、「通話ごと非通知(呼毎通知許可)」
で契約した場合と同じになります。
・「常時非通知(常時通知拒否)」で契約:常に通知しない
5)n=0に設定すると、相手先の電話番号の前に「186」をつけて発信
した場合は、INSネット64網から契約者回線番号を通知します。
6)n=4に設定すると、相手先の電話番号の前に「186」をつけて発信
した場合は、ダイヤルイン番号を通知します。
7)n=2、4に設定したとき、ダイヤルイン番号を登録していない、あ
るいは、誤った番号を登録している場合は、INSネット64網から
契約者回線番号を通知します。
・INSネット64の「なりわけサービス」に対応しました。(詳しくは
「MN128-V3取扱説明書 ファームウェアバージョン1.11 追加説明のお知らせ」
(http://www2.tokyoweb.or.jp/bug/mn128/V3.PDF)のp9「アナログ通信関連」の
「2 なりわけサービスに対応」の項をご覧ください。)
・INSネット64の「迷惑電話おことわりサービス」に対応しました。(詳しくは
「MN128-V3取扱説明書 ファームウェアバージョン1.11 追加説明のお知らせ」
(http://www2.tokyoweb.or.jp/bug/mn128/V3.PDF)のp15「アナログ通信関連」の
「3 迷惑電話おことわりサービスに対応」の項をご覧ください。)
・発信電話番号識別機能で、話し中着信音のパターンも変更できるようにしました。
・「110」または「119」に外線発信するとき、「ダイヤル終了から発信までの待ち時間
の設定(AT@G)」に関係なく、すぐに発信するように変更しました。
・アナログ通信時の発信電話番号通知の設定の仕様を変更しました。
(旧)
コマンド @T 発信者番号通知の設定
書式 AT@Tr=n
設定コード 81rn
パラメータ r=1,2 ポート番号
n=0 契約者回線番号(初期値)
n=1 ダイヤルイン登録番号1に登録した番号
n=2 ダイヤルイン登録番号2に登録した番号
n=3 ダイヤルイン登録番号3に登録した番号
n=4 ダイヤルイン登録番号0に登録した番号
n=9 通知しない
(新)
コマンド @T 発信者番号の設定
書式 AT@Tr=n
設定コード 81rn
機能 相手先に通知する発信者番号を、ポートごとに設定します。「@Y」で
発信者番号を通知する設定にしている場合、「@Y」で発信者番号を
NTTとの契約によって通知する設定にしていて発信者番号通知サービ
スを「通話ごと非通知(呼毎通知許可)」で契約している場合、およ
び、相手先の電話番号の前に「186」をつけてダイヤルした場合に、
ここで設定した番号を通知します。
なお、INSネット64の契約時にダイヤルインの契約をしている場合、
INSボイスワープサービス、なりわけサービス、迷惑電話おことわり
サービスなどのNTTのサービスを利用するには、ここでの設定が必要
です。各サービスの契約内容に応じて、設定を行ってください(「@Y」
での設定は必要ありません)。
パラメータ r=1,2 ポート番号
n=0 契約者回線番号(INSネット64網から番号設定)(初期値)
n=1 ダイヤルイン登録番号1に登録したダイヤルイン番号
(MN128-V3から番号設定)
n=2 ダイヤルイン登録番号2に登録したダイヤルイン番号
(MN128-V3から番号設定)
n=3 ダイヤルイン登録番号3に登録したダイヤルイン番号
(MN128-V3から番号設定)
n=4 ダイヤルイン登録番号0に登録したダイヤルイン番号
(MN128-V3から番号設定)
※ダイヤルイン番号0~3(パラメータn=1~4)は、「@I(契約者回
線番号およびダイヤルイン番号の登録)」で登録した番号を示しま
す。
注意 n=1、2、3を設定しても、ダイヤルイン番号を登録していない、ある
いは、誤った番号を登録している場合は、INSネット64網から契約者
回線番号を通知します。
(新)
コマンド @Y 発信者番号通知の設定
書式 AT@Yr=n
設定コード 93rn
機能 発信時に、相手先に発信者番号を通知するかしないかを、ポートごと
に設定します。通知する番号は、「@T」で設定します。
発信者番号通知サービスを「通話ごと非通知(呼毎通知許可)」また
は「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」で契約している場合は、NTT
との契約よりも、ここでの設定が優先されます。
パラメータ r=1,2 ポート番号
n=0 NTTとの契約による(初期値)
n=1 通常通知
n=2 通常非通知
注意 1)相手先がナンバー・リクエストを契約している場合、発信者番号
を通知しないと電話がつながらないことがあります。
2)INSボイスワープサービス、なりわけサービス、迷惑電話おこと
わりサービスなどのNTTのサービスを契約していて、発信者番号
通知の設定が必要な場合は、「@T」で設定します。ここでの設定
は必要ありません。
3)n=0に設定すると、発信者番号通知サービスを「通話ごと非通知
(呼毎通知許可)」で契約した場合は@Tで設定された番号を通知
し、その他で契約した場合は通知しません。ただし、この機能は
NTT側にて将来対応が予定されている(1998.1現在)機能です。
対応するまでは、契約にかかわらず「常時非通知(常時通知拒否)」
で契約した場合のみ発信者番号を通知せず、その他で契約した場
合は通知します。
相手先に通知される発信者番号は、@Yの設定と発信者番号通知サービスの契約内容
によって変わります。また、相手先の電話番号の前に「184」をつけてダイヤルす
ると@Yの設定にかかわらず発信者番号が非通知となり、「186」をつけてダイヤル
すると@Yの設定にかかわらず@Tで設定した番号を通知します(「常時非通知(常時
通知拒否)」で契約した場合を除く)。
・発信電話番号識別機能で、発信電話番号が3桁以下の場合は完全一致で反応するよう
に変更しました。
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【不具合修正】
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・回線接続中に電話機からアナログポートの設定を書き込むとハングすることがある不
具合を修正しました。
・アナログポートにナンバー・ディスプレイに対応した電話機(またはアダプタ)を接
続したとき、発信電話番号が通知されなかったときの発信電話番号非通知理由が正し
く表示されない不具合を修正しました。
・アナログポートに高周波数の音が聞こえることがある不具合を修正しました。
・両アナログポートともに「ナンバー・ディスプレイ機」に設定して、片方のみにナン
バー・ディスプレイ機をつないでいるとき、片通話になってしまうことがある不具合
を修正しました。
・片方のアナログポートが「ナンバー・ディスプレイ機」の設定で、そのポートへのデ
ータ送信プロセス中に、もう片方の電話機から外線発信できない不具合を修正しまし
た。
・アナログポートに「ナンバー・ディスプレイ機」の設定をしているとき、外線の内線
転送機能が正しく動作しない不具合を修正しました。
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1.01から1.02への変更点
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【不具合修正】
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・ATコマンドで全Sレジスタの設定内容を表示(AT%R)したときに、OCNエコノミーサー
ビスを利用する際の特別モードの設定(S110レジスタ)の内容が表示されない不具合
を修正しました。
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1.00から1.01への変更点
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【仕様変更/追加】
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・OCNエコノミーサービスを利用する際の特別モードの設定(S110レジスタ)を追加し
ました。
※S110 OCNエコノミーサービス特別モード
0 通常モード(初期値)
1 特別モード(Windows95のダイヤルアップネットワークを使用して 、OCN
エコノミーサービスを利用できるようにします。)
<詳細>
Windows95およびWindows95(OSR2)のダイヤルアップネットワークから、OCNエコノミー
サービスに接続する場合、OCN側のルータの機種によっては接続できない場合がありま
す。その場合は、追加コマンドにS110を1に設定するか、または、最新(6/25付)のINF
ファイルを使用して下さい。最新のINFファイルでOCNエコノミーを選択すると自動的に
S110が1に設定されます。
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【不具合修正】
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・PIAFSを使用すると、誤動作する(最悪の場合、ハングする)恐れのある不具合を修
正しました。
・Dchパケット通信で、フロー制御パラメータネゴシエーション機能のウィンドウサイ
ズの契約が「否」のとき、着信時にデータの送信ができない不具合を修正しました。
・スループットBOD機能で、データ転送負荷の増加によって使用チャネル数が2Bに増え
ている状態でアナログ通信を行なった後、1Bに縮退したチャネル数が、すぐには2Bに
戻らない不具合を修正しました。