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MacPeople 1997 August 15
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すぴーかーv1.4.0解説書
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1997-06-02
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26KB
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456 lines
------- すぴーかー 解説 -------
☆はじめに…。
「すぴーかー」とは、テキスト形式で保存されているファイルの内容や 他の書類からコピーまたは、ドラッグドロップした内容を、「SpeechManager」 を利用し 疑似的に日本語の発音で読み上げる。というただそれだけのアプリケーションです。
「すぴーかー」をはじめて起動する前に、あなたのMacintoshのシステムフォルダー(機能拡張フォルダ)に「Speech Manager」がインストールされているか確認して下さい。「すぴーかー」は「Speech Manager」がインストールされていないと起動しません。「Speech Manager」のバージョン1.3以上をお持ちでない方は、漢字Talk7.5.2以降のシステムインストールディスクまたは、アップデータディスクに添付されている「English_to_Speech(*)」のインストールをしてください。「English_to_Speech」のインストール方法は、「English_to_Speech」に付随するファイルや説明書を読んでください。
「すぴーく基本辞書」と「すぴーくユーザー辞書」は、「すぴーかー」と同じフォルダー内に入れておいてください。「すぴーく基本辞書」が同じフォルダー内にない場合、「すぴーかー」は起動しません。「すぴーくユーザー辞書」が同じフォルダー内に無い場合、「すぴーかー」は新たに、空の「ユーザー辞書」を作りますが、今まで登録や変更をした単語をすべて忘れてしまいます。
*) 「English_to_Speech」は、漢字Talk7.5.2以降のインストールディスクまたは、アップデータディスク 内の「特別付録」フォルダーに含まれています。日本語版SpeechManager「MacinTalk かな」は、Apple社が提供するOpenDocj1.0 Appleナレーターをインストールすると一緒にインストールされる。
☆すぴーかーのウインドウ
すぴーかーを起動すると下図のようなウインドウが現われます。
各ボタンの働き
・Quitボタン … 変換テキストが未セーブであれば保存の催促をし、ウインドウを閉じて アプリケーションを終了する。
・Zoomボタン … 小ウインドウ時、ウインドウを大ウインドウにし、大ウインドウ時、小ウインドウにする。
・テキストボタン … 変更がありもしくは、変換テキストが未セーブの時には、保存の催促をし、テキストを読み込むファイルを選択をする。
・すぴーくボタン … すぴーくテキストエリアに有効なテキストが有れば、読み上げの準備をして(未変換で有れば変換する。)読み上げを開始する。「発音テキストエリア」に選択範囲がある場合 選択範囲だけを読み上げます。(*) 「読み上げテキストエリア」に選択範囲が無い場合でも、「発音テキストエリア」に選択範囲がある場合、その選択範囲が読み上げられてしまいます。これを防ぐには、「読み上げテキストエリア」の挿入点を文頭か文末にするか、「発音テキストエリア」に選択範囲が現われない挿入点の位置を探して下さい。)
・音声選択メニュー … 読み上げの音声(声)の選択をする。
・発音スピード選択メニュー … 読み上げる速度を調整する。(プラスなら速く、マイナスなら遅い)
・発音トーン選択メニュー … 読み上げ時の声の高さを調整する。(プラスなら高く、マイナスなら低い)
*) 「すぴーかー書類」や他のソフトで作成したテキストファイルを「すぴーかー」のウインドウ上にドラッグすると上3つのポップアップメニューの回りがハイライトし反応します。読み上げ中にファイルをウインドウ中にドロップすると読み上げを止め、未保存の時には保存の催促をしてドロップされたファイルを開きます。(ファイルのドロップは、「すぴーかー」のウインドウ中ならば何処でも受け付けます。)
Zoomボタンをクリックする(□/)と下図の様にウインドウが拡張されます。
各エリアの働き
・テキスト名 … ファイルからテキストを読み込んだ場合にそのファイル名を表示します。
・読み上げテキストエリア … ファイル又はペースト等で読み込んだテキストを表示します。容量が30KBまでのテキストを読み込むことが可能ですが、実際に読み上げるのは「発音テキストエリア」のテキスト容量30KB以下なので漢字や特殊文字の頻度の関係上 ここに読み込んだ全てのテキストを読み上げられない事があります。 また、辞書参照にかかる時間は 読み上げテキストの容量に比例して長くなる為 決して、大量のファイルを一度に読み上げさせる事はおすすめ出来ません。(時間が許すならば、大量のテキストでも一度辞書参照をさせてしまえば変換テキストとして保存出来るので 次回 読み込み時には辞書参照を行わずにスムーズな読み上げが可能です。)
このテキストエリアは、キー入力や コピー ペースト等で 編集が可能です。 テキスト情報(テキストクリップ または、SimpleTextなどドラッグドロップ対応のテキストエディターでドラッグしてきた情報)を直接ドロップ(情報が有効な場合このエリアの枠がハイライトして反応します。)することや選択範囲をドラッグする(挿入位置は太い挿入点で現われます。)ことも出来ます。ドラッグしてきたマウスを、このエリアの上端に移動するとテキストが上にスクロールし下端に移動するとテキストは下へスクロールします。単語の辞書への登録や変更 辞書参照もの変更このエリアで選択範囲を指定して行ないます。
テキストの編集、辞書内容の変更 登録があった場合、現在表示中の発音テキストは、消えてしまいます。 発音テキストを表示させるには、辞書参照(□U)を行い「発音テキストエリア」のテキストを更新させます。 発音テキストが消えている状態で読み上げや保存をしても、自動的に辞書参照が行なわれ、発音テキストも更新されます。
更新された「発音テキストエリア」のテキストは、「読み上げテキストエリア」のテキストとリンクされます。「読み上げテキストエリア」内のテキストの挿入点(キャレット)を移動すると、対応する「発音テキストエリア」のテキストに非アクティブな挿入点として表示されます。 選択範囲として指定された時にも同じ様に選択範囲が表示されます。(下図) また、選択範囲が無い場合でも、「読み上げテキストエリア」内の挿入点が、辞書が参照した単語の中間にある場合 その読み仮名を「発音テキストエリア」上に反映します。
・読み上げテキストスクロールバー … 読み上げテキストエリア内に表示されているテキストをスクロールさせます。
・発音テキストエリア … 読み上げテキスト内に表示されているテキストを辞書ファイルを参照して、発音(スペル)として表示します。
このエリアにテキストが表示されていない時は、辞書参照(または 読み上げ か 保存)をして発音テキストを表示させます。
このエリアにテキストが表示されている時には、そのテキストと「すぴーくテキスト」はリンクされています。「すぴーくテキスト」上での挿入点や指定範囲をこのエリアのテキスト上にも対応して表示します。「すぴーくテキスト」上の挿入点が辞書参照をした時の単語に架かっている場合、このエリアのテキスト上ではその単語の読み仮名が指定範囲として表示されます。
このエリアのテキストはあくまでも「すぴーくテキスト」がどのように発音されるかという表示ですので、ユーザーが直接変更をすることは出来ません。「すぴーくテキスト」の編集 や「辞書への登録・変更・設定」、「参照の変更」を行なう事でこのエリアのテキストの状態も変更されていきます。
「すぴーくテキスト」の編集 や「辞書への登録・変更・設定」が行なわれると「すぴーくテキスト」とこのエリアのテキストとのリンクが解除されるため このエリアのテキストは消えてしまいますので、もう一度 辞書参照をしてください。「参照の変更」を行なった場合、指定した単語のスペル(読み仮名)のみを変更する為 辞書参照をしなおすという手間を省くことは出来ますが 同単語が複数個テキストに存在し 読み仮名を全て変更したい場合 「辞書への登録・変更・設定」 をして辞書参照したほうが良い場合もあります。
・発音テキストスクロールバー … 発音テキストエリア内に表示されているテキストをスクロールさせます。
☆すぴーかーのダイアログ
編集メニュー
○発音変換テーブルダイアログ
発音変換テーブルの編集...を選ぶと下図の様なダイアログが現われます。
このダイアログは、日本語の発音を英語のスペルに置き換える為の「発音変換テーブル」の内容を表示しています。 あ〜ん 0〜9 空白、句読点等の発音が予め登録済みですが独自な発音を試すことも出来ます。
テーブル名は、現在選択中の声によって使用されるSpeechManagerのシンセサイザー名と同じです。バージョン1.4.0からは、この発音変換テーブルをSpeechManagerのシンセサイザー毎に管理するようになりました。*1) 現在選択中の声での発音を変更したい場合、変更したい文字の右側のテキストエディットエリアに独自の英字スペルを入力する事で その文字をどう発音させるのかを決定することが出来ます。デフォルトの状態で、SpeechManagerのシンセサイザーの各種類(*2)で 一応?日本語として聞き取れる程度の発音を出来るように設定されています。 英語版以外のSpeechManager(*3)を使う場合 このダイアログで日本語として発音出来るよう調整が必要です。
*1) シンセサイザー毎に、声として発生する音が異なることと 英語のスペルを発音する際の規則性が違う為、シンセサイザー毎にテーブルを管理した方が 各シンセサイザーでより日本語として聴きやすく出来るという理由から。
*2) シンセサイザーの種類には、MacinTalk 2 , MacinTalk 3 , MacinTalk Pro , MacinTalk かな などがあり その数だけテーブルを管理しています。この中で「MacinTalk かな」は、日本語版SpeechManagerで日本語フォントの文章は読み上げることが出来ますが、英語は読み上げることは出来ません。「すぴーかー」では、この「MacinTalk かな」を選択している場合には、発音テキストを直接SpeechManagerに渡しているので 発音変換テーブルは存在しませんし 呼出すことも出来ません。
*3) 英語版以外にも、メキシコ語版のSpeechManagerがあります。
各ボタンの機能
・デフォルトボタン … 発音変換テーブルの内容をデフォルト(すぴーかーのインストール時)の状態に強制的に戻します。 「すぴーかー初期設定移行ツール」を使って発音変換テーブルの内容を移行したユーザーは、「すぴーかー」に予めデフォルトが設定されている為 現在選択中の声の発音変換テーブルに関しては移行した内容が消えてしまいますので注意してください。「キャンセル」ボタンをクリックすれば、変更が有効にならず 移行した内容が消える事はありませんが 初期設定やテーブルの内容は システムフォルダの初期設定フォルダ内の「すぴーかー初期設定」に保存されているので、バックアップを作っておくと より安全です。
・キャンセルボタン … いました変更を取り消します。
・登録ボタン … 変更を有効にします。 以降、読み上げ時にはここに示された英字スペルにしたがって発音をするようになります。
・テーブルの情報 … 現在選択中の声に対するテーブルの情報を下図のダイアログで表示します。
このダイアログは、現在選択中の声に対するテーブルを共有する声の名前をリストに表示します。前ダイアログのテーブルへの変更はここに表示されている声すべてに反映することを示しています。「戻る」ボタンをクリックすると前ダイアログに戻ります。
○初期設定ダイアログ
初期設定...を選ぶと下図のようなダイアログが現われます。
各ボタン及チェックボックスの機能
・自動で読み上げる。 このチェックボックスをセットすると、テキストファイルを読み込んだ後に 自動的に読み上げを開始します。「すぴーかー書類」以外のテキストを読み込んだ場合、辞書参照をする為、テキストの容量に依っては、非常に時間がかかってしまう事があります。「すぴーかー書類」を読み込んだのであれば即座に読み上げが開始されます。
・音声の選択は、保存時を優先する。 このチェックボックスをセットすると、テキストファイルを読み込んだ時、そのテキストファイルを保存した時に選択していた音声やスピード トーンに自動的に切り替わります。(「すぴーかー書類」を読み込んだ時のみ)また、これをセットしていると変換テキストを保存した後でも、音声やスピード、トーンを変更すると、Quit時やテキスト読み込み時に保存を催促するようになります。 もし、編集したテキストを現在選択されている音声やスピードトーンで読み上げをさせたい時には、このチェックボックスをセットし「すぴーかー書類」として保存してください。
・OKボタン 設定を有効にします。
・Canselボタン いました変更を取り消します。
辞書メニュー
○参照済み単語の読みの変更ダイアログ
参照の変更...を選ぶと範囲指定された(「読み上げテキストエリア」内で)テキストを調べ一番最初(左側)の参照単語を探して下図のダイアログを表示します。 (辞書参照を行い、リンクされたテキストが「発音テキストエリア」内にあり、「読み上げテキストエリア」に選択範囲があるかもしくは「読み上げテキストエリア」内の挿入点が、辞書が参照した単語の中間にある場合に有効。選択範囲の左端が参照単語に架かっていない場合は無効。)
リスト内で選択されている「読み」が、現在 辞書で設定されている「読み仮名」です。
選択した単語に対して発音させたい「読み仮名」が「読み」のリスト内にある場合、その「読み仮名」を選択し設定ボタンをクリックするか、「読み仮名」をダルブクリックすることでこの「読み仮名」を設定します。
させたい「読み仮名」が無い場合は、リスト内の「読み仮名」の無いところをクリックして、リスト内の選択を解除し、設定ボタンをクリックする事で新規の「読み仮名」を登録出来ます。登録の方法については、次節の『辞書登録ダイアログ 一致する登録が無い場合』と同じです。
この処理は、選択範囲内の「読み仮名」だけを変更するものでテキスト中に選択された単語と同じ物があっても、選択範囲内の単語以外は「読み仮名」を変更することはありません。ただし、辞書登録の変更とは違い 全文の辞書参照をやり直すことはないので、素早く「発音テキスト」の編集が行えます。処理後、「読み上げテキストエリア」「発音テキストエリア」共に選択範囲が変わっている事がありますが、それは、「読み上げテキストエリア」の選択範囲の単語に対して、「発音テキストエリア」の選択範囲の「読み仮名」への変更を行った事を確認し易くするためです。 中止ボタンをクリックした場合、選択した単語の「読み仮名」は、いっさい変更されません。
*)「読み仮名」の設定変更は、新規登録時以外は辞書に反映されません。
*)新規登録時は、辞書の設定も、登録された「読み仮名」に変更される。
○辞書登録ダイアログ
登録・変更・設定...を選ぶとすぴーかーはまず辞書ファイルを調べ、範囲指定されたテキストの内容と一致する登録があるかを探します。 (読み上げテキストエリア内でテキストに選択範囲を指定した時のみに有効)
一致する登録が無い場合) 下図のダイアログが現われます。
読みの欄に、必ずひらがなかカタカナ 半角の数字もしくは全角の数字で「読み仮名」を入力し登録ボタンをクリックしてください。 登録は、すぴーくユーザー辞書にされます。 中止ボタンをクリックした場合には、辞書の内容はいっさい変更されません。
一致する登録がある場合) 下図のダイアログが現われます。
読みの欄に現在辞書に登録されている全ての「読み仮名」が表示されます。一番上に表示された「読み仮名」が現在 設定されている「読み仮名」です。 読みのリストの中にさせたい「読み仮名」が登録されている時は、その「読み仮名」をクリックして選択し設定ボタンをクリックするか、ダルブクリックする事でその「読み仮名」を設定出来ます。(一番上にある場合その必要は無い。) ある「読み仮名」を選択し取り消しボタンをクリックするとその登録が辞書から削除されます。 また、同じ状態で変更ボタンをクリックするとその「読み仮名」を変更する為のダイアログが現われます。(一致する登録が無い場合に出るダイアログと酷似していて、使用方法も同じ。)選択している「読み仮名」が無い状態で設定をクリックすると前節のダイアログ(一致する登録が無い場合に出る物)が現われ新な「読み仮名」を登録する事が出来ます。 新たに「読み仮名」を登録した時や変更をした時の「読み仮名」の設定は、登録 変更した「読み仮名」になります。 中止ボタンをクリックした場合には、辞書の内容はいっさい変更されません。
○辞書整理ダイアログ
辞書の整理を選ぶと、下図のようなダイアログが現われます。
ある程度 発音の登録や変更削除を繰り返すと辞書ファイルは不要な領域が増えてしまいます。 あまりにも大きな不要領域をそのままにしておくのは、すぴーかーのパフォーマンスを低下させるばかりか、ハードディスクの無駄にもなります。 しかし、この辞書整理の作業には、大変な時間がかかることがあり頻繁にそれをすることは、薦められません。(作者の経験では、ファイル容量1.5MBの辞書ファイルの整理に、40分の時間がかかった。)ある程度の不要領域があったほうが辞書参照にかかる時間も短い場合があります。 そこでダイアログ上に表示されている不要データサイズを参考にして、辞書の整理を行ってください。(整理するボタンをクリックするとあなたのMacintoshは、辞書ファイルの整理が終わるまでダンマリを決め込むことでしょう。)
☆ヒント
・サイズメニューで、読み上げテキストエリアと発音テキストエリア内に表示されるテキストのフォントサイズを変更する事が出来ます。
・テキストの読み上げ中は、テキストファイルの読み込みは出来ません。 一度読み上げを中止してから再度試してください。
・辞書に登録出来る単語の長さは 全角文字で31文字まで、読み仮名の長さは 全角文字で62文字までです。
・辞書の登録は、登録内容を管理していません。 同じものがいくつ登録されていてもまるで関知しないので、重複した内容は、ユーザーが削除をするか変更をしてください。
・ある単語(文字)を無音として発音させたい場合、辞書登録ダイアログでスペース(全角でも半角でも)を登録し、設定してください。(すでに登録されている場合もあります。 辞書登録の設定変更ダイアログ上の読み仮名のリストでは、スペースは 空白として表示されている為 一度全ての行をクリックし なにも文字の表示されていない行を選択出来る時には そこに読み仮名としてスペースが登録されています。)
・辞書参照中「すぴーかー」が 読み仮名を調べようとするきっかけは、漢字や特殊文字を見つけた時点なので、始めの文字がひらがなやカタカナ 数字 英字等の単語を辞書に登録しても、意図したようには変換されません。
・辞書への登録変更は全てすぴーくユーザー辞書に対して行われます。基本辞書上にすでに存在する読み仮名の登録があった場合の変更は、一度基本辞書の登録内容を全てユーザー辞書に書き写して、書き写した内容に対して行われていますので、基本辞書の内容は、いっさい更新されません。
・辞書ファイルは必ず「すぴーかー」と同じフォルダーに入れておいてください。 「すぴーかー」は、起動時に、基本辞書がないとメッセージのダイアログを表示して起動をやめてしまいます。 ユーザー辞書がないと新たに空のユーザー辞書を作りますが、あなたの登録変更設定した読み仮名を全て忘れてもとのオバカな「すぴーかー」に戻ってしまいます。
・すぴーかーで保存した「すぴーかー書類」は、SimpleText等で開くことが出来ます。 もちろんダルブクリックすれば、読み上げ準備オッケーです。(初期設定で自動的に読み上げのチェックボックスをセットしている場合は、即座に読み上げを開始します。)
・「発音テキスト」をクリアしたい時は、「読み上げテキストエリア」でどこか適当なところに挿入点を持っていき、何かKey 入力してください。たちまち「発音テキストエリア」はクリアされるはずです。
・「読み上げテキストエリア」には、挿入点しか無いのに、「発音テキストエリア」に選択範囲が指定される場合は、「読み上げテキストエリア」の挿入の位置が、辞書参照をした時の単語の中間にあるということです。もう一度「発音テキストエリア」の選択範囲を見てください、挿入点のところにある単語は、「発音テキストエリア」の選択範囲のように発音されるはずです。(そのまま「すぴーく」ボタンを押すとその単語だけを読み上げてくれますよ。)
・旧バージョン(バージョン1.0)で作成した「すぴーかー書類」をバージョン1.1以降で読み込むと自動的に辞書参照が行われ「読み上げテキストエリア」と「発音テキストエリア」がリンクされます。終了しようとしたりすると何の変更を加えなくても、保存の催促がありますから是非保存しましょう。次回読み込んだ時には、辞書参照は行われません。
・「すぴーくユーザー辞書」を「すぴーかー」と同じフォルダーから外して起動することで空の「ユーザー辞書」を作り、用途に依って使い分ける、という事も可能です。(その際、ユーザー辞書のファイル名を変更しないでください。変更すると「すぴーかー」が、辞書ファイルを認識できません。これは「基本辞書」についても同じです。) 注)一度に複数の「ユーザー辞書」を参照することは出来ません。)
・「すぴーくテキスト」の全てを選択し解除出来なくなった時は、カソールキー(アローキー)のどれかを押すと選択範囲を解除することが出来ます。
・「すぴーかー」のウインドウ上にウインドウの外からテキストやテキストクリッピングをドロップしても警告音が鳴り「すぴーかー」に読み込むことが出来ない時は、「すぴーかー」上のテキストが保存されていないか、もしくは テキストを挿入することで「すぴーかー」上に読み込めるテキストの量を超えてしまう為です。「すぴーかー」上のテキストを保存するか、「すぴーかー」上のすぴーくテキストを全て(または 一部)削除することで、ドラッグドロップ出来るようになります。
・「発音変換テーブル」は、現在選択中の声によって切り替えられます。もし 他の声(他のシンセサイザーを使う声)の発音を編集したい場合は、すぴーかーウィンドウ上の音声ポップアップかファイルメニューの声の選択サブメニューで選択している声を目的の声に変更してから編集メニューの「発音変換テーブルの編集...」を選んでください。
・添付の「すぴーかー初期設定移行ツール」を使って発音変換テーブルを移行したユーザーで、一部の声で発音がおかしいと思った方。
添付の移行ツールは、初期設定をコピーし 更に発音テーブルを一律に各テーブル分コピーします。これは 旧バージョン(バージョン1.3.5まで)の「すぴーかー」では、一つのテーブルしか管理しておらずユーザーがどの声に最適化したテーブルを移行しようとしているか分からない為です。最適化した声以外のテーブルは、デフォルトにして使うことをお薦めします。各テーブルのデフォルトで従来(バージョン1.3.5まで)よりも日本語らしく聞こえるよう設定されています。
*)MacinTalk 2 や MacinTalk 3 に最適化されたテーブルは、MacinTalk Pro の声では、変な発音をします。(逆も同じ)
☆ヒストリー
◎バージョン1.0 1996.6.20
・すぴーかー初期バージョン。
◎バージョン1.0.1 1996.6.23
・インストールされいる声の数が異なる環境で保存された「すぴーかー書類」を読み込むと保存時の声を再現できないというバグをフィックス。
◎バージョン1.1.0 1996.7.14
・「読み上げテキストエリア」と「発音テキストエリア」が辞書参照によりリンクされ、「読み上げテキストエリア」での選択範囲が、「発音テキストエリア」上で反映される事に依り、文章に対しての発音をより簡易に対比出来るようになった。
・参照単語ごとに読み仮名を選択出来るように成ったので、いちいち辞書参照することなく「発音テキスト」の編集が出来る。(時間的節約)
・辞書参照をメニューから行える。
・辞書参照の中止が出来る。
◎バージョン1.1.1 1996.7.30
・「辞書参照の変更」において、変更した「読み仮名」の設定を辞書へ反映しない。(新規登録時を除く)
辞書の「読み仮名」の設定は、「登録・変更・設定」メニューからのみ変更が可能。
・エラーメッセージの一部改変。
◎バージョン1.2.0 1996.8.29
・ウインドウの配色を変更し、ディスプレイがカラー256色モードの時 テキストエリア内の挿入点が見えにくい点を解消。
・小さなバグのフィックス。
◎バージョン1.3.1 1996.9.28
・「辞書ファイルの整理」メニューを選ぶと現われるダイアログ中の「参考 不要データサイズ」が大きすぎる点を改善。
・「すぴーくテキストエリア」「発音テキストエリア」共に、テキストを表示した状態でフォンとサイズを変更するとテキスト全域をスクロールさせることが出来なくなる点を改善。
・「すぴーかー」に読み込めるぎりぎりのテキスト(30KB)の辞書参照をすると、異常終了する点を改善。
・ドラッグドロップに対応し、テキストファイルをウインドウへドロップすることで「すぴーかー」へ読み込むことが出来る。また、クリップ情報(SimpleTextでの選択範囲やスクラップブックの内容、ディスクトップ上にドロップしたクリップ情報(クリッピング機能拡張インストール時))も「すぴーくテキストエリア」内に直接ドロップすることや「すぴーくテキストエリア」の選択範囲を直接他の位置へドラッグが出来るようになり、直観的なテキストの編集が可能。
◎バージョン1.3.3 1996.11.16
・一部のメニューバー関連(コントロールパネル・コントロールバー等)のユーティリティーとコンフリクトを起こすバグを解消。(フリーズする程のモノではなかったが...)
・いくつかの恥ずかしいバグをフィックス。
◎バージョン1.3.4 1996.12.8
・メニューバーの刷新。(ファイルメニューから「すぴーかー」のウインドウ上のボタンやポップアップなどの操作が出来るようになった。)
・SpeechManagerの一部のシンセサイザーバージョンで発音される声では、正確なテンポで日本語を読み上げることが出来なかった点を改善。(意図しない所で息を接いだり、途切れ途切れ読み上げたりしていた。 改善後もまだ、一部の声では変なところで息を接いでしまう。)
・上記変更に伴う「発音変換テーブル」のデフォルトの変更。
◎ バージョン1.3.5 1997.2.22
・辞書参照の速度を、最大200%に高速化。(漢字や1バイト文字(Geneva等、英語フォント等)の使用頻度によっては、多少増減する。)
・読み上げをさせようとするテキストの文頭に、ピリオドやカンマ、セミコロンがあると読み上げをしないというバグをフィックス。
・初の日本語版SpeechManagerとも言うべきSpeechManager書類「MacinTalk かな」に暫定的ながら対応。(開発時、ベータ版の「MacinTalk かな」しか手に入らず、資料もなかったので暫定的にとどまってしまいました。)
◎バージョン1.4.0 1997.6.1
・日本語化変換テーブルをSpeechManagerのシンセサイザー毎に管理するように変更。各の声での発音が日本語らしくなった。
・初期設定ファイルに初期設定データと変換テーブルの内容を保持する様にし、以降バージョンでも変換テーブルをそのまま利用できる様に変更。
・バージョン1.4.0以前のユーザー向けに、初期設定と変換テーブルの移行ツールを添付。
・辞書の参照に30秒以上かかると、参照の終了時に警告音を鳴らして知らせる様にした。
・発音変換テーブルのダイアログとそれに付随するダイアログの変更と新設 及び、デフォルトのデータの刷新。
・アバウト、アニメーションボタンの絵柄の変更。
☆すぴーかーの問題点
・すぴーくテーブル上で英語発音が1文字の(.を含めると2文字)発音を文頭もしくは単独で読み上げさせた時、意図しない発音をしてしまうことがある。(「い」の「i」 「ん」の「n」等)
・バージョン1.3.5で対応した「まさこ」「ひろし」(「MacinTalk かな」のVoice)の声でよみ上げをさせると文章の途中で読み上げを止めてしまうことがある。
☆『MacinTalk かな』について。
今まで、日本語を読まなかったSpeechManagerが初めて日本語のかなを読み上げるようになりました。Apple社は、今はまだベータ版『MacinTalk かな』しか提供されていませんが、次期MacOS日本語版には、正式なバージョンとして提供されるはずです。これをシステムにインストールすることでSimpleTextでも日本語を読み上げさせることが可能となります。また、OpenDocの純正パートエディタ「Appleナレーター」を使えば漢字混じりの日本語の文章を読み上げさせることも可能です。(独自の辞書をもっており、読みやアクセントをカスタマイズ出来る。)
◎ 独り言。
「Appleナレーター」には、恐れ入りましたね〜(^^;)。流石に純正品にはかなわないな〜と思いつつも またもやアップバージョンをリリースしてしまいました。バージョン1.3.5で暫定的に「McinTalk かな」に対応しましたが、やはりテキストの解析時間(辞書参照に要する時間)やアクセントまで管理出来る辞書にはかないません。「すぴーかー」では、そこまでの辞書エントリーデータの管理をしていませんし、解析アルゴリズムに差がありすぎる!¥o/; 正確な日本語を聴きたい方は、Appleナレーターをお薦めします。しかし、英語訛のお茶目さや日本語を読み上げるときの声の種類の豊富さ音声のカスタマイズの自由度では「すぴーかー」が優っていると想います、これからも「すぴーかー」を宜しくおねがいしますね♡
☆最後に
すぴーかーをダウンロードされた方 本当にありがとうございます。 どうぞ「すぴーかー」をあなたのMacintoshの片隅にでも置いて偶に使ってやってください。
日本語版OSである漢字Talk7.5.2以降に、「English_to_Speech」が添付され Macintoshがよりおしゃべりになってきました。 今まで「Speech Manager」がインストールされていても「Simple Text」等で英語しか喋ってくれなかったMacintoshに、「すぴーかー」で日本語?を喋らせましょう。 喋らせるテキストは漢字を含んでいてもOK!。 最初は変な読み方をする漢字も「ユーザー辞書」に登録すれば、「すぴーかー」はどんどん賢くなります。
このバージョン1.4.0は、複数の発音変換テーブルの管理により 各の声で従来よりも日本語らしく発音出来る様になりました。また、バージョン1.3.1より Fatバイナリー形式になり、68kシリーズでもPowerMacでも最適化されたコードで実行されます。
ご意見やご感想、バグのレポートは e_mailにておねがいします。
※ SpecalThanks:酒井良一様、 バージョンアップにあたり貴重なご意見を有り難うございました。
※ 参考資料:月刊MacPower誌『キョービのプログラマはそんなもんスか?』松原卓二著
1996-97ゥ by 夜久伊亨/NIFTY-ID : BZG11302
e_mail: bzg11302@niftyserve.or.jp
1997.6.1 作成