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Text File  |  2001-07-08  |  29KB  |  385 lines

  1.     デスクトップピンナップ説明書
  2.  
  3.   本ドキュメントは、デスクトップピンナップ(以下、本ソフト)の解説書です。
  4.  ※本ドキュメントは画像が含まれています。日本語版のSimpleTextを使用して閲覧ください。
  5.  
  6.  本ソフトはシェアウエアです。別ドキュメント“重要(必ずお読みください)”に詳しい説明があるので、継続して使用したい場合、いくつかのオプション機能を使用するには、説明に従ってシェアウエアフィーをお支払いください。登録するとパスワードが発行され、期間制限、および機能制限が解除されます。試用期限が来ると、本ソフトは起動しません。また、試用期間中は本ソフト起動時に試用期間である旨のダイアログが毎回現れます。
  7.  
  8. ※一通り注釈を入れてありますが、本ドキュメント中、“デスクトップピクチャ”コントロールパネルとある箇所は、Mac OS 8.5以降では“アピアランス”コントロールパネルと置き換えて読んでください。(Mac OS 8.5に収録されているアピアランスマネージャーVersion 1.1から、“デスクトップピクチャ”の機能は“アピアランス”コントロールパネルに吸収されています)
  9.  
  10.  Mac OS 8に収録されている“デスクトップピクチャ”(Mac OS 8.5では“アピアランス”)コントロールパネルを使うと、デスクトップに画像を貼付ける、いわゆる“壁紙”機能が利用できるようになります。デスクトップピンナップは、その壁紙に対して、乱数や日付け等による画像の変更や、画像の上に別の画像を貼付ける等の拡張要素を実現するものです。
  11.  バージョン1.1.0より、日付や一ヶ月カレンダーなど、各種“アイテム”も貼付けることが可能になっています。
  12.  バージョン1.2.0より、アプリケーションを時刻や経過時間などの条件をもって自動起動するスケジューリングユーティリティソフトが同梱されています。
  13.  バージョン1.3.0より、貼り付けた画像に特殊な形状の“枠”を設定できるようになっています。
  14.  バージョン1.5.0より、貼り付けた画像を、任意の形状に切り抜くことができるようになっています。
  15.  バージョン2.0.0より、貼り付けた画像を、同一フォルダー内の画像ファイルからランダムに置き換える様にできるようになっています。
  16.  バージョン2.1.0より、かべごよみで表示する文字列を、ユーザーが独自に設定できる様になっています。
  17.  バージョン2.2.0より、Mac OS 8.5に対応しています。
  18.  バージョン2.5.1より、Mac OS 8.6に対応しています。
  19.  バージョン2.6.0より、Mac OS 8.5以降で“アピアランス”コントロールパネルを必要としなくなっています。
  20.  バージョン2.8.6より、自動スケジュール機能をデスクトップピンナップ本体に内包しています。
  21.  
  22.  本ソフトの利用には、“デスクトップピクチャ”コントロールパネルが必須となります(Mac OS 8.5以降では必要ありません)。また、いくつかの機能でQuickTimeの機能を利用しています。Mac OSにQuickTimeが収録されていますので、そちらもインストールしておいてください(通常のシステムインストールで、必要なファイルがインストールされるので、外さないでいれば大丈夫です)。
  23.  
  24. ・更新履歴(変更内容については、別ドキュメント“重要(必ずお読みください)”に記載してあります)
  25. (Version 2.8.6      CodeWarrior Pro6にて開発 2001/07)
  26. (Version 2.8.0      CodeWarrior Pro6にて開発 2000/10)
  27. (Version 2.7.0      CodeWarrior Pro5にて開発 1999/11)
  28. (Version 2.6.0      CodeWarrior Pro4にて開発 1999/07)
  29.  .
  30.  .
  31.  .
  32. (Version 1.0.0      CodeWarrior Pro1にて開発 1997/10)
  33.  
  34. ・導入手順&設定
  35.  導入や設定に関する解説は、同梱ドキュメントファイル“導入手順&設定”を参照してください。
  36.  
  37. ・使用方法(※本項で“前項”と記してあるのは、同梱ドキュメントファイル“導入手順&設定”の事です)
  38.  単純に壁紙セレクターとして用いるなら、前項の設定を行い、それに従ってベース画像を用意するだけです。
  39.  本ソフトの本来の目的であるピンナップ機能は、前項の設定の後、本ソフトのメニュー等を使用して画像配置を行います。
  40.  各メニューの解説を行います(なお、本ソフトは「編集」メニューも備えていますが、本ソフトでは使用しません)。
  41.  
  42. ・「ファイル」メニュー
  43.  ファイルメニューには、設定ファイルやピンナップ画像等、本ソフト自身及び使用するファイルに関する機能を中心にした機能が実装されています。
  44.  
  45.  >「取り込み&配置...」
  46.   ピンナップ画像の取り込みを行い、“配置モード”(後述)になっていなければ配置モードに入ります。
  47.   指定できるのは、PICTファイルとQuickTimeがサポートしている静止画像ファイルです。
  48.   本コマンドを実行すると、ファイルダイアログがあらわれるので、それで指定します。
  49.  >「ランダム取り込み&配置...」2.0.0より
  50.   基本的には、前出の「取り込み&配置...」と同じです。
  51.   壁紙作成時に、フォルダー内の画像ファイルをランダムに1つだけ取り込みます。
  52.   フォルダーの指定は、本コマンドで、フォルダー内の画像を1つ選択する事で行います。
  53.   ※“配置モード”(後述)では、本コマンドで配置した画像は緑色で縁取りされます。当然ながら、出力時には縁取りは行われません。
  54.   ※画像サイズの縦横の比率やオリジナルサイズは、指定時の画像の情報が用いられます。
  55.    従って、フォルダー内の画像は、最低でも縦横の比率だけは同じ値にそろえておくようにしないと、表示が崩れる事になります。
  56.   ※本機能は、正規登録を行っていない場合には、1つのボード画像に1つまでしか配置できません。
  57.  >「配置...」
  58.   “配置モード”(後述)に入ります。
  59.  >「設定...」
  60.   設定ダイアログを表示します(“導入手順&設定”を参照してください)。
  61.   ※「設定」ボタンをクリックして終了すると、「ボードを保存」を行ったのと同じ結果が得られます。
  62.  >「アイテム設定...」
  63.   アイテム設定ダイアログを表示します(“導入手順&設定”を参照してください)。
  64.  >「かべごよみ設定...」2.1.0より
  65.   かべごよみで表示する文章を日付ごとに編集するダイアログを表示します(設定そのものについては、前項を参照してください)。
  66.  >「ボードを保存」
  67.   “ボード”というのは、各種設定の事です。
  68.   本コマンドによって、ボードをファイルとして格納し、次回以降にも利用できるようにします。
  69.   ※ボードには、設定ダイアログ上の設定と、配置モードで編集した配置情報も含まれます。
  70.   ※保存先のファイルは、現在読み込まれているボードファイル(設定ダイアログ最上段に名称が表示されている)です。
  71.  >「ボードを別名で保存...」
  72.   ボード(前述)を別のファイルに保存する場合に使用します。
  73.   本コマンドを実行すると、ファイルダイアログがあらわれるので、それで指定します。
  74.  >「自動実行設定」2.8.6より
  75.   時間経過に従って、自動的に「ボード画像書き出し」などの操作を行わせるスケジューリング機能です。
  76.   詳細は、別ドキュメント“本体の自動実行機能について”を参照してください。
  77.  >「ボード画像書き出し」
  78.   “デスクトップピクチャ”コントロールパネルで表示する画像を作成するコマンドです。
  79.   本コマンドを実行すると、ボード情報に従って画像を作成し、壁紙として表示させます。
  80.   ※“デスクトップピクチャ”コントロールパネルが機能していないと、壁紙として表示できません。
  81.   ※“デスクトップピクチャ”コントロールパネルによるデスクトップ表示がパターンモードになっていても、自動的に切り替えます。
  82.  >「スタートアップスクリーン変換」
  83.   前コマンドで作成したボード画像を、スタートアップスクリーン(Mac OS起動時に画面に表示される画像)ファイルに変換するコマンドです。
  84.   本コマンドを実行した時に、“システムフォルダ”に保存されているボード画像が変換対象になります。
  85.   スタートアップスクリーンファイルを作成した後も、元のボード画像は残っています。
  86.  >「配置終了」
  87.   配置モードを終了します。
  88.   何らかの編集動作を行っていて、保存していない場合には警告がでます。
  89.  >「終了」
  90.   配置モードを終了します。
  91.   何らかの編集動作を行っていて、保存していない場合には警告がでます。
  92.  
  93. ・「ピクチャー」メニュー
  94.  ピクチャーメニューは、配置画面上に取り込んだピンナップ画像についての操作を行うメニューです。
  95.  いくつかのコマンドは、選択されたピンナップ画像(画面上でクリックすれば、その画像の縁が反転し、選択状態であることを示す)に対しての操作のため、画像を選択して無いと使用できません。
  96.  ほかにも、アイテムをボード上に追加するためのコマンドもこのメニューに搭載されています。
  97.  >「削除」
  98.   選択した画像をボード上から削除します。
  99.  >「最前面へ」「手前へ」「後ろへ」「最背面へ」
  100.   画像は複数取り込めるので、配置によっては重なってしまって、下の画像が見えなくなります。
  101.   本コマンドを用いる事で、その重ね順の操作が行なえます。
  102.  >「フレームと名称で表示」
  103.   取り込んだ画像は、表示の際に毎回ディスク上の画像ファイルから読み込まれます。
  104.   従って、画像フォーマットや使用機種等、さまざまな要因での速度低下が起こる可能性があります。
  105.   そのため、本ソフトでは、ピンナップ画像をその枠とファイル名のみで表示するモードを備えています。
  106.   本コマンドを実行する度に、そのモードが切り替わります。
  107.   現在どちらの状態にいるかは、本コマンドの先頭にチェックマークがついているかどうかで表示します。
  108.   なお、どちらの状態でも、ボード画像書き出しの際には、フレームで描かれることはありません。
  109.  >「エラー時にフレームで表示」
  110.   前述の通り、取り込んだ画像は、表示の際に毎回ディスク上の画像ファイルから読み込まれます。
  111.   画像ファイルが壊れている、あるいはファイルが見つからない等の状況も起こる可能性があります。
  112.   通常、その様な場合はその画像の表示処理を飛ばす様にします。
  113.   本コマンドを用いると、その様な場合にフレームと名称で編集画面上に表示させることが可能です。
  114.   これにより、異常がある画像の発見が簡単になります。
  115.   このモードに入ると、本コマンドの先頭にチェックマークがつきます。
  116.   なお、どちらのモードでも、ボード画像書き出しの際には、フレームで描かれることはありません。
  117.   ※本機能によるフレーム表示時は、フレーム位置に×が表示されます。
  118.  >「ピクチャー再割当...」2.3.0より
  119.   ボード上のピンナップ画像を選択すると、本コマンドが使用できるようになります。本コマンドを実行したときに選択していた画像を、別の画像(ファイルダイアログで指定)と入れ替えることができます。
  120.  >「位置数値指定...」2.3.0より
  121.   ボード上のピンナップ画像、あるいはアイテムの位置を、数値で指定する機能です。
  122.   位置を設定したい画像やアイテムを選択すると本コマンドが使用できるようになります。実行すると、その画像(あるいはアイテム)の左上の座標を設定するためのダイアログが現れますので、そのフィールドに設定したい数値を入力してください。
  123.  
  124.  
  125.  
  126.  >「現在の半分の大きさに」
  127.   画像はユーザーの操作により、表示サイズを(縦横比を保ったまま)自由に調整することができます。
  128.   本コマンドを用いると、現在選択中の画像を縦横共現在の半分の大きさに変更します。
  129.  >「元の大きさに戻す」
  130.   本コマンドを用いると、現在選択中の画像を画像本来の大きさに戻します。
  131.  >「現在の倍の大きさに」
  132.   本コマンドを用いると、現在選択中の画像を縦横共現在の2倍の大きさに変更します。
  133.  >「アイテム追加」
  134.   アイテムをボード上に追加するためのコマンドです。
  135.   本コマンドは階層化メニューを持っており、そこで追加するアイテムを選択することで実際に追加されます。(アイテムそれぞれの機能については、次項「アイテム」を参照してください)。
  136.  >「アイテム個別設定」2.6.0より
  137.   配置したアイテムのいくつかの属性を設定するためのコマンドです。
  138.   設定できる属性は、アイテムによって異なります。設定できる属性が存在するアイテム(2.6.0では、週間スケジュールのみ)を選択している場合だけ、本コマンドが有効になります。
  139.  
  140. ・「装飾」メニュー
  141.  この機能は、ピンナップ画像やアイテムに対して施す装飾の指定を行うためのメニュー群です。
  142.  
  143. >「ピン」サブメニュー
  144.  ピン機能は、ピンナップ画像の上部中央に“ピン”を表示させます。
  145.  
  146.  
  147.  
  148.  
  149.  ピンサブメニューは、各ピンナップ画像に対して、ピンを取ったり、任意のピンを刺したりするメニューです。
  150.  本メニューは画像が選択されていないと使用できません。
  151.  ピンを取るには、「なし」を実行してください。
  152.  ピンを刺すには、好みのピンを本メニューから選んでください。
  153.  アイテムの一部には、ピンが使用できないものが存在します。
  154.  ※なお、正規登録しないと、一部のピンしか使用できません。
  155.  ※後述の「角度」機能に影響を及ぼす事以外、ピン自体に機能的な意味は何もありません。単なる飾りです。
  156.   ピンで刺されていても移動や削除などは自由に行なえます。
  157.  
  158. >「影の厚み」サブメニュー
  159.  影の厚みサブメニューは、各ピンナップ画像の影部分の太さを設定するメニューです。
  160.  ピンナップ画像を選択してから本メニューで厚みを指定すると、その画像のみ変更が適用されます。
  161.  選択していない状態で本メニューを使用すると、すべての画像に変更が適用されます。
  162.  ※試用期間中は、すべての画像で同じ厚みの影しか使用できません。従って、画像選択状態に関わらず、すべての画像に変更が適用されます。
  163.  ※同様の理由で、試用期間中に本メニューを使用した場合、厚みの初期値も変更されます。
  164.  ※同様の理由で、試用期間中、設定ダイアログで厚みを変更した場合、本メニューを実行したのと同じ結果が得られます。
  165.  
  166. >「枠」サブメニュー
  167.  枠機能は、ピンナップ画像に対して“枠”を付加します。枠の種類は複数あるので、好みのものを使用してください。ピンナップ画像に付加した枠に対して、それぞれ色や線の太さ、表示方法などを設定することが可能です。
  168.  
  169.  
  170.  
  171.  
  172.  枠メニューは、各ピンナップ画像に対して、どの枠を使う(あるいは枠を使わない)か、また枠の表示方法や色、線の太さなどを設定するメニューです。
  173.  本メニューは画像が選択されていないと使用できません(アイテムには使用できません) 。
  174.  枠を取るには、本メニューの「形状」コマンドの階層化メニューから、「なし」を実行してください。
  175.  枠を付加するには、本メニューの「形状」コマンドの階層化メニューの中から、好みの形状を選んでください。現在、枠の形状は以下(図参照)のものが提供されています。
  176.  
  177.  
  178.  
  179.  
  180.  上図の赤の部分が枠の形状になり、緑色の部分は、枠を付加したピンナップ画像がそのまま表示されます。ピンや影などには影響を与えません。上図は、画像の縦横比が横4:縦3(例:640×480)の場合の形状です。それ以外の縦横比の画像の場合は、その縦横比にあわせて形状が変形されます。たとえば、縦横比が1:1の場合、“楕円”枠は真円になります。また、画像の表示サイズがあまりに小さいと、枠の形状が崩れることがあります。ご注意ください。
  181.  ※試用期間中は、“ハート”しか形状の指定はできません。
  182.  
  183.  >「色設定...」
  184.  枠の色(前出の形状一覧図での赤い部分)は、各ピンナップ画像ごとに設定が可能です。本コマンドを実行すると、色選択ダイアログが現れるので、それで指定します。
  185.  
  186.  >「形状」
  187.  枠には基本的な形状が存在し、本コマンドを用いて各ピンナップ画像ごとに設定できます。形状の指定は、本コマンドの階層化メニューで行います。形状の種類については、前出の図を参照してください。本コマンドの階層化メニューで「なし」を実行すると、枠が取り去られます。
  188.  
  189.  >「形式」
  190.  枠には基本的な形状(前述)のほかに、表示方法に関していくつかのバリエーションがあり、本コマンドを用いて各ピンナップ画像ごとに設定できます。形式の指定は、本コマンドの階層化メニューで行います。
  191.  以下に、選択可能な形式を図示します。(図では、“ハート”枠を、前述の「色設定...」コマンドで黄色に、後述の「縁幅」コマンドで線を2ドットにした状態です)
  192.  
  193.  
  194.  
  195.  
  196.  「縁なし塗りあり」は、単純に枠を「色設定...」で設定した色(デフォルトは白)で塗りつぶします。この設定の場合、後述の「縁幅」コマンドでの設定は意味を持ちません(線が描画されないため)。
  197.  「縁あり塗りあり」の場合、枠を塗りつぶした上に、枠の縁を黒線で縁取りします。縁取りする線の太さは後述の「縁幅」コマンドで設定できます。
  198.  「縁あり塗りなし」の場合、枠は塗りつぶさず、枠を反転した形状の縁を、設定した色で縁取りします。縁取りする線の太さは後述の「縁幅」コマンドで設定できます。
  199.  
  200.  この他、「形式」メニューには、「半透明」というオプションメニュー項目があります。このオプションを選択すると、縁や塗りが半透明になります。このオプションはトグルです。2.4.0より追加
  201.  
  202.  >「縁幅」
  203.  前述の「形式」コマンドで説明した通り、いくつかの表示形式において、枠の形状を縁取りする際の線の太さを、各ピンナップ画像ごとに設定可能です。太さの指定は、本コマンドの階層化メニューで行います。
  204.  
  205. >「マスク」サブメニュー ※試用期間中は、本機能は使用できません。
  206.  マスク機能は、ピンナップ画像を切り抜く機能です。切り抜きに使用するマスクは、ユーザーが自由に追加できます。
  207.  たとえば、家族の写真があって、その写真上の人物の形状にマスクを作っておき、ベース画像に日替わりで世界各地の風景を表示するようにしておけば、日替わりの世界旅行が適います(笑)
  208.  
  209.  
  210.  図の様に、マスクはモノクロ(2値)の絵です。マスクの黒の部分で、元画像(ピンナップ画像)を切り抜きます。マスクの白の部分は、元画像の下にある画像がそのまま表示されます。
  211.  元画像に枠が設定されていた場合、枠ごと切り取ります。影が設定されている場合、マスクの形状の影になります。ピンに関しては、マスクの形状に関係なく、元画像の矩形に対して配置されますので、場合によっては画像から外れたピンになってしまいます。
  212.  
  213.  マスクメニューは、各ピンナップ画像に対して、どのマスクを使う(あるいは枠を使わない)かを設定するメニューです。
  214.  本メニューは画像が選択されていないと使用できません(アイテムには使用できません) 。
  215.  マスクを取るには、本メニューの「なし」を実行してください。
  216.  マスクを付加するには、本メニューの中から、好みの形状を選んでください。
  217.  
  218.  マスクは、デフォルトで3種類提供されていますが、ユーザーが自由に追加できます。
  219.  モノクロ2値のPICTファイルを、“システムフォルダ”→“初期設定”→“デスクトップピンナップ初期設定”の中にある“MaskPicts”フォルダーに入れておくだけです。このフォルダーのエイリアスが、デスクトップピンナップのアプリケーションと同じフォルダーに自動的に作成されますので、ご利用ください。
  220.  なお、いくつか注意点があります。
  221.  ・PICTファイルのファイル名称は8バイト(全角4文字)以内にしてください
  222.  ・マスクは元画像(の表示時のサイズ)に合わせて拡大縮小されますので、マスク画像があまりに小さいと、拡大率が大きくなり、マスクの縁がギザギザになる時があります。当てはめる元画像が決まっている場合には、その大きさに合わせて作成した方がいいと思います。
  223.  ・MaskPictsのチェックはソフト起動時に行われますので、マスクを作成してから本ソフトを起動してください。
  224.  ・マスクは、使用していなくとも、ソフトが終了するまでメモリー上に確保されたままでいます。使わないとわかっているマスク画像は、MaskPictsから外しておいた方が、メモリーを効率的に使用できます。また、ソフトの起動時間も若干速くなるでしょう。
  225.  
  226. >「角度」サブメニュー2.5.0より
  227.  角度サブメニューは、ピンナップ画像を45度単位で回転させる機能です。本機能の利用には、QuickTime 3以降が必要です。
  228.  本メニューから、0度以外の角度を選択すると、指定した角度でピンナップ画像が回転します。(つまり、角度を無効にする場合には、0度を指定してください)
  229.  回転の中心位置は、ピンが指定してある場合はピン留めの位置、指定していない場合は画像の中心が用いられます。
  230.  
  231.  >「ブレンド」2.5.0より
  232.  ブレンド機能は、ピンナップ画像を半透明化します。
  233.  本コマンドを実行すると、色選択用のダイアログが現れます。ここで、原色の白、あるいは原色の黒以外の色を設定すると、その色をRGBで表した場合のR、G、B各色の濃度に従って、ピンナップ画像を半透明にします。白に近い方が、ピンナップ画像の絵柄が強く残ります(原色の黒を設定すると、原色の白を設定したのと同じ結果になります。つまり、ピンナップ画像の絵柄がそのまま描画されます)。
  234.  例えば、色選択方法として「RGB」を使う場合、赤、緑、青を%で指定できますが、赤と青を25%、緑を100%とすれば、ピンナップ画像は緑掛かった画像として、下の画像と合成されます。ピンナップ画像の色調を保ったまま半透明に合成する場合には、RGB各色の比率を同じにしてください(つまり、灰色を指定する事になります)。
  235.  ※256色表示の画面で編集している場合、「ブレンド」した画像は多少色がのっぺりした状態で表示されますが、実際に壁紙として出力した際には、(フルカラー画像として生成されるので)背後の画像と綺麗に合成されます。
  236.  
  237. ・「パレット」メニュー2.3.0より追加
  238.  便利な機能を提供するパレットの表示/非表示を切り替えるメニューです。
  239.  現在、以下のパレットが存在します。
  240.  ・「座標」パレット
  241.   選択している画像、あるいはアイテムの左上の座標を表示します。
  242.  
  243.  
  244.  
  245. ・アイテム
  246.  
  247.  アイテムは、本ソフトに画像によるピンナップ機能以外の(ある意味で)実用的な機能を付加するための機能です。
  248.  本バージョンでは、以下のアイテムが提供されています。
  249.  「日付」「月間カレンダー」「かべごよみ」
  250.  以下に、各アイテムの説明を記します。
  251.  なお、各アイテムとも、背景(地色)と枠部分のそれぞれを無くしたり、半透明にする事ができます。ただし、月間カレンダーの曜日表示帯は半透明にはなりません。2.4.0より
  252.  
  253. ・日付
  254.  ボード画像作成時の日付を以下の様に表示します。
  255.  
  256.  
  257.  文字や配色に関しては、アイテム設定にて設定可能です。
  258.  
  259. ・月間カレンダー
  260.  一ヶ月分のカレンダーを表示します。カレンダーは、「前々月」「前月」「当月」「次月」「次々月」の5種類があって(前々月と次々月は2.8.0より)、ボード画像作成時の日付をもって当月を決定します。当月カレンダーでは、画像作成時の日付部分が、「アピアランス」コントロールパネルの強調表示色によってハイライト表示されます。
  261.  ※試用期間中は、「前月」カレンダーしか使用できません。
  262.  
  263.  
  264.  
  265.  
  266.  配置モード(後詳細)で月間カレンダーアイテムを選択すると、「ピクチャー」メニューの大きさ変更に関するメニューコマンドが「小型サイズ」「標準サイズ」「大型サイズ」に変わります。これらのコマンドを選択することで、カレンダーのサイズを変更することができます(そのほかの方法では、カレンダーのサイズを変更することはできません)。
  267.  月間カレンダーは上図の様な外観を持っています。
  268.  「アイテム設定」で設定できるのは、「月」表示部分の文字色と、カレンダーの地色、枠の色です。
  269.  文字フォントも設定可能ですが、文字サイズや表示位置に関しては規定値(カレンダーのサイズで自動計算)が使われますので、フォントによっては読みづらくなります。また、文字スタイルに関しては、縁取るかどうかしか設定できません。2.4.0より
  270.  
  271. ・かべごよみ
  272.  その日(画像作成時の日付)が何の日なのかを教えてくれる歳時記機能です。
  273.  
  274.  
  275.  上図の様に表示されます。
  276.  表示のためのデータはデスクトップピンナップ本体にあらかじめ格納されていますが、自分で編集することも可能です。編集機能は2.1.0より
  277.  その日に対応するデータがない場合、このアイテムは表示されません(ただし、配置モードでは、データがなくともダミー文章を表示します)。
  278.  文字や配色に関しては、アイテム設定にて設定可能です。
  279.  表示データに関しては、「ファイル」メニューの「かべごよみ設定...」で設定可能です。
  280.  
  281. ・テキスト...
  282.  テキストファイルの内容を表示する機能です。当アイテム追加時、ファイルダイアログでテキストファイルを指定します。そのテキストファイルの、画像作成時点の内容(最高で先頭から32000バイト)を、実際に表示します。
  283.  文字や配色に関しては、アイテム設定にて設定可能です。
  284.  
  285. ・週間スケジュール 2.6.0より
  286.  当日(画像作成時の日付)を含んだ一週間のスケジュールを表示します。
  287.  
  288.  
  289.  
  290.  
  291.  
  292.  
  293.  上図のように表示されます。
  294.  日付(西暦年月日)を指定したスケジュールと、毎週同じ曜日を指定したスケジュールを表示することができます(毎週の予定は、上図のように[]で括られて表示されます)。(2種類のスケジュールとも、それぞれ255バイトまでが1日分として設定できますが、表示範囲は自動調整されないので、表示範囲が狭いと、はみ出してしまって読めなくなる場合があります)
  295.  当日の日付部分は、上図のようにハイライトカラーでハイライト表示されます。
  296.  スケジュールデータは、“システムフォルダ”→“初期設定”→“デスクトップピンナップ初期設定”の中にある“WeeklySchedules”フォルダーにテキストファイルとして格納します。このフォルダーのエイリアスが、デスクトップピンナップのアプリケーションと同じフォルダーに自動的に作成されますので、ご利用ください。
  297.  スケジュールデータのテキストファイルの記述方法は、別ドキュメントを参照して下さい。Version 2.7.0から、スケジュールデータ作成・編集用のツールを同梱してあります。
  298.  文字や配色に関しては、アイテム設定にて設定可能です。
  299.  表示範囲は(後述の“配置モード”で)自由に変更できますが、設定してある文字フォントのサイズで、縦方向に8列+αの表示範囲を設定しておかないと、本アイテムは表示に失敗します。
  300.  表示上の分割線は、枠線と同じ色で描画されます。ただし、アイテム設定で枠線を非表示にしても、分割線は描画されます。
  301.  
  302.  本アイテムでは、「ピクチャー」メニューの「アイテム個別設定」を実行する事で、文字や配色以外の表示設定を変更することができます。「アイテム個別設定」を実行すると、以下のダイアログが現れます。
  303.  
  304.  
  305.  
  306.  
  307.  本アイテムでの個別設定は、スケジュールの表示開始日(アイテムの一番上に表示される日)をいつにするか、だけです。
  308.  「当日の▲日前から」という方法と「特定の曜日から」という方法の、二種類の表示方法が選択できます。
  309.  表示方法の選択は、ラジオボタンで行います(ポップアップメニューを操作することでも、表示方法のラジオボタンが切り替わります)。
  310.  さらに、それぞれの方法の詳細設定を、ポップアップメニューで行います。
  311.  
  312.  例えば、上側のポップアップメニューで(当日の)「3日前から」に設定すれば、当日が4番目になった週間スケジュールが表示されます。また、下側のメニューで「月曜日から」に設定すれば、月曜を先頭にした週間スケジュールが表示されます。
  313.  
  314. ・配置モード
  315.  
  316.  「配置...」コマンド等で配置モードに入ると、画面全体を被うウインドウが描かれ、実際にベース画像や取り込んだピンナップ画像、アイテムなどが表示されます。
  317.  この状態で、さらにピンナップ画像を取り込みたい場合は「取り込み&配置...」メニューコマンドを実行してください。アイテムを追加したい場合は「アイテム追加」メニューコマンド以下の階層化メニューから、追加したいアイテムを選択してください。
  318.  
  319.  ピンナップ画像の選択は、選択したい画像をクリックする事で行なえます。
  320.  選択されると、画像の周囲に太い線が描かれます(正確には反転表示されます)。
  321.  
  322.  ピンナップ画像の内部(太い線よりも内側)をホールド(マウスボタンを押してそのまま放さないでいること)し、好きな位置までドラッグ(ホールド状態のままマウスを動かすこと)することで、画像の移動ができます。なお、画像の移動は、選択していない画像でも、選択動作なしにそのまま移動が可能です(ただし、移動終了後、その画像が選択されます)。
  323.  
  324.  ピンナップ画像の縁(太い線の部分。ただし、影の部分は除く)をホールドし、ドラッグすることで画像の表示サイズを任意(縦横比は保たれる)に変更できます。表示サイズの変更を行う画像は、あらかじめ選択状態になっている必要があります。
  325.  ※ピンナップ画像が256色以下の画像の場合、拡大・縮小表示で画像が汚く表示される事があります。
  326.  
  327.  選択したピンナップ画像やアイテムの移動が、カーソル(矢印)キーでも行えるようになっています。1ドット単位での微調整にご利用ください。
  328.  「座標」パレットを使用することで、選択したピンナップ画像やアイテムの左上の座標が数値で常に確認できます。目安にご利用ください。また、「位置数値指定...」コマンドを用いることで、数値で位置を指定する事も可能です。
  329.  
  330. ・コマンドファイル
  331.  
  332.  コマンドファイルを開く事で、本ソフトで単機能を実行させる事ができます。
  333.  ただし、本バージョンでは、コマンドファイルは以下の2種類しか対応していません。
  334.  1)「ボード画像書き出し」コマンドの実行
  335.    (ファイル:画像生成)
  336.  2)“デスクトップピクチャ”コントロールパネルを呼び出して、ピクチャー表示をオフにする
  337.    (ファイル:ピクチャー表示OFF)
  338.  3)「スタートアップスクリーン変換」コマンドの実行
  339.    (ファイル:StartupScreen変換)
  340.  4)「ボード画像書き出し」コマンドの実行後、続けて「スタートアップスクリーン変換」コマンドを実行
  341.    (ファイル:画像生成&StartupScreen変換)
  342.  5)“デスクトップピクチャ”コントロールパネルを呼び出して、ピクチャー表示をオンにする
  343.    (※その時に作成済みのボード画像を使用する)
  344.    (ファイル:ピクチャー表示ON)
  345.  6)無条件でスタートアップスクリーンファイルを削除する
  346.    (ファイル:StartupScreen削除)
  347.  7)1日に1回だけ、“1)”を実行2.2.0より
  348.    (ファイル:画像生成/Day)
  349.  8)1日に1回だけ、“4)”を実行2.2.0より
  350.    (ファイル:画像生成&StartupScreen/Day)
  351.  
  352.  設定で「コマンドファイル実行後自動終了」がチェックされていれば、上記コマンド実行後に本ソフトを終了します。
  353.  これを利用して、Macintosh起動時に自動的に壁紙生成ができます。コマンドファイル“画像生成”を“システムフォルダ”の“起動項目”フォルダーに入れておくだけです。また、スタートアップスクリーンファイルの生成も同様に行えます。
  354.  コマンドファイルを実行した場合、controlキーを押していると機能を実行しません。Macintosh再起動時など、迅速にデスクトップピンナップの実行を終了したい場合に御利用下さい。※「1日に1回だけ」という説明がついているものは、「画像生成」時に生成した日付を記録しておき、その後、「1日に1回だけ...」のコマンドを実行した際に、現在の日付をチェックし、最後に生成した日と同じ日付の場合はそのコマンドを実行しないというものです。1日に1回だけ壁紙を変更したいけど、ぷちぷち等を使うほど厳密に日替わりをしなくていい場合、このコマンドファイルを“起動項目”フォルダーに入れて利用していただければ、手軽に日替わり壁紙が実現します。
  355.  ※本パッケージに同梱されている“ぷちらんち”あるいは“ぷちぷち”でコマンドファイルを起動させる(あるいは同様の事を実行する)こともできるので、そちらを利用することをおすすめします(詳細は次項および別ドキュメント参照)。
  356.  
  357.  
  358. ・スケジューリングユーティリティ
  359.  
  360.  本パッケージには、本ソフト(デスクトップピンナップ)を、設定した時刻や、設定した経過時間を条件として自動的に起動させるユーティリティソフト“ぷちらんち”が同梱されています。
  361.  ぷちらんちを用いることで、日付が変わるタイミング等々、様々な条件で自動的に壁紙画像を変更させることができる様になります。本ソフトの正規登録を済ませば、本ソフト以外の操作も可能になります。
  362.  ぷちらんちについての詳しい情報、使い方などは、同梱の“ぷちらんち説明書”を参照してください。
  363.  
  364.  なお、現在のバージョン(2.8.6以降)では、同様のスケジューリング(自動実行)機能が本体に内包されています。安定動作の点から言うと、(特に、Mac OS 8.6以降では)本体の自動実行機能を使用することをおすすめします。自動実行機能の詳細は、別ドキュメント“本体の自動実行機能について”を参照してください。
  365.  
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