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バイヤーズガイド:プリンター
お薦めは“写真画質”インクジェット機

[Thursday, December 18, 1997 小澤 典生=日経MAC]

この時期の急務,年賀状印刷は100枚単位になる。出力時間はおおいに気になるところ。画質重視でハガキ・サイズを10枚出力するのに,A4判インクジェット・プリンターだと約20分,A4判溶融/昇華型熱転写プリンターの場合約35分,ハガキ・サイズ(A6判)の昇華型プリンターで10分程度。数百枚の年賀状出力になると,原稿製作時間,用紙の補充などで土日を使った仕事になりそうだ。

出力時間を重視するとハガキ・サイズの昇華型が有利に映るが,用紙サイズが限定されているだけに,キャビネ版の写真出力以外の用途を見つけづらい。汎用性の高いA4判で出力速度を最優先してプリンターを選ぶなら,セイコーエプソンの「MJ-930C」になる。MJ-930Cなら,カラー出力,モノクロ出力ともに高速だ。MJ-930Cはいわゆる“写真品質”インクジェット・プリンターではないが,イラスト入りの年賀状なら十分のクオリティー。

写真を使い,凝った年賀状を作りたいなら,低濃度インクを採用した写真画質インクジェット・プリンターだ。同じ4万円前後のハガキ・サイズの昇華型プリンターと比較しても,階調表現でも肩を並べた。

中でも97年11月に発売された「PM-750C」は,96年末出荷の「PM-700C」に比べて,インクのドット径で2/3,ピッチを1/2とさらに精細度を高め,これまで以上にざらつき感のない出力を可能にした。出力時間も,カラー出力なら5万円以内のインクジェット・プリンターの中で最も速い製品の中の1つだ。PM-750Cは年末品薄になる可能性がありそうなので購入は急いだ方がよい。

PM-750Cはちょっと高いというユーザーには実売価格が下がったPM-700Cがお薦めだ。PM-750Cの登場で旧機種になったイメージが強いPM-700Cだが,両者の画質の差は,目を凝らして見ないと判断できない程度にとどまる。印刷速度も高画質モードだと20%程度遅いだけだ。


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この記事は、日経MAC98年1月号(97年12月18日発行)掲載記事の抄録です。

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This page was last updated on Wed, Apr 15, 1998 at 8:20:26 PM.
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