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バイヤーズガイド:液晶ディスプレイ 製品のバリエーションが充実 [Tuesday, January 20, 1998 加藤 小也香=日経MAC] 年末の大掃除できれいに片付いた机周りも,そろそろ元の木阿弥となりはてている頃ではないだろうか?。今年こそはディスプレイを新調しよう,と考えているのであれば,省スペースが売りの液晶ディスプレイに切り替えるのも一案だ。キーボードを置くのがやっと,という机の作業スペースを広げることができる。 まだまだ高価とはいえ,液晶元年と呼ばれた1996年時と比べれば価格もだいぶ下がっているし,表示サイズ,画質ともに実用に十分堪える製品が増え,選択の幅もずいぶんと広がった。今回はそんな液晶ディスプレイの価格動向を調べた。 製品のバリエーションが充実 液晶ディスプレイの最大のメリットは,ブラウン管と比べて,圧倒的に設置面積が小さくて済むということだ。薄型のきょう体は机周りをすっきりさせるだけでなく,外観もクール。デザインの良さが評価を受けて企業の受付などに設置されるケースも多いという。重量も17インチのCRTディスプレイの約4分の1,と非常に軽く,体の小さな女性にも簡単に設置できるのも利点だ。ほかにも省電力で発熱量が少ない,画面がちらつかない,電磁波の心配がないなど長所は多い。 ただし,まだまだ価格が高く,おいそれと手を出せないのも現実。主流のXGA表示が可能な13.8インチから14.1インチ・クラスの製品で,安いものが18万円,高いものは30万円を超える。液晶ディスプレイの解説記事(1997年2月号164ページ「今,気になる『液晶ディスプレイ』」)を掲載した1年前と比べれば下がっているが,それでもマック本体が買えてしまう値段だ。とは言え,パネルの供給量を考えても,ここ数カ月でいきなり現状以上の大幅値下げが行われる可能性はまずない。市場に余剰がないまま,ひとまわり大きい15インチ・サイズに主流製品が移行すると予想される。「お金よりスペース」と,本格的に導入を考えるなら,今すぐ購入に踏み切っても,次のシーズンを待っても,価格的にはそれほど差はないだろう。 品質的には,各社とも技術が向上しており,グラフィックス・デザインを本格的に手掛ける,とかいう人はともかく,一般ユーザーならサイズ,画質ともにCRTディスプレイと変わらない感覚で使えるようになった。製品のラインナップも多くなり,選択肢も幅広い。ただ残念ながら,どこの店に行っても種類,在庫ともに潤沢にあるCRTディスプレイとは違い,液晶ディスプレイは,店によって力の入れ方も異なり,実際に置いてある数も少ない。マックを専門に扱う売り場よりもWindows系の売り場をまわるといいだろう。 今回の調査では飯山電機の「TXA3601GT」やシャープの「LL-T140A」,メルコの「FTD-ST14-A」といったXGA表示が可能なTFT液晶の製品が市場への供給が安定しており,価格も安かった。ただし飯山,メルコのこれら低価格帯の製品には視野角を補正するフィルターが貼られていない。画質を最重視するのであれば薦められない。 記事目次/前のページ/次のページ この記事は、日経MAC98年2月号(98年1月18日発行)掲載記事の抄録です。 |
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