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バイヤーズガイド:液晶ディスプレイ TFT,XGA表示,アナログRGB接続が主流 [Tuesday, January 20, 1998 加藤 小也香=日経MAC] さて,液晶ディスプレイ選択のポイントだが,最低限知っておきたいのが液晶パネルの種類,マックで表示可能な解像度(ドット数),マックとの接続性の3点だ。これに加え,何より大切なのが,店頭,ショールームに足を運び,画質と価格をしっかり比較検討することだ。 液晶パネルの種類には,大きく分けてTFT(Thin Film Transistor,アクティブ・マトリックス方式)液晶とSTN(Super Twisted Nematic,単純マトリックス方式)液晶があり,ほかにキヤノンが独自開発したFLC(Ferroelectric Liquid Crystal)液晶がある。TFT液晶の製品は,画面表示の応答速度が速い,色の再現性に優れる,視野角(上下左右の画面が正常に見える範囲)が広い,などSTN液晶に比べて品質が高い。その分,価格も高いのだが,「とにかく低価格で設置面積の狭くて済むディスプレイが欲しい」というユーザー以外にはSTN液晶は薦めない。FLCは価格も高く,表示階調がTFTに劣る。製品数で言えばTFT液晶を使ったものが圧倒的に多い。 サイズに関しては,液晶パネル自体のサイズとマックで表示可能なドット数の両方をチェックしよう。液晶パネルはブラウン管のようにきょう体で隠れる部分がないため,製品の呼び方が実際の見た目とは違ってくる。液晶の12インチはCRTの14インチ,15インチはCRTの17インチ程度,と覚えておこう。日常業務で使うのであれば,やはり13インチ後半以上は確保したいところ。幸い,最近主流の製品はほとんどが13.8インチを超えるサイズだ。 表示可能な解像度としては,17インチのCRTディスプレイになじんだユーザーなら,XGA(1024×768ドット,19インチ・モード)は欲しい。表計算ソフトやWebブラウザーを使用していてストレスを感じずにすむ最低限のサイズだ。ところで,液晶パネル自体が高解像度のものでも,マックが出力できる周波数とディスプレイが対応する周波数が一致しなければ,望んだ解像度での表示はできない。周波数が固定の製品には特に注意し,下記の表を参考にしてほしい。 マックとの接続形式にはパソコン本体のアナログRGBポートにD-sub15ピンのコネクターで接続するアナログ式と専用のインタフェース・ボードを経由して接続するディジタル式がある。アナログ式は接続が簡単だが,色の再現性など画質はディジタル式に劣る。ただしディジタル式でマックに接続可能なものは現状ないに等しい。ワコムやキヤノンが付属のペン・タブレットや自社開発の液晶パネルを動かすために採用しているが,ディスプレイの画質を最優先したものではない。 記事目次/前のページ/次のページ この記事は、日経MAC98年2月号(98年1月18日発行)掲載記事の抄録です。 |
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