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バイヤーズガイド:スキャナー 3000dpiに迫るフィルム・スキャナー [Thursday, February 26, 1998 佐藤 千秋=日経MAC] 世界で最も普及したフィルム・フォーマットである35mmフィルムを原稿にするなら,フラットベッド・スキャナーではなく,フィルム・スキャナーの購入を考えるべきだ。1000dpiクラスのフラットベッド・スキャナーを購入して兼用することも方法としてはあるが,このクラスのスキャナーは価格も相当なものだ。それならば,3000dpiに迫る光学解像度を持つフィルム・スキャナー(20万円以下)の購入が現実的だ。 また,フラットベッド・スキャナーの原稿台にはガラス板がはめ込まれている。平面製の悪いフィルムを原稿にした場合,光の干渉によって起こる同心円上のひずみ(ニュートン・リング)が現れる可能性もある。この点からも,フィルムのスキャニングには,フィルム・スキャナーを強く勧めざるを得ない。 また,最近は35mmより一回り小さいAPS(新写真システム)のフィルムが出回っている。原稿サイズが小さい分だけ,35mm以上に大きな光学解像度が欲しいところだ。このAPSフィルムをセットするためのキャリヤーを同梱したマック版のスキャナーも,97年後半から増え始めた。35mmフォーマットがなくなるとは考えられないが,ユーザー自身が,将来APSフォーマットのフィルムを原稿として使う予定があるならば,これに対応したスキャナーを選ぶことを勧める。 フィルム挿入口が重要なフィルム・スキャナー スキャナーの大敵はほこりだ。フラットベッド・スキャナーの場合は原稿台の清掃が容易だが,フィルム・スキャナーの内部にほこりが入り込むと清掃はやっかいだ。最近は前面にフィルム挿入口があるタイプが多いが,高画質を誇る日本ポラロイドの「POLASCAN Ultra」のように上面に挿入口があるタイプもある。そのようなスキャナーには専用カバーを添付するなどの気配りを,メーカーに求めたい。 記事目次/前のページ/次のページ この記事は、日経MAC98年3月号(98年2月18日発行)掲載記事の抄録です。 |
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