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バイヤーズガイド:640MB対応MO MOのメリットは「普及度」と「安全性」 [Friday, May 1, 1998 平沢 真一=日経MAC] 光磁気ディスク(MO)以外にも「PD」「HS」「Jaz」「Syjet」など,読み書き可能な大容量メディアはたくさんある。その中でMOを選ぶメリットは“普及していること”だろう。DTP関連の会社なら最低でも1台はMOを持っているだろうし,出力センターなどへ原稿をデータで持ち込む場合でも,MOのメディアならばまず間違いなく受け取ってもらえる。 また,「普及している」ということは,「量産効果が出る」ということだ。メディアの単価はどんどん下がってきており,パソコン・ショップならたいていどこでも扱っている。最近は文具店でも見かけるようになったことで,メディアを求めて街を走り回る,といった心配はほとんどない。 2番目のメリットは,データの安全性だ。一般に,MOなどの光メディアはフロッピーやハード・ディスクなどの磁気メディアよりも安全性が高いと言われている。磁気メディアは磁気ヘッドをディスクに接触させたり,数百分の1mmまで近づけてデータを読み取るため,何らかの拍子にヘッドがディスクにぶつかってキズ付け,データを読み出せなくする危険がある。これに対し,光ディスクは遠くからレーザーを照射してデータを読み書きするので,ディスクには何も触れない。 MOは磁気ヘッドも併用するが,ヘッドとディスク面との距離は,ハード・ディスクの比ではないほど遠く,ディスクを破壊する危険性は低い。また,記録面はむき出しではなく透明の樹脂に覆われているため,ホコリなどに対しても強い。 デメリットもある。MOの弱点は,書き込み速度が遅いことだ。この難点を克服するため,後述するダイレクト・オーバーライト(OW)やキャッシュ・メモリーなどを搭載するようになったのだが,それでも書き込み速度に関してはJazやSyjetなどといった磁気メディアにはかなわない。 MO製品には,記録容量が230MBまでのタイプと,640MBまでのタイプの2種類ある。640MBのドライブ装置は640MBのメディアを読み書きできるだけでなく,540MBや230MB,128MBなどのディスクも使える。“大は小を兼ねる”だけに,今後,MOの主流は230MB型から640MB型へ移るだろう。640MB型と230MB型の価格差は2万〜3万円と小さくなっているので,少しでも予算に余裕があるのなら,640MB型を買っておく方が良いだろう。 記事目次/前のページ/次のページ この記事は、日経MAC98年6月号(98年5月18日発行)掲載記事の抄録です。 |
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