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米Apple Computer社（http://www.apple.com/）は現地時間98年10月14日午前11時（日本時間15日午前3時），OSの最新バージョン「Mac OS 8.5」を98年10月17日，世界同時に出荷すると発表した。

日本語版の新機能や性能の詳細は，「日経MAC11月号」の特集で詳しく解説しているので，参照いただきたい（「NIKKEIMAC.COM」でも新機能のサマリーをhttp://www.nikkeimac.com/hotnews/9810/newfeature.htsで紹介しています。併せてご覧ください）。

英語版や日本語版を含む8カ国語版が同日出荷され，時間を置かず30カ国語版をラインナップする。日本語版の価格は1万3800円。従来バージョンからのアップグレード・パスを用意しない代わりに，これまでと比較して低い水準の価格に抑えられた。特にiMacの全ユーザーと98年9月15日以降にマックを購入したユーザーには，2500円で製品版と同じMac OS 8.5が入手できる「Mac OS 8.5 Up to Dateプログラム」を用意する。

Mac OS 8.5は，大規模ユーザーから要望の高かった複数ライセンスを同時に購入できる仕組みを復活させた。10ユーザー分のライセンスが含まれる「Mac OS 8.5 10ユーザライセンスパック」は13万1500円，100〜999ユーザー分のライセンスを購入できる「Mac OS 8.5 ボリュームライセンス（100〜999）」は1ライセンスあたり1万2400円，1000ユーザー分以上の「ボリュームライセンス（1000〜）」は1ライセンスあたり1万1000円で提供される。

このようなボリューム・ライセンスの仕組みは以前クラリス（現ファイルメーカー）がMac OSを取り扱っていた時は存在したが，アップルコンピュータがMac OSを販売するようになってからは消滅していた。

Mac OS 8.5のユーザー登録は，インターネット上でWebブラウザーから行うことが可能になった。インターネットで登録したユーザーにはMac OS標準のマルチメディア機能拡張ソフト「QuickTime 3」をより高機能な「QuickTime 3 Pro」にアップグレードできるライセンス・キーを無料で電子メールにより送付する。ただし「Mac OS 8.5 Up to Dateプログラム」でMac OS 8.5を入手したユーザーは，このサービスの対象外となる。