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Office 98 for Mac（表1）の中核をなすWord 98，Excel 98，PowerPoint 98は，「マック向けにコードを全面的に書き直した。パフォーマンス面でも機能面でも満足すべき出来に仕上がっている」（Waldman氏）と自信満々。Windows版Officeの次期バージョンに搭載予定の機能や，マック・ユーザー向けに特化した部分が多く含まれており，単純な移植とは異なる。

●表1　Office 98 for Macに含まれるアプリケーション

製品名	分野
Word 98	ワープロ・ソフト
Excel 98	表計算ソフト
PowerPoint 98	プレゼンテーション・ソフト
Internet Explorer 4.0	Webブラウザー
Outlook Express	インターネット・メール・ソフト

ファイル・フォーマットはWindows版と完全に統一され，「Windows版の次期バージョンでも共通のフォーマットを採用する予定。マック・ユーザーはもはやファイル変換で頭を悩ます必要はない」（Waldman氏）。インストールはCDから単純にドラッグするだけ。Officeのインストールによって「余計な機能拡張や理解しがたいファイルがシステムフォルダに入ることはない」（Waldman氏）。必要な機能拡張類を自動的にインストールする機能が追加されている^注）。

Microsoft社は，このOffice 98 for Macのために専用の開発チームを組織した。Waldman氏によると，「約1年前の97年1月にマック用製品チームをWindows版の開発チームから分離した。マック版Officeの開発に際しては，ユーザーの要望を注意深く聞くところから始めた」というから期待大だ。

注）Office 98アプリは最初に起動した時に，必要な機能拡張を自分自身で自動的に組み込む（共有ライブラリなので再起動の必要はない）。アプリを別のマシンにコピーした時もこの自動組み込み機能が働く。確かに使い勝手は格段に良くなっている。