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Office 98 for Macは，Windows版と見た目はほぼ同じ（図1）。統一感のとれた仕上がりになっている。

●図1● Excel 98 for MacとExcel 97 for Windowsの画面比較。Excel 98 for Macに含まれるテンプレートをExcel 97形式に書き出してWindows版に読み込ませてみた。フォントの関係などで一部レイアウトは変更されるが，そのまま読み込めた。アイコンの並びや形など，画面まわりはほぼ統一されている

含まれるアプリは，大幅に機能強化されている。

機能強化の大きな柱として，まず使い勝手の向上がある。Officeを構成する各アプリの随所に，使い勝手を上げるための工夫が盛り込まれている。

目に付くのは，従来の「ヒントウイザード」をより強化して，インタラクティブにOffice 98の操作を説明してくれる「Office Assistant」だ（図2）。

●図2● リアルタイムに，アプリの使い方やテクニックを教えてくれる「Office Assistant」。Windows版ではイルカだったが，マック版ではマックを擬人化した「Max」君が案内役をしてくれる。もちろん，ほかのキャラクターも選択できる

このほか，Word 98でのスペル・ミスを自動補正する機能（図3），Excel 98での関数入力時の括弧の付け忘れなどを補正する機能なども便利だ。

●図3● Word 98では，スペル・ミスをリアルタイムで教えてくれる。その部分を選択してコンテクスト・メニューを開くと，正しいスペルの候補が現れる

新規文書作成時には，自動的にテンプレート一覧が表示されるようになった（図4）。

●図4● 「ファイル（File）」メニューの「新規（New）」を選択すると，テンプレートの一覧を表示してくれる。

各種設定を対話的に実行する「ウイザード」も強化され，Webページ用「Web Page Wizard」，スライド作成用「AutoContent Wizard」など，種類も増えた（図5）。

●図5● PowerPoint 98に含まれる，必要な項目を設定することでスライドを作成できる「AutoContent Wizard」