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Seybold Seminars New York Publishing 98 大幅に機能拡張したColorSync 2.5 [Friday, March 20, 1998 星野 純=日経MAC] 97年9月のSeybold San Francisco(http://www.nikkeimac.com/hotnews/9710/seyboldshow.hts)でアナウンスされ,今回ようやくリリースされた「ColorSync 2.5」は,インタフェースを一新し,これまでとは別物と言っていいほど強力に進化した。OSレベルでここまでの色管理機能を備えたことは,間違いなくMac OSのアドバンテージと言える。 Appleの暫定CEO,Steve Jobs氏は,17日の基調講演の中でWindowsへの移植も行うことを明らかにした。また,Adobe Systems社は,同社製品で全面的にサポートすると表明している。ColorSyncも,ここに来てようやく本格的に“使える”段階に入ったと言えるだろう。
●新しいColorSyncコントロールパネル。 ColorSync 2.5は,AppleのColorSyncホームページ(http://www.colorsync.apple.com/)から無償で入手できる。日本語 Mac OSへのインストールも可能なようだ。主な特徴は以下のとおり。
これまでと最も違う点であり,また最も必要だった機能とも言えるだろう。ColorSyncの設定内容がディスプレイの表示状態にダイナミックに反映されるようになった。プロファイル(ColorSync用のディスプレイ特性ファイル)があれば,ディスプレイ上で異なる出力デバイスのカラー・シミュレーションができる。
AppleScriptにより,キャリブレーションや画像の変換といった作業を自動化できる。またMPに対応したので,ColorSyncを利用したカラー変換処理などは,CPUの数に応じて高速化される。
「Monitors & Sound」コントロールパネル(日本語システムでは「モニタ & サウンド」)から,Step by Stepで簡単に新しいディスプレイ・キャリブレーション・プロファイルが作成できるようになった。ディスプレイ・キャリブレーション機能はプラグイン・アーキテクチャーになっており,サードパーティーが拡張することもできる。
●作成の過程で,キャリブレーションやプロファイルについての理解もできる
RGBカラー・データの処理上のキャパシティーを,各色8ビットから16ビットに拡張した。理論的には218兆色以上の色が扱えるということになる。これまではPhotoshopなどが独自に対応していたが,ColorSync 2.5によりOSレベルでサポートされる。
これまでのLinotype-Hell製のCMM(Color Matching Module)エンジンに加え,Kodak製のCMMエンジンが付属する。また,新しい「ColorSync Photoshop Plug-ins 2.0」を使えば,Photoshop上で画像変換などにColorSync 2.5を利用できる。このほか,ドラッグ・アンド・ドロップで自動的にプルーフィングを行うといった,AppleScriptのサンプルが付属する。
●「ColorSync Photoshop Plug-ins 2.0」の入力モジュール。 |
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