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通信機能はメーラーの根幹である。非常に重要だが，地味な部分でもある。結論から言うと，この部分はやはり歴史の長い「Eudora Pro」に一日の長がある。特に機能の豊富さ，各種サーバー，ファイル形式への対応といった点はさすがである。

基本的には通信速度が速く，確実にサーバーとデータのやり取りができるソフトが良いソフト，と言える。通信速度の速さは，特にダイアルアップでインターネットに接続しているユーザーなら気になる。

機能的な側面から言うと，メールの自動確認機能はあるか，2つ以上のアカウントを使えるか（マルチアカウント）といった点がチェック・ポイント。専用線環境では定期的に着信の有無をチェックできる自動確認機能がないと使いにくい。マルチアカウントも今やほとんどのソフトが装備している。「ウィルメール」や「クラリスメール」のようにパソコン通信サービス「ニフティサーブ」にも自動的にアクセスして，メールを一元管理できるソフトもある。

マルチアカウントと似て異なるのがマルチユーザー機能。これは複数のユーザーで共有して使う機能。マルチアカウントと違って，メールの管理はまったく別になる。アカウント別にメールを管理したい場合にも便利だ。

また，多くのユーザーにとってインターネット・メールの設定は難しい。設定画面の用語や分類をどう吟味しているかも，重要な使い勝手と言える。ただ，これは機能とのトレードオフになりがち。Eudora Proのようにハイエンド・ユーザー向けの機能を搭載すると，どうしても難しくなる。機能とのバランスを考えると，「Microsoft Internet Mail & News」がうまく整理されている。

添付ファイルの対応は実際に，「CEQuickMail Pro」を使い，各種の添付形式で送ったファイルを復元できるか調べた。意外なことに，特にMIME AppleSingle，MIME AppleDoubleを復元できないソフトが多い。相手がマックならBinHex形式で送った方が確実なようだ。