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2次キャッシュを1MBに
Wide Ultra SCSIに対応した内蔵HD

[Wednesday, May 6, 1998 松野 浩之=日経MAC]

CPUとFPUのテストでは,CPUの動作速度に比例して,30%速度が向上。ほぼ動作周波数に比例して高速化している。

G3 MT 300はCPUの動作速度を300MHzに引き上げたばかりでなく,バックサイド・キャッシュも従来の512KBから1MBに増やした。バックサイド・バスの駆動速度はCPU動作速度の1/2の150MHzである。

RAID 0による性能向上は期待通り

ディスク・テストでは,グラフィックス仕様が内蔵する2台のハード・ディスクでRAID 0(ストライピング)を構築した場合とそれ以外では大きな差が出た。RAID 0ではDT 233に比べて1.7倍近くまで高速化されたのに対して,通常のWide Ultraディスクとして使うと,8%程度の性能向上にとどまった。

G3 MT 300の内蔵ハード・ディスクはどちらのモデルも,米ATTO Technology社(http://www.attotech.com/)製のWide Ultra SCSI(最高40MB/秒)のPCIカード「Express PCI(EPCI-PSC)」に接続されている。容量4GB,7200回転/分の高速ハード・ディスクを,標準仕様は1台,グラフィックス仕様は2台,内蔵している。

EPCI-PSCは1チャネルのSCSIバスしかないので,グラフィックス仕様は2台のハード・ディスクをデイジー・チェーンで接続する。付属する米Conley社のRAIDソフト「SoftRAID 2.0J」でRAID 0とRAID 1(ミラーリング)のいずれかを構築することが可能だ。出荷時,SoftRAIDはインストールされておらずユーザーが組み込む必要がある。

RAID 0による性能向上幅は期待通りだったが,RAIDを構築しない場合,Wide Ultra SCSIのハード・ディスクとしては低い結果にとどまった。

一般に,IDEハード・ディスクは,小さなファイルの読み書きに優れると言われている。表1のG3 MT 300のディスク性能の詳細を見ると分かるように,G3 MT 300のハード・ディスクは,16KB以下の小さなファイルの処理能力で,G3 DT 233のIDEハード・ディスクに劣ることがある。これが,今回のテストでG3 MT 300が十分な結果を出せなかった原因だと考えられる。なお,内蔵ハード・ディスクは出荷時,「Mac OS拡張」(HFS Plus)でフォーマットされている。


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この記事は、日経MAC98年6月号(98年5月18日発行)掲載記事の抄録です。

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This page was last updated on Wed, May 20, 1998 at 7:43:21 PM.
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