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3年ぶりのバージョンアップは
Win混在環境ユーザーに最大の朗報

[Friday, June 5, 1998 田中 雄二=日経MAC]

旧版Office 4.2に含まれるコンポーネントで最も早く登場したのは,95年の「Microsoft Excel 5.0」。今回のOffice 98は,これから考えるとなんと3年ぶりのバージョンアップとなる。既にWindows環境では,Excel 97やWord 97などの新版を含んだ「Microsoft Office 97」が97年3月に出荷されている。

Windows版Office 97の登場以降,マックとWindowsの混在環境では書類のコンバートにかなり苦労した。特に,表計算ソフトはマックでもExcelの独擅場。マック,Windows双方でExcelを使っている確率が高い。しかし,Windows版のExcel 97で作成したファイルをそのままマックで読む方法はなかった。「SoftWindows」などのPCエミュレーター環境でコンバートするなど,かなり手間がかかった。後述のように,今回のOffice 98の登場によりこの苦労はなくなる。Office 98は,Office 97と完全にデータ互換である。これだけでも,Excelユーザーには朗報だ。

基本的にはWin版Office 97のマック版
「Access」以外はほとんど同じ

今回登場するOffice 98は,名前こそ「98」だが,実質はWindows版「Office 97」の移植である。機能的にも,Office 97とほとんど同じ。ただし細かい部分でいくつか機能に違いがある。Office 98に含まれるアプリケーションは,表1の通りだ。Windows版には,これに加えデータベース・ソフトの「Access」があるが,マックへ移植する予定はない。

●表1 Office 98に含まれるアプリ一覧

アプリ名種類
Word 98ワード・プロセッサー
Excel 98表計算
PowerPoint 98プレゼンテーション
Internet ExplorerWebブラウザー
Outlook Express電子メール・ソフト

国内でも30人のマック専任チーム
最適化されたがPower Macのみ対応

米Microsoft社では,マック版アプリを専任で開発する約130人の開発チームを組織した。これに呼応して,「日本のマイクロソフトでも,マック版のOfficeやInternet Explorerのために,30人前後の専任開発チームを組織した」(マイクロソフト デスクトップ製品統轄部プロダクト・マネージャの鶴淵忠成氏)。今回のOffice 98日本語版も,このチームが開発を担当している。

同氏によれば,今回のOffice 98では,旧版4.2と比較し,速度や信頼性も向上したという。「旧版では,Windows用のコードをそのままマックに移植するツールを使っていた。これが,速度などに影響を及ぼしていた。しかし,今回のOffice 98では,専任の開発チームがマック用にコードを最適化しているため,旧版よりは問題は少なくなっている。特に,アプリの起動は方法自体を変えているため,かなり高速になっている」(鶴淵氏)とのことだ。実際に,PowerPC 604e(200MHz)を搭載した互換機とMac OS 8.1の組み合わせで,β版を使用してみた。高速なマシンで使ったためか,双方ともかなりの速度で起動した。Excel 98は確かに体感的にも旧版5.0より速かった。

なお今回のOffice 98から,対応機種はPower Macのみとなっている。動作するシステムは漢字Talk 7.5.3以降で,Mac OS 8.0,8.1にも対応する。


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この記事は、日経MAC98年7月号(98年6月18日発行)掲載記事の抄録です。

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This page was last updated on Sun, Jun 21, 1998 at 2:22:02 PM.
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