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表計算ソフトのExcel 98では，ワークシートが6万5536行×256列となり，旧版5.0の1万6384行×256列の4倍となった。また，1セル内に入力できる文字数が，従来の半角255文字から半角3万2765文字と増大した。表作成がメインのユーザーにはうれしい機能強化だ。

このほか，計算式の参照範囲を図示したり，項目名で計算式が作成可能になるなど，使い勝手か向上している。

Word 98と同様，インターネットも考慮し，表やグラフをHTML形式で書き出す機能も付いた。

日本語関連で最も便利なのは，自動振り仮名入力機能だろう。

Excel 98の「ふりがな」機能。かな漢字変換で入力した読みが
そのまま自動的に振り仮名として入力される

従来は，例えば住所録などで名前を管理するなら，「名前」と「名前読み」の2つの項目にそれぞれデータを入力して，並べ替えなどは「名前読み」を対象にするなどの工夫が必要だった。

今回のExcel 98では，漢字入力時に自動的に読みも入力される。2度打ちする必要はない。しかも，並べ替えは，自動的に振り仮名を対象に実行される。これは非常に便利な機能だ。

共通の作図機能「OfficeArt」は強力
文字の変形は「WordArt」で

プレゼンテーション・ソフトの「PowerPoint 98」は，細かな機能強化が各所に施されている。対話式にプレゼンの設定を行いう「インスタントウイザード」，プレビューを見ながら各種の特殊効果を設定する機能などが，その例だ。

プレゼンにはグラフィックスも重要だが，今回のOffice 98には「OfficeArt」と呼ばれる，各アプリで共通に使用可能な高度な作図機能がある。シンボル図形の作画，3Dの押し出し効果などが簡単に設定できる。

Office 98に含まれる3つのアプリで共通に使える
グラフィックス機能「OfficeArt」

また，「WordArt」と呼ばれる，文字の変形などをインタラクティブに設定する機能も便利だ。

なおマイクロソフトによれば，Office 98の出荷時期は98年7〜8月を予定している。パッケージは，Office 98のほか，Word 98とExcel 98は単体でも販売する。アップグレード用のパッケージも用意する。