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高速G3+歴代最速システム・バスの結果は?
[Friday, May 8, 1998 星野 純,改井 満=日経MAC]

新PB G3シリーズのボード設計は,初代PB G3とは異なる新しいものだ。その実体は,現行デスクトップ機のPower Mac G3シリーズが搭載する「Gossamer」と基本的に同じ設計である。上位2モデルではこれに改良を加えて,歴代マック最速の83MHzというシステム・バス動作周波数を実現している。また,バックサイド・キャッシュも旧機種の2倍の1MBを搭載する。

233MHzの下位2モデルは,バックサイド・キャッシュがないタイプのG3チップを搭載する。システム・バスの動作周波数も低く,デスクトップG3機と同じ66MHzだ。このため,新PB G3シリーズの中でも,上位2モデルと下位2モデルの間には性能に大きな差があると思われる。

ベンチマーク・テストの結果は次のページのとおり。今回は機材繰りの関係で上から2番目のモデルである250/13"しか評価できなかったが,デスクトップ機を含め,既存機種中,総合で2位の性能を示した。

とは言え,このテストでは他のG3搭載機に比べ,システム・バス動作周波数やバックサイド・キャッシュ容量の効果が思ったほど大きく現れなかった。意外(?)にもひときわ高い値が出たのはビデオ性能だ。初代PB G3の倍以上,現行デスクトップ機を凌ぐ値を叩き出した。デスクトップG3機はグラフィックス・チップに米ATI Technologies社製の「3D RAGE II」,新PB G3シリーズは低消費電力型の「3D RAGE LT」を搭載するが,基本的な回路設計は同じであるため,初代PB G3と違って互角以上のビデオ性能が出たということだろう。

“世界最速ノート・マシン”である292/14"の実力は未知数だが,250/13"の結果から推し量る限り,間違いなく新たに登場する300MHzのデスクトップG3機とでも肩を並べることになるはずだ。

なお,新PB G3シリーズの搭載OSは,専用システム・イネーブラー「PowerBook G3 Series Enabler」を含むMac OS 8.1。これに,コントロールバー項目「メディアベイ」と,「PowerBook」コントロールパネルが統合された新しい「省エネルギー設定」が追加されている。

ハード・ディスクは初めからMac OS拡張フォーマット(HFS Plus)の状態で出荷される。大容量ディスクを搭載しても有効利用できるという利点はあるが,市販のディスク・ユーティリティーが未対応な現在,標準としていいのかどうかは疑問の残るところだ。


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この記事は、日経MAC98年6月号(98年5月18日発行)掲載記事の抄録です。

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This page was last updated on Wed, May 20, 1998 at 7:50:22 PM.
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