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NTTとサイテックス 印刷向けネット・サービス [Wednesday, November 18, 1998 改井 満=日経MAC] 日本電信電話(NTT,http://www.ntt.co.jp/)と日本サイテックス(http://www.scitex.co.jp/)は99年4月に,広告,出版,印刷業界を結ぶ超高速ネットワーク・サービスの商用運用を開始する。これに先立ち98年11月24日から99年3月まで,実用化実験を行うと発表した。 実験には大日本印刷や凸版印刷,電通や博報堂,中日新聞社など17社が参加する。現在MOやCD-Rなどで受け渡しされている大容量DTPデータを,置き換える高速ネットワークの商用化が狙い。実験途中の99年1〜2月には中間報告をまとめ,「事業主体や料金体系などについて方向性を示したい」(NTTマルチメディアビジネス開発部担当部長の菊池満孝氏)。 2Mbpsの光ファイバーでDTPデータやりとり この「広告出版印刷業界間ネットワークサービス」は,NTTの光ファイバー・ネットワーク利用のマルチメディア・サービス「PHOENIXプロジェクト」の一環。実験には任意団体「PHOENIX推進協議会」の光ファイバー専用線網(バックボーン155Mbps)とNTTのサーバーを使う。実験に参加する企業は,バックボーンに2Mbpsの光ファイバー専用線で接続したり,NTTのサーバーに128kbpsのISDNでダイアルアップしてネットワークを形成する。 ネットワーク上でのアプリケーションは,英Vio World Wide社が開発した「Digital Graphics Network」(DGN)を利用する。Vio社はイスラエルScitex社と英British Telecommunications社が98年9月に共同で設立した企業で,欧州と米国でDGNサービスを開始したばかり。 DGNはTCP/IPネットワーク上で動作するシステムで,WebブラウザーとJavaアプリケーションを組み合わせ,通信やコンピューターに関する詳しい知識がなくても,ファイルをやり取りできるのが特徴。ファイルを送信すると,実データはサーバーに蓄えられ,相手先にはファイル名やサイズ,フォーマット,納期など,実データ以外の情報を「Job Ticket」として配信する。受信側は仕事の優先度などに応じてサーバーから実データをダウンロードする。協力会社へフォワードすることもワンタッチでできる。 ファイルの配信以外にも,相手先のプリンターからカラー校正を出力できる。出力先として指示されたプリンター固有のカラー・マッチング用定義ファイル(ICCプロファイル)をサーバー上のデータベースで検索して,カラー校正に堪える品質で出力する仕組み。 NTTや日本サイテックスはこうした付加価値サービスをシステムの売り物の1つにしていく意向である。なお,光ファイバー専用線網上でのIPサービスは,エヌ・ティ・ティ・テレコムエンジニアリング東京が提供する。 |
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