■ 貧乏人のためのCG講座 フルカラーCG編 |
前景はおおよそできましたので、次は背景です。今回はちょっとズルをして、フリーソフトの「Terragen」というソフトを使ってみます。
このソフトは自然の景観をシミュレートするソフトで、写真と見まがうような緻密な描写が特徴です。これで下のような背景を作ってみました。これだけのものが、なかば全自動でできあがってしまうのですからたいしたものです。
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本当は上の絵には太陽が描かれていたのですが、ある都合により消してしまいました。というのは、「Terragen」は強い逆光がカメラに差し込んだときに発生するレンズフレアの効果までは表現できないからです。できれば、太陽がギラッと光る感じを出したいと思ったので、太陽とレンズフレアは「Photographer」の方のフィルタで表現してやることにしました。
しかしここで1つ、重大な問題があります。それは「フィルタはレイヤを全部結合してからでないと使えない」ということです。フィルタはそれぞれのレイヤ単位でかかります。つまり今回の場合、画像全体に逆光の効果をかけようと思ったら、複数のレイヤに分かれている画像を1つにまとめなくてはならないのです。
でも、実はこれもレイヤを活用すれば大丈夫。まず、絵の一番上に新規レイヤを用意し、これを真っ黒に塗りつぶします。次にこれに対して逆光フィルタを使うと下の絵のようになります。
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そしてこのレイヤの合成モードを「スクリーン」にすると、黒い部分が抜けてFig.12のようになるのです。
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![]() | この方法のいいところは、フィルタを適用したあとも下の絵が直せることと、微妙な位置合わせが簡単なことかな。フィルタのレイヤを削除しちゃえば、フィルタのかかってない状態に戻すのも簡単だしね♪ | ||
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