出力デバイスの設定
WaveOut/DirectSound の設定
KbMedia Player の WaveOut/DirectSound デバイス設定ウインドウです。
ここでは、WaveDevice の設定をします。
「デバイス設定」画面では、WaveOut/DirectSound デバイスごとに
個別に設定を保存することが出来ます。ここでの設定は少し高度です。
意味がよくわからない場合は、推奨設定値のまま変更しないで下さい。
24bit/32bit 出力は「安定性重視」か「音質重視」ボタンを押したときの設定にして下さい。
通常は「安定性重視」で問題ありません。「音質重視」にしても動作が重くなるだけで、
音質的な違いはほとんどありません。
ここで選択した WaveOut/DirectSound デバイスが
ソフトウェア音源を導入することで追加されたデバイスの場合、
音が鳴らない、または再生自体が出来ないことがあります。
そのような場合、ソフトウェア側の設定を見直してみてください。
各設定値の詳細は以下の通りです。
- 再生バッファサイズ (初期設定値 = 1000)
WaveOut/DirectSound デバイスに渡すバッファのサイズを指定します。
サイズが大きいほど音とびしにくくなりますが、シークや演奏開始、音量調節、
エコー再生、再生速度変更等の応答が悪くなります。
通常は 500~1500 が丁度良いと思います。
音飛びを回避したい場合は、この設定と「ツール」→「環境設定」→
「優先度」の「デコードスレッド」の設定を変えて調整して下さい。
- 再生周波数 (初期設定値 = 0)
プラグインに対して要求する再生周波数を指定します。
プラグインが対応していれば、ここで指定した再生周波数で再生されます。
元々 44100 Hz のデータを 48000 Hz にリサンプリングしたりするわけではありません。
通常は 0 か 44100 を指定します。0 を指定した場合、プラグインのデフォルトの
再生周波数で再生されます。多くの場合、0 を指定する場合が音質や
パフォーマンスの面で最適な設定になります。
音質を重視したい場合は 48000 を指定すると良いかもしれませんが、
サウンドカードのドライバによっては却って音質が低下したり、
再生できなくなってしまうことがあります。
- 24bit/32bit 出力 (初期設定値 = 無効)
量子化ビット数が 24bit/32bit のデータをどう扱うかを設定します。
無効の場合は、プラグインが返した量子化ビット数が 24bit/32bit であっても、
KbMedia Player 本体が内部的に 16bit に変換してから再生します。
24bit/32bit 出力を有効にする場合は「詳細設定で設定」します。
- 24bit/32bit 出力が有効な場合
少し高度な設定を行うことになります。意味がわからない場合は、
すべてのチェックを外すか、「音質重視」ボタンを押して最適な設定を
自動検出するようにして下さい。24bit/32bit に対応しないデバイスで
24bit/32bit のデータを再生する場合は、
適切な形式に変換してから再生するようにしています。
変換の仕方は以下の通りです。
- 入力データが 32bit(INT) の場合
- 1. 32bit FLOAT (WAVEFORMATEX)
- 2. 32bit FLOAT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
- 3. 32bit INT (WAVEFORMATEX)
- 4. 32bit INT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
- 5. 24bit INT (WAVEFORMATEX)
- 6. 24bit INT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
- 7. 16bit INT
- 入力データが 24bit(INT) の場合
- 1. 32bit INT (WAVEFORMATEX)
- 2. 32bit INT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
- 3. 24bit INT (WAVEFORMATEX)
- 4. 24bit INT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
- 5. 32bit FLOAT (WAVEFORMATEX)
- 6. 32bit FLOAT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
- 7. 16bit INT
- 番号順にデバイスを開いて行き、オープンに成功した形式で再生する
- チェックが外れている形式でのデバイスオープンは試みない。例えば、
32bit INT (WAVEFORMATEX)
に対応せず、
32bit INT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
と
32bit FLOAT (WAVEFORMATEX)
に対応するデバイスで 32bit データを再生する場合、通常は
32bit INT (WAVEFORMATEXTENSIBLE)
で再生される。これを
32bit FLOAT (WAVEFORMATEX)
の方で再生したい場合は 32bit INT (WAVEFORMATEXTENSIBLE) の
チェックを外せば良い。
- 実際にどの形式で再生しているかを知ることは出来ません。「音質重視」ボタン
を押して最適な設定を検出したときに、チェックが無効になる形式での再生は
行われませんので、それを参考にして下さい。
- 24bit/32bit 出力設定が有効になっている場合、設定に応じてプラグインに
出力ビット数を要求するようになります。例えば、32bit INT/FLOAT の
設定のうち、少なくとも1つが有効になっている場合は、プラグインに対して
32bit 出力を要求します。32bit INT/FLOAT のすべてが無効で、24bit INT の
設定のうち少なくとも一方が有効ならば、プラグインに対して 24bit 出力を
要求します。プラグインが要求されたビット数に対応していれば、要求された
ビット数で出力され、通常の 16bit 出力の場合よりも音質がわずかに向上
します。ただし、実際は聞き分けられるほどの差はありません。
- 「音質重視」ボタンでチェックが無効になる形式での出力は出来ませんので、
チェックを入れても無意味です。
- 安定性重視
再生周波数と 24bit/32bit 出力の設定を推奨設定値に戻します。
サウンドカードのドライバとの相性問題が起こりにくく、
音質とパフォーマンスのバランスが最も良い設定になります。
- 音質重視
選択されているデバイスを使用して、音質重視で再生したい場合の最適な
設定を検出します。再生周波数と 24bit/32bit 出力の設定を最適値にします。
最適な設定の検出をするためには、演奏を一度停止しなければなりません。
サウンドカードやドライバによっては、他の音楽再生系アプリケーションが
動作していると最適値の検出がうまくいかないことがありますので、
出来るだけ他のソフトを終了してから検出を行って下さい。
最適値の検出後、24bit/32bit 出力の設定でチェックが外れた形式での出力は
出来ません。チェックが外れると同時にチェックを入れることも出来なくなります。
すべてのチェックが外れている場合は、選択されているデバイスでは
24bit/32bit での出力は出来ないことを意味します。
MIDI Device の設定はこちら。